Armadillo-9では、自動起動するLinuxのブートオプションを設定することができます。設定はフラッシュメモリ上に保存され、次回のLinux起動時から使用されます。Linuxブートオプションの設定は、Hermitコマンドプロンプトから行います。
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設定するLinuxブートオプションを決定するためには、使用するLinuxカーネルについての知識が必要です。オプションの内容と効果については、Linuxカーネルについての文献や、ソースファイル付属ドキュメントを参照してください。
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シリアルコンソールソフトの起動
Armadillo-9と作業用PCをシリアルケーブルで接続し、シリアルコンソールソフトを起動します。次のように通信設定を行ってください。
表7.1 シリアル通信設定
項目 | 設定 |
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転送レート | 115,200bps |
データ長 | 8bit |
ストップビット | 1bit |
パリティ | なし |
フロー制御 | なし |
ジャンパピンの設定
Armadillo-9に電源を投入する前に、ジャンパピンを次のように設定します。
また、IDEドライブ、及びコンパクトフラッシュは接続しないでください。
詳しいジャンパピンの設定については、「ジャンパピンの設定について」を参照してください。
Armadillo-9の起動
Armadillo-9に電源を投入すると、Hermitコマンドプロンプトが表示されます。
Hermit v1.3-armadillo9-1 compiled at 06:45:05, Dec 18 2004
hermit>
Linuxブートオプションを設定するには、Hermitコマンドプロンプトからsetenvコマンドを使用します。setenvに続けて、設定したいLinuxブートオプションを入力します。
hermit>
setenv console=ttyAM0,115200 root=/dev/hda1 noinitrd
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Linuxブートオプションが未設定(デフォルト)の場合、ブートローダーはLinuxの起動時に自動的にオプション「console=ttyAM0,115200」を使用してシリアルインターフェース1 をコンソールにしますが、setenvにより任意のブートオプションを設定した場合は、このオプションは自動使用されません。 setenvした場合でもシリアルコンソールを使用する場合、オプションに「console=ttyAM0,115200」を含めてください。
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設定したブートオプションを使用してLinuxを起動するには、一旦Armadillo-9の電源を切断し、適切なジャンパ設定を行ってから再度電源を入れ直してください。
7.3. 設定されているLinuxブートオプションの確認
現在設定されているLinuxブートオプションを表示して確認するには、setenvコマンドをパラメータなしで入力します。
hermit>
setenv
1: console=ttyAM0,115200
2: root=/dev/hda1
3: noinitrd
現在設定されているLinuxブートオプションをクリアし、デフォルトの状態に初期化するには、clearenvコマンドを入力します。
hermit>
clearenv
Linuxブートオプションの設定例を紹介します。
ex.1) シリアルコンソールを使用し、IDEディスクドライブの第1パーティションをルートデバイスとする場合
(ジャンパピンはJP1,JP2ともオープンとして、Linuxカーネルはオンボードフラッシュメモリ内のものを使用)
hermit>
setenv console=ttyAM0,115200 root=/dev/hda1 noinitrd
ex.2) コンソールとしてVGAを使用する場合
(Debian/GNU LinuxでX-Window Systemを使用する際に推奨)
hermit>
setenv video
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VGAコンソールに入力を行うには、USBキーボードを接続する必要があります。
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