この章では、ネットワークの設定方法やネットワークを使用するアプリケーションの使用方法について説明します。
Armadillo上の「/etc/config
」以下にあるファイルを編集し、コンフィグ領域を保存することにより起動時のネットワーク設定を変更することができます。コンフィグ領域の保存については、7章コンフィグ領域 − 設定ファイルの保存領域を参照してください。
また、出荷時のネットワーク設定は、DHCPとなっています。
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ネットワーク接続に関する不明な点については、ネットワークの管理者へ相談してください。
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表8.1「固定IPアドレス設定例」に示す内容に設定変更するには、viエディタで/etc/config/interfaces
を、図8.1「固定IPアドレス設定」のように編集します。
表8.1 固定IPアドレス設定例
項目 | 設定 |
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IPアドレス | 192.168.10.10 |
ネットマスク | 255.255.255.0 |
ネットワークアドレス | 192.168.10.0 |
ブロードキャストアドレス | 192.168.10.255 |
デフォルトゲートウェイ | 192.168.10.1 |
DHCPに設定するには、viエディタで/etc/config/interfaces
を、図8.2「DHCP設定」のように編集します。
DNSサーバを指定する場合は、viエディタで/etc/config/resolv.conf
を編集します。
ここでは、変更したIP設定で正常に通信が可能か確認します。
まず、設定を反映させます。設定後、コンフィグ領域を保存し再起動した場合は必要ありません。
同じネットワーク内にある通信機器とPING通信を行ってみます。
Armadilloでは、簡易ファイアーウォールが動作しています。設定されている内容を参照するには、図8.6「iptables」のようにコマンド実行してください。
ここでは、出荷時に収録されているソフトウェアのうちネットワークに関するアプリケーションの操作方法を説明します。
telnetを使用して、他のPCにリモートログインすることができます。図8.7「telnet」のようにコマンドを実行します。
ftpを使用して、他のPCとファイル転送ができます。図8.8「ftp」のようにコマンドを実行してください。
sshを使用して、安全に他のPCへリモートログインすることができます。図8.9「ssh」のようにコマンドを実行します。
Armadilloでは、Webサーバが動作しています。PCなどのWebブラウザからArmadilloのURL(http://[ArmadilloのIPアドレス])[]にアクセスすると、「/home/www-data
」以下のディレクトリをブラウズすることが出来ます。
Armadilloでは、SNTP(Simple Network Time Protocol)クライアントが使用できます。SNTPに対応しているタイムサーバから時刻情報を取得することができます。
図8.10「msntp」のようにコマンドを実行します。