第3章 作業の前に

3.1. 見取り図

開発ボードの見取り図です。各インターフェースの配置場所等を確認してください。

見取り図

図3.1 見取り図


3.2. 準備するもの

開発ボードを使用する前に、次のものを準備してください。

作業用PCとシリアルクロスケーブル

LinuxもしくはWindowsが動作し、1ポート以上のシリアルインターフェースを持つPCとD-Sub9ピン(メス - メス)のクロス接続用ケーブルです。作業用PCにはシリアル通信ソフトウェア[1]をインストールしてください。(Linux用のソフトウェアは付属CDのtoolディレクトリに収録されています。)

ネットワーク環境

ターゲットボードと作業用PCをネットワーク通信ができるようにしてください。

ディスプレイとUSBキーボード

VGA入力端子を持つ汎用的なディスプレイとUSBポートに接続するタイプのキーボードです。

3.3. 接続方法

開発ボードの接続例です。

接続図

図3.2 接続図


3.4. ジャンパピンの設定について

本書ではJP1 以外は操作することはありません。JP2-JP6 は常にオープンに設定してください。JP7 は表2-1のように設定してください。JP1 については、必要に応じて切り替えの指示があります。ここでは、オープンに設定しておきます。

[ティップ]ジャンパのオープン、ショートとは

「オープン」とはジャンパピンにジャンパソケットを接続していない状態です。

「ショート」とはジャンパピンにジャンパソケットを接続している状態です。

また、ジャンパピンの位置は図3.1「見取り図」で確認することができます。

モジュールの型番によって、JP7 を下記のように設定してください。

あやまった設定をすると、正常に動作しないことがあります。

表3.1 JP7の設定

CPUモジュール型番

JP7の状態

A5001-U00-B

ショート

A5001-U00-B以外

オープン


3.5. シリアル通信ソフトウェアの設定

シリアル通信ソフトウェアを起動し、シリアルの通信設定を、表3.2「シリアル通信設定」のように設定してください。

[警告]

Armadillo-240では、RS232Cレベル変換アダプターを経由させる必要があります。

表3.2 シリアル通信設定

項目設定
転送レート115,200bps
データ長8bit
ストップビット1bit
パリティなし
フロー制御なし



[1] Linuxでは「minicom」、Windowsでは「Tera Term Pro」などです。