Laird Connectivity製の無線LAN/BTコンボモジュール Sterling LWB5+、
加賀FEI製のBT/THモジュール EYSKBNZWBの実装/未実装で、3種類のオプションモジュールがあります。
表15.16 Armadillo-640 WLANコンボ、BT/THオプションモジュールの搭載デバイス
名称 | 型番 | 搭載デバイス |
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Armadillo-600シリーズ WLANコンボオプションモジュール | OP-A600-AWLMOD-20 | Sterling LWB5+ |
Armadillo-600シリーズ BT/THオプションモジュール | OP-A600-BTTHMOD-20 | EYSKBNZWB |
Armadillo-600シリーズ BT/THオプションモジュール WLANコンボ対応 | OP-A600-BTTHMOD-21 | Sterling LWB5+およびEYSKBNZWB |
無線LANおよびBT機能を使用したい場合は、Sterling LWB5+を搭載したオプションモジュール、
BT機能もしくはThread機能を使用したい場合は、
EYSKBNZWBを搭載したオプションモジュールを選択してください。
ソフトウェアからの利用方法については、Sterling LWB5+搭載のオプションモジュールを利用している場合は「Armadillo-600 シリーズ WLAN コンボオプションモジュールを利用する」を、EYSKBNZWB搭載のオプションモジュールを利用している場合は「Armadillo-600 シリーズ BT/TH オプションモジュールを利用する」を参照してください。
WLANコンボ、BT/THオプションモジュールの同梱物は表15.17「WLANコンボ、BT/THオプションモジュールの同梱物」のとおりです。
Sterling LWB5+を使う場合は、外付けアンテナが必須となりますので別途ご用意ください。
表15.17 WLANコンボ、BT/THオプションモジュールの同梱物
内容物 | 個数 | 用途 |
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なべ小ネジ、スプリングワッシャー、小径平ワッシャー付(M2、L=6mm) | 4 | Armadillo-640との固定 |
金属スペーサ(M2、L=11mm) | 2 | Armadillo-640との固定 |
USBコネクタ用キャップ | 1 | Armadillo-640 CON5上段の穴隠し用 |
表15.18 推奨外付けアンテナ
商品名 | 無線LAN用 外付けアンテナセット 08 |
型番 | OP-ANT-WLAN-08K |
セット内容 | アンテナ(WAND2DBI-SMA-2NB/OxfordTEC)、アンテナケーブル(ケーブル長60mm) |
WLANコンボ、BT/THオプションモジュールはArmadillo-640のCON14(拡張インターフェース)、
CON9(拡張インターフェース)に接続して使用します。
WLANコンボ、BT/THオプションモジュールがArmadillo-640のUSBコントローラ(USB OTG2)を使用するため、
Armadillo-640のCON5(USBホストインターフェース)の上段は使用できなくなります。
詳細については、「CON5(USBホストインターフェース)」および回路図をご確認ください。
また、「USBシリアル変換アダプタ(Armadillo-640用)」をCON9に接続することができなくなります。
シリアルコンソールが必要な場合、WLANコンボ、BT/THオプションモジュールのCON2(拡張インターフェース)かArmadillo-640のCON3もしくはCON4(シリアルインターフェース)をご使用ください。
詳細につきましては、「シリアルコンソールの使用方法」をご確認ください。
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Armadillo-640は量産向けに、搭載するモジュールやケースの有無、
部品実装の一部変更、ROMイメージの書き込みなどを選択・指定できる
BTOサービスを提供しています。詳細につきましては、
「アットマークテクノ BTOサービス」をご確認ください。 |
WLANコンボ、BT/THオプションモジュールのインターフェース仕様について説明します。
表15.20 WLANコンボ、BT/THオプションモジュール インターフェース一覧 []
部品番号 | インターフェース名 | 型番 | メーカー |
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CON1 | Armadillo-600シリーズ接続インターフェース | PPPC142LFBN-RC | Sullins Connector Solutions |
CON2 | 拡張インターフェース | 61300511021 | Wurth Electronics |
15.6.4.1. CON1(Armadillo-600シリーズ接続インターフェース)
CON1はArmadillo-600シリーズの基板と接続するためのインターフェースです。
表15.21 CON1 信号配列
ピン番号 | ピン名 | I/O | 説明 |
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1 | VCC_3.3V | Power | 電源(VCC_3.3V) |
2 | GND | Power | 電源(GND) |
3 | NC | - | 未接続 |
4 | NC | - | 未接続 |
5 | UBOOT_EN_B | In/Out | CON2の1ピンに接続されています。 |
6 | SWDCLK | In | BT/THモジュールのSWDCLKに接続されています。 |
7 | UART1_RX | In/Out | CON2の2ピンに接続されています。 |
8 | SWDIO | In/Out | BT/THモジュールのSWDIOに接続されています。 |
9 | UART1_TX | In/Out | CON2の3ピンに接続されています。 |
10 | HUB_RST_B | In | USB HUBをリセットするための信号です。
(High: リセット解除、Low: リセット) |
11 | VCC_3.3V | Power | 電源(VCC_3.3V) |
12 | VCC_3.3V | Power | 電源(VCC_3.3V) |
13 | GND | Power | 電源(GND) |
14 | GND | Power | 電源(GND) |
15 | NC | - | 未接続 |
16 | NC | - | 未接続 |
17 | WLAN_RST | In | WLAN/BTコンボモジュールのWL_REG_ON信号に接続されています。 |
18 | BT_RST | In | WLAN/BTコンボモジュールのBT_REG_ON信号に接続されています。 |
19 | WLAN_BT_PWREN_B | In | WLAN/BTコンボモジュールの電源をON/OFF制御するための信号です。
(High: 電源切断、Low: 電源供給) |
20 | TH_RST | In | BT/THモジュールをリセットするための信号です。
(High: リセット、Low: リセット解除) |
21 | TH_PWREN_B | In | BT/THモジュールの電源をON/OFF制御するための信号です。
(High: 電源切断、Low: 電源供給) |
22 | NC | - | 未接続 |
23 | GND | Power | 電源(GND) |
24 | VCC_3.3V | Power | 電源(VCC_3.3V) |
25 | USB2_DN | In/Out | USBのマイナス側信号です。 |
26 | USB2_DP | In/Out | USBのプラス側信号です。 |
27 | USB2_VBUS | Power | 電源(VBUS) |
28 | USB2_EN_B | Out | Armadillo-640のUSB OTG2の接続先を切り替えるための信号です。GNDに接続されています。 |
15.6.4.2. CON2(拡張インターフェース)
CON2は機能拡張用インターフェースです。
Armadillo-640と接続した場合、UART1の信号線が利用可能です。
表15.22 CON2 信号配列
ピン番号 | ピン名 | I/O | 説明 | Armadillo-640 CON9接続ピン名 |
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1 | UBOOT_EN_B | In/Out | 拡張入出力 | GPIO1_IO22 |
2 | UART1_RX | In/Out | 拡張入出力 | GPIO1_IO17 |
3 | UART1_TX | In/Out | 拡張入出力 | GPIO1_IO16 |
4 | VCC_3.3V | Power | 電源(VCC_3.3V) | - |
5 | GND | Power | 電源(GND) | - |
コネクタは実装されておりませんので、必要であればコネクタを実装してください。表15.23「CON2 搭載コネクタ例」に記載したコネクタ等が実装可能です。
61300511021等のピンヘッダを実装すると、「USBシリアル変換アダプタ(Armadillo-640用)」を接続してシリアルコンソールとして使用することができます。
S5B-XH-A、S5B-EHを使用する場合、実装面によってはArmadillo-600シリーズ オプションケースセット(樹脂製)の
蓋が閉まらなくなりますので、オプションケースへの収納を検討している場合はご注意ください。
表15.23 CON2 搭載コネクタ例
型番 | メーカー |
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61300511021 | Wurth Electronics |
S5B-XH-A | J.S.T.Mfg. |
S5B-EH | J.S.T.Mfg. |
Sterling LWB5+を使用する場合、外付けアンテナが必要になります。
アンテナケーブルコネクタはSterling LWB5+上のコネクタに接続します。
アンテナは外付けアンテナ固定金具 00(OP-MNT-ANT-MET-00)でArmadillo-640のねじ穴に固定することが可能です。
CON3に実装されているD-Sub9ピンコネクタの替わりにオプションケース対応のアンテナ固定金具を装着して、
アンテナを固定することも可能です。
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BTOサービスで、オプションケース対応のアンテナ固定金具を、
D-Sub9ピンコネクタの替わりに装着することが可能です。詳細につきましては、
「アットマークテクノ BTOサービス」をご確認ください。 |
シリアルコンソールが必要な場合、WLANコンボ、BT/THオプションモジュールを
Armadillo-640のCON9に接続するため、「USBシリアル変換アダプタ(Armadillo-640用)」を接続することができません。
これらの信号線はWLANコンボ、BT/THオプションモジュールのCON2(拡張インターフェース)から使用可能です。
CON2に5ピンのピンヘッダを実装することで、「USBシリアル変換アダプタ(Armadillo-640用)」を接続することができます。
CON3のD-Sub9ピンコネクタの替わりにオプションケース対応のアンテナ固定金具を装着している場合、
CON4(シリアルインターフェース)に10ピンのピンヘッダを実装することで、シリアルコンソールとして使用することができます。
CON4を使用する場合は、シリアルクロスケーブルとD-Sub9/10ピンシリアル変換ケーブルが必要になります。
アンテナの固定が不要な場合は、Armadillo-640のCON3(シリアルインターフェース)をシリアルコンソールとして使用すると
Armadillo-600シリーズ オプションケース(樹脂製)に入れたままでも、
シリアルコンソールを利用することが可能です。
CON3を使用する場合は、シリアルクロスケーブルが必要になります。