設計情報

本章では、Armadillo-IoT ゲートウェイ A6の信頼性向上のための設計情報について説明します。

21.1. 放射ノイズ

サブユニット CON3(拡張インターフェース)を使用して、Armadillo-IoT ゲートウェイ A6と拡張基板を接続すると、放射ノイズが問題になる場合があります。 特に、オーディオアンプのような電力が大きく変動するデバイスを拡張基板に搭載する場合、コネクタのGND線の接続のみでは強い放射ノイズが発生する可能性があります。 放射ノイズを減らすために、以下の対策が効果的です。

  • シールド付ケーブルを使用する

    • 長さが余る場合は、ケーブルを折りたたむ
    • シールドは拡張基板のGNDに接続する
  • Armadillo-IoT ゲートウェイ A6のGND(固定穴等)と拡張基板のGNDを太い導線や金属スペーサ等で接続する
  • 未使用の拡張ピンはLowレベル出力とする
  • 使用する拡張ピンはコンデンサ(1000pF程度)を介してGNDと接続する

21.2. ESD/雷サージ

Armadillo-IoT ゲートウェイ A6のESD耐性を向上させるために、以下の対策が効果的です。

  • Armadillo-IoT ゲートウェイ A6を金属筐体に組み込み、GND(固定穴等)を金属ねじ等で接続する
  • 金属筐体を接地する

また、Armadillo-IoT ゲートウェイ A6に接続されたケーブルが屋外に露出するような設置環境では、 ケーブルに侵入した雷サージ等のストレスによりインターフェース回路が破壊される場合があります。 ストレスへの耐性を向上させるために、以下の対策が効果的です。

  • Armadillo-IoT ゲートウェイ A6と通信対向機のGND接続を強化する
  • シールド付きのケーブルを使用する