第5章 電源を入れる前に

5.1. 準備するもの

Armadillo-800 EVAを評価するには、以下の機材を準備する必要があります。

作業用 PC

Debian GNU/Linux もしくは Windows が動作し、1 ポート以上のシリアルインターフェースを持つ PC です。

シリアルクロスケーブル

Armadillo-800 EVA と作業用 PC を接続するための、D-Sub9 ピン(メス - メス)のクロス接続用ケーブルがです。

シリアル通信ソフトウェア

Linuxでは「minicom」、Windowsでは「Tera Term Pro」などです。Armadillo を制御するために使用します。作業用 PC にインストールしてください。

また、以下の機材を利用する場合があります。必要に応じて準備してください。

SDカード

容量が1GByte以上のものを準備してください。 Armadillo-800 EVAを工場出荷状態に戻すためなどに利用します。

USBメモリ

Armadillo-800 EVAと作業用PC間のデータ転送等に利用します。

LAN ケーブル

Armadillo-800 EVA と LAN を経由した通信を行う場合に必要となります。[1]

HDMI ケーブル

CON3から映像を出力させる場合に必要となります。

RCA ケーブル

CON12, CON13及びCON4から映像または音声を出力させる場合に必要となります。

スピーカー又はヘッドフォン

CON11から音声を出力させる場合に必要となります。スピーカーを利用する場合は、別途ステレオミニプラグケーブルが必要となる場合があります。

マイク

CON10から音声を入力させる場合に必要となります。

ディスプレイ

HDMI端子またはRCA入力端子をもつものです。 映像または音声を出力させる場合に必要となります。

5.2. 接続方法

Armadillo-EVAの接続例です。

Armadillo-800 EVA 接続例

図5.1 Armadillo-800 EVA 接続例


1

Armadillo-800 EVA

2

ACアダプター(付属品)

3

作業用PC

4

シリアルクロスケーブル(付属品)

5

LAN HUB

6

LANケーブル

7

ディスプレイ

8

HDMIケーブル

9

RCAケーブル

10

スピーカ

11

マイク

12

ステレオミニプラグケーブル

13

SDカード

14

USBメモリ

[警告]

製品に付属のLCDモジュールおよびカメラモジュールには出荷時、保護フィルムが貼られています。保護フィルムをはがした状態でご使用ください。

5.3. ディップスイッチの設定

SW1を表5.1「ディップスイッチの設定」の設定にしてください。SW1の機能詳細については表4.3「ディップスイッチ(SW1)のスイッチの機能」で確認してください。

表5.1 ディップスイッチの設定

12345678
OFFOFFOFFOFFOFFOFFONOFF

ディップスイッチの設定

図5.2 ディップスイッチの設定


5.4. シリアル通信ソフトウェアの設定

シリアル通信ソフトウェアを起動し、シリアルの通信設定を表5.2「シリアル通信設定」のように設定してください。

表5.2 シリアル通信設定

項目設定
転送レート115,200bps
データ長8bit
ストップビット1bit
パリティなし
フロー制御なし

[注記]

シリアル通信ソフトウェアの横幅を80文字以上にしてください。横幅が80文字より小さい場合、コマンド入力中に表示が乱れることがあります。

5.5. インストール済みのソフトウェア

工場出荷状態で内蔵ストレージにインストールされているOSについては、次のとおりとなります。

表5.3 インストールされているOS

OSバージョン
Debian GNU/Linux6.0
Android2.3.7

[ティップ]

工場出荷状態のArmadillo-800 EVAは、電源を投入するとAndroidが起動するよう設定されています。 電源を投入後に起動するOSは、ブートローダーの設定(起動OS設定)により決定されます。 起動するOSを変更するには、次に示す項を参照してください。



[1] Armadillo-800 EVAは Auto MDIX に対応しているため、作業用 PC と LAN ケーブルで直接接続することができます。