本章では、Armadillo-800 EVA のソフトウェア開発を行うための開発環境を作業用 PC に構築する方法について説明します。
作業用 PC が Debian GNU/Linux 6.0(コードネーム squeeze)[]の場合、クロス開発ツールをインストールすることでArmadillo-800 EVA のソフトウェア開発環境を構築することができます。クロス開発ツールをインストールする方法は、「クロス開発ツールのインストール方法」を参照してください。
作業用 PC が Windows または、Debian GNU/Linux 6.0(コードネーム squeeze)以外のLinuxの場合、「ATDE(Atmark Techno Development Environment)」を使用することでArmadillo-800 EVA のソフトウェア開発環境を構築することができます。ATDEを使用する方法は、「ATDEの使用方法」を参照してください。
作業用PCで、ATDEを使用する方法について記載します。
ATDEは、Armadilloの開発環境を提供するVMware仮想マシンのデータイメージです。Armadillo-800 EVA のソフトウェア開発が可能なATDE4は、Debian GNU/Linux 6.0(コードネーム squeeze)をベースに、クロス開発ツールやその他の必要なツールが事前にインストールされています。
VMwareの取得や、インストール方法については、VMware社 Webページ(http://www.vmware.com/)を参照してください。
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VMwareは、非商用利用限定で無償のものから、商用利用可能な有償のものまで複数の製品があります。製品ごとに異なるライセンス、エンドユーザー使用許諾契約書(EULA)が存在するため、十分に確認した上で利用目的に合う製品をご利用ください。
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表11.1「ATDE4の種類」に示すATDE4のアーカイブはArmadilloサイト(http://armadillo.atmark-techno.com)または、付属DVD-ROMから取得可能です。
表11.1 ATDE4の種類
ATDE4アーカイブ | ベースのDebian GNU/Linux |
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atde4-[version]-amd64.zip | 64-bit PC(「amd64」)アーキテクチャ用 Debian GNU/Linux 6.0 |
atde4-[version]-i386.zip | 32-bit PC(「i386」)アーキテクチャ用 Debian GNU/Linux 6.0 |
ATDE4のアーカイブを展開したディレクトリに存在する atde4.vmx が、ATDE4の仮想マシン構成ファイルです。このファイルをVMware上で開くと、ATDE4を起動することができます。ATDE4にログイン可能なユーザーを、表11.2「ユーザー名とパスワード」に示します[]。
表11.2 ユーザー名とパスワード
ユーザー名 | パスワード | 権限 |
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atmark | atmark | 一般ユーザー |
root | root | 特権ユーザー |
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以下のVMwareで、ATDE4が起動できることを確認しています。
VMware Player 3.1.5 VMware Workstation 7.1.5 VMware Workstation 8.0.1
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作業用PCの動作環境(ハードウェア、VMware、ATDE4の種類など)により、ATDE4が正常に動作しない可能性があります。VMware社 Webページ(http://www.vmware.com/)から、使用しているVMwareのドキュメントなどを参照して動作環境を確認してください。
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Debian GNU/Linux 6.0(コードネーム squeeze)が動作している作業用PCに、armelアーキテクチャ用のクロス開発ツールを、Debianパッケージでインストールする方法について記載します。