オプション品

目次

15.1. USBシリアル変換アダプタ(Armadillo-640用)
15.1.1. 概要
15.2. Armadillo-600シリーズ オプションケース(樹脂製)
15.2.1. 概要
15.2.2. 組み立て
15.2.3. 形状図
15.3. Armadillo-600シリーズ オプションケース(金属製)
15.3.1. 概要
15.3.2. 組み立て
15.3.3. 形状図
15.4. LCDオプションセット(7インチタッチパネルWVGA液晶)
15.4.1. 概要
15.4.2. 組み立て
15.5. Armadillo-600シリーズ RTCオプションモジュール
15.5.1. 概要
15.5.2. 仕様
15.5.3. ブロック図
15.5.4. インターフェース仕様
15.5.4.1. CON1(Armadillo-600シリーズ接続インターフェース)
15.5.4.2. CON3(USBホストインターフェース)
15.5.4.3. CON4、CON5、CON6(RTCバックアップインターフェース)
15.5.4.4. JP1(ONOFFピン接続ジャンパ)
15.5.5. 組み立て
15.5.5.1. Armadillo-640とRTCオプションモジュールの組み立て
15.5.5.2. 電池の取り付け、取り外し
15.5.6. 形状図
15.6. Armadillo-600シリーズ WLANコンボ、BT/THオプションモジュール
15.6.1. 概要
15.6.2. 仕様
15.6.3. ブロック図
15.6.4. インターフェース仕様
15.6.4.1. CON1(Armadillo-600シリーズ接続インターフェース)
15.6.4.2. CON2(拡張インターフェース)
15.6.5. 形状図
15.6.6. 組み立て
15.6.6.1. オプションボードの組み立て
15.6.6.2. アンテナの組み立て
15.6.6.3. ケースの組み立て
15.6.7. シリアルコンソールの使用方法
15.7. 無線LAN用 外付けアンテナセット 08
15.7.1. 概要
15.7.2. 組み立て
15.7.2.1. アンテナケーブルコネクタの嵌合
15.7.2.2. アンテナケーブルコネクタの抜去
15.7.3. 形状図
15.8. 外付けアンテナ固定金具 00
15.8.1. 概要
15.8.2. 組み立て
15.8.3. 形状図

本章では、Armadillo-640のオプション品について説明します。

表15.1 Armadillo-640関連のオプション品

名称型番備考

USBシリアル変換アダプタ(Armadillo-640用)

SA-SCUSB-10

Armadillo-640ベーシックモデル開発セットに付属

Armadillo-600シリーズ オプションケース(樹脂製)

OP-CASE600-PLA-00

Armadillo-640ベーシックモデル開発セットに付属

Armadillo-600シリーズ オプションケース(金属製)

OP-CASE600-MET-00

LCDオプションセット(7インチタッチパネルWVGA液晶)

OP-LCD70EXT-L00

Armadillo-600シリーズ RTCオプションモジュール

OP-A600-RTCMOD-00

Armadillo-600シリーズ WLANコンボオプションモジュール

OP-A600-AWLMOD-20

Armadillo-600シリーズ BT/THオプションモジュール

OP-A600-BTTHMOD-20

Armadillo-600シリーズBT/THオプションモジュールWLANコンボ対応

OP-A600-BTTHMOD-21

D-Sub9/10ピン シリアル変換ケーブル(ロックなし)

OP-SCDSUB-00

ACアダプタ 05(5V/2.0A EIAJ#2)

OP-AC5V5-00

Armadillo-640ベーシックモデル開発セットに付属

無線LAN用 外付けアンテナセット 08

OP-ANT-WLAN-08K

Sterling LWB5+用

外付けアンテナ固定金具 00

OP-MNT-ANT-MET-00


15.1. USBシリアル変換アダプタ(Armadillo-640用)

15.1.1. 概要

FT232RLを搭載したUSB-シリアル変換アダプタです。シリアルの信号レベルは3.3V CMOSです。

images/usb2seri-qi.svg

図15.1 USBシリアル変換アダプタの配線


images/common-images/callouts/1.svg
オープン
images/common-images/callouts/2.svg
GNDショート

Armadillo-640のCON9の「1、3、5、7、9」または「2、4、6、8、10」ピンに接続して使用することが可能です。

各ピンに対応するUARTコントローラは以下のとおりです。

表15.2 各ピンに対応するUARTコントローラ

CON9ピン番号 UART名

1、3、5、7、9

UART1

2、4、6、8、10

UART5


images/a640-uart.svg

図15.2 Armadillo-640のシリアル信号線


ご使用の際は、USBシリアル変換アダプタの5ピンコネクタ(青いケーブル側)をArmadillo-640 CON9の1ピンもしくは2ピンに合わせて接続してください。 UART1側で使用した場合、USBシリアル変換アダプタのスイッチで、電源投入時の起動モードを設定することが可能です。 スライドスイッチの状態に対応した起動モードは以下のとおりです。

表15.3 USBシリアル変換アダプタのスライドスイッチによる起動モードの設定

スライドスイッチ 起動モード

オープン

オートブートモード

GNDショート

保守モード


[警告]

USBシリアル変換アダプタは、Armadillo-640の電源を切断した状態で接続してください。 故障の原因となる可能性があります。

[警告]

USBシリアル変換アダプタは、試作・開発用の製品です。外観や仕様を予告なく変更する場合がありますので、ご了承ください。

15.2. Armadillo-600シリーズ オプションケース(樹脂製)

15.2.1. 概要

Armadillo-640用のプラスチック製小型ケースです。 Armadillo-640の基板を収めた状態で、DCジャック、シリアルインターフェース(D-Sub9ピン)、 USBインターフェース、LANインターフェースにアクセス可能となっています。

取り外しが可能なパーツにより、CON9(拡張インターフェース)等の機能を外部に取り出すための開口部も用意しています。

[ティップ]

Armadillo-600シリーズ オプションケース(樹脂製)はArmadillo-640ベーシックモデル開発セットに付属しています。 樹脂ケースのみ必要なお客様のためにオプション品として別売りもしています。

表15.4 Armadillo-600シリーズ オプションケース(樹脂製)について

商品名

Armadillo-600シリーズ オプションケース(樹脂製)

型番

OP-CASE600-PLA-00

内容

樹脂ケース、ネジ、ゴム足


表15.5 Armadillo-600シリーズ オプションケース(樹脂製)の仕様

材質

難燃ABS樹脂

難燃性

UL94 V-0

使用温度範囲

-10〜50℃


[警告]

最高使用温度よりも高い温度で保管または使用した場合、樹脂ケースが変形する可能性があります。

15.2.2. 組み立て

images/a640-pla-case-assembly.svg

図15.3 Armadillo-600シリーズ オプションケース(樹脂製)の組み立て


images/common-images/callouts/1.svg
タッピングねじ(M2.6、L=20mm) x 3
images/common-images/callouts/2.svg
タッピングねじ(M3、L=12mm) x 1
images/common-images/callouts/3.svg
飾りねじ x 1
[警告]

ネジをきつく締め過ぎると、ケースが破損する恐れがありますので、十分にご注意ください。

[警告]

飾りネジはボンド止めされておりますので、無理に取り外さないで下さい。

15.2.3. 形状図

images/a640-pla-case-dimension.svg

図15.4 樹脂ケース形状図


15.3. Armadillo-600シリーズ オプションケース(金属製)

15.3.1. 概要

Armadillo-640用のアルミ製小型ケースです。 Armadillo-640の基板を収めた状態で、DCジャック、シリアルインターフェース(D-Sub9ピン)、 USBインターフェース、LANインターフェースにアクセス可能となっています。 ケース固定ネジを利用して、ACアダプタ固定用パーツおよびアース線を接続することが可能です。

[ティップ]

金属ケースはオプション品として別売りしています。

表15.6 Armadillo-600シリーズ オプションケース(金属製)について

商品名

Armadillo-600シリーズ オプションケース(金属製)

型番

OP-CASE600-MET-00

内容

アルミケース、ネジ、ゴム足、ACアダプタケーブル固定用パーツ


15.3.2. 組み立て

images/a640-metal-case-assembly.svg

図15.5 Armadillo-600シリーズ オプションケース(金属製)の組み立て


images/common-images/callouts/1.svg
なべ小ネジ、スプリングワッシャ付き(M3、L=5mm) x 4
images/common-images/callouts/2.svg
皿ネジ(M2.6、L=4mm) x 3
images/common-images/callouts/3.svg
トラス小ネジ(M3、L=5mm) x 1

15.3.3. 形状図

images/a640-metal-case-upper-dimension.svg

図15.6 金属ケース(上板)寸法図


images/a640-metal-case-lower-dimension.svg

図15.7 金属ケース(下板)寸法図


15.4. LCDオプションセット(7インチタッチパネルWVGA液晶)

15.4.1. 概要

ノリタケ伊勢電子製のタッチパネルLCDとフレキシブルフラットケーブル(FFC)のセットです。 Armadillo-640のCON11(LCD拡張インターフェース)に接続して使用することが可能です。

ソフトウェアからの利用方法については、「LCD オプションセット(7 インチタッチパネル WVGA 液晶)を利用する」を参照してください。

表15.7 LCDオプションセット(7インチタッチパネルWVGA液晶)について

商品名

LCDオプションセット(7インチタッチパネルWVGA液晶)

型番

OP-LCD70EXT-L00

内容

7インチ タッチパネルLCD、FFC


表15.8 LCDの仕様

型番

GT800X480A-1013P

メーカー

ノリタケ伊勢電子

タイプ

TFT-LCD

表示サイズ

7インチ

外形サイズ

164.8 x 99.8 mm

解像度

800 x 480 pixels

表示色数

約1677万色

使用温度範囲

-20〜+70℃

輝度

850cd/m2 (Typ.) 25℃

電源

DC 5V±5%/500mA (Typ.), DC 3.3V±3%/35mA (Typ)

映像入力インターフェース

RGBパラレル(18bit/24bit)[a]

タッチパネルインターフェース

I2C(HID準拠)

タッチ方式

投影型静電容量方式

マルチタッチ

最大10点対応

[a] Armadillo-640は18bit対応です。


[警告]

タッチパネルLCDをご使用になる前に、『GT800X480A-1013P 製品仕様書』にて注意事項、詳細仕様、取扱方法等をご確認ください。

『GT800X480A-1013P 製品仕様書』は「アットマークテクノ Armadilloサイト」の「[オプション] LCDオプションセット (7インチタッチパネルWVGA液晶) 製品仕様書」からダウンロード可能です。

15.4.2. 組み立て

図15.8「LCDの接続方法」を参考にし、タッチパネルLCDのCN4の1ピンとArmadillo-640のCON11の1ピンが対応するように、FFCを接続します。 FFCの向きは、タッチパネルLCD側は電極が下、Armadillo-640側は電極が上になるようにします。

images/noritake-lcd-assembly.svg

図15.8 LCDの接続方法


images/common-images/ffc-cable.svg

図15.9 フレキシブルフラットケーブルの形状


[警告]

必ず1ピンと1ピンが対応するように、接続してください。 1ピンと50ピンが対応するように接続した場合、電源とGNDがショートし、 故障の原因となります。

[警告]

FFCの電極の上下を逆に接続した場合、Armadillo-640の実装部品と電極が接触し、 故障する可能性があります。

15.5. Armadillo-600シリーズ RTCオプションモジュール

15.5.1. 概要

温度補償高精度リアルタイムクロック(RTC)とUSBコネクタを搭載したオプションモジュールです。 時刻データを保持するための電池ホルダも搭載しています。 Armadillo-640のCON9(拡張インターフェース)に接続して使用することが可能です。

[ティップ]

Armadillo-600シリーズ RTCオプションモジュールの回路図、部品表は「アットマークテクノ Armadilloサイト」からダウンロード可能です。

表15.9 Armadillo-600シリーズ RTCオプションモジュールについて

商品名

Armadillo-600シリーズ RTCオプションモジュール

型番

OP-A600-RTCMOD-00

内容

RTCオプションモジュール、ネジ、スペーサ


15.5.2. 仕様

RTCオプションモジュールの仕様は次のとおりです。

表15.10 RTCオプションモジュールの仕様

リアルタイムクロック

型番

NR3225SA

メーカー

日本電波工業

バックアップ

電池ホルダ、外部バッテリ接続コネクタ搭載(対応電池: CR2016、CR2032 WK11等)

平均月差(参考値)

約21秒@-20℃、約8秒@25℃、約21秒@70℃

USB

Type Aコネクタ搭載

電源電圧

DC 3.3V±6%(RTC)、DC 2.0〜3.5V(RTCバックアップ)、DC 5V±5%(USB)

使用温度範囲

-20~+70℃(結露なきこと) [a]

外形サイズ

42 x 50 mm

[a] Armadillo-600シリーズ オプションケースセット(樹脂製)を組み合わせた場合、USBデバイスの発熱量によっては、使用温度範囲が狭くなる可能性があります。


[警告]

RTCの時間精度は周囲温度に大きく影響を受けますので、ご使用の際には十分に特性の確認をお願いします。

15.5.3. ブロック図

RTCオプションモジュールのブロック図は次のとおりです。

images/rtc-mod-block.svg

図15.10 RTCオプションモジュールのブロック図


15.5.4. インターフェース仕様

RTCオプションモジュールのインターフェース仕様について説明します。

images/rtc-mod-interface-layout.svg

図15.11 RTCオプションモジュールのインターフェース


表15.11 RTCオプションモジュール インターフェース一覧 [11]

部品番号 インターフェース名 型番 メーカ

CON1

Armadillo-600シリーズ接続インターフェース

PPPC072LFBN-RC

Sullins Connector Solutions

CON3

USBホストインターフェース

SS-52100-001

Stewart Connector

CON4

RTCバックアップインターフェース

DF13A-2P-1.25H(21)

HIROSE ELECTRIC

CON5

B2B-EH(LF)(SN)

J.S.T.Mfg.

CON6

BLP2016SM-G

Memory Protection Devices

[11] 部品の実装、未実装を問わず、搭載可能な部品型番を記載しています。


15.5.4.1. CON1(Armadillo-600シリーズ接続インターフェース)

CON1はArmadillo-600シリーズの基板と接続するためのインターフェースです。 Armadillo-640のCON9(拡張インターフェース)の11ピンから24ピンに接続して使用します。

表15.12 CON1 信号配列

ピン番号 ピン名 I/O 説明

1

ONOFF

Out

JP1を経由してRTCの割り込みピンに接続、オープンドレイン出力 [a]

2

NC

-

未接続

3

I2C_SCL

In

RTCのI2Cクロックに接続、基板上で2kΩプルアップ(VCC_3.3V)されています。

4

I2C_SDA

In/Out

RTCのI2Cデータピンに接続、基板上で2kΩプルアップ(VCC_3.3V)されています。

5

Reserved

-

-

6

RTC_INT_B

Out

RTCの割り込みピンに接続、オープンドレイン出力、基板上で2kΩプルアップ(VCC_3.3V)されています。

7

NC

-

未接続

8

USB2_PORT_EN

In

CON1の14ピン(USB2_EN_B)に接続されているバッファのイネーブルピンに接続

(High: USB2_EN_BがHi-Z、Low: USB2_EN_BがLow)

9

GND

Power

電源(GND)

10

VCC_3.3V

Power

電源(VCC_3.3V)

11

USB2_DN

In/Out

USBのマイナス側信号、CON3の2ピン(D-)に接続

12

USB2_DP

In/Out

USBのプラス側信号、CON3の3ピン(D+)に接続

13

USB2_VBUS

Power

電源(VBUS)、CON3の1ピン(VBUS)に接続

14

USB2_EN_B

Out

バッファの出力ピンに接続、CON1の8ピン(USB_PORT_EN)で設定した値が出力されます

[a] 出荷時JP1はオープンですので、使用する場合はJP1をショートする必要があります。


15.5.4.2. CON3(USBホストインターフェース)

CON3はUSBホストインターフェースです。

CON1の8ピン(USB2_PORT_EN)からUSBコントローラ(USB OTG2)の接続先を変更して使用します。 Lowレベルを入力するとRTCオプションモジュールのCON3、Highレベルを入力するとArmadillo-640のCON5の上段にUSB OTG2が接続されます。 詳細については、「CON5(USBホストインターフェース)」および回路図をご確認ください。

[警告]

RTCオプションモジュール CON3とArmadillo-640 CON5上段は 同じUSBコントローラ(USB_OTG2)に接続されており、同時に使用できません。

images/unuse-con5-upper.svg

図15.12 Armadillo-640 CON5上段とRTCオプションモジュール CON3は排他利用


[警告]

CON3は活線挿抜非対応となっております。 ユースケースとして活線挿抜を想定していないため、突入電流に耐えるだけのコンデンサを搭載しておらず、活線挿抜した場合にはArmadillo本体の電圧が降下してしまいます。 そのため、電源を切断した状態でデバイスを挿抜してください。

表15.13 CON3 信号配列

ピン番号 ピン名 I/O 説明

1

VBUS

Power

電源(VBUS)

2

D-

In/Out

USBのマイナス側信号、CON1の11ピンに接続

3

D+

In/Out

USBのプラス側信号、CON1の12ピンに接続

4

GND

Power

電源(GND)


15.5.4.3. CON4、CON5、CON6(RTCバックアップインターフェース)

CON4、CON5、CON6はRTCのバックアップ電源供給用のインターフェースです。 別途バックアップ用のバッテリを接続することで、電源(VCC_3.3V)が切断された場合でも、時刻データを保持することが可能です。 3つの形状のインターフェースがありますので、お使いのバッテリに合わせてご使用ください。

表15.14 対応バッテリ例

部品番号 対応電池 バックアップ時間(参考値)

CON4

CR2032 WK11

6.2年

CON5 [a]

-

-

CON6

CR2016

2.5年

[a] CON5には部品が実装されていません。2.5mmピッチのコネクタを実装してご使用ください。


表15.15 CON4、CON5、CON6 信号配列

ピン番号 ピン名 I/O 説明

1

RTC_BAT

Power

電源(RTC_BAT)、リアルタイムクロックの電源ピンに接続

2

GND

Power

電源(GND)


[警告]

CON4、CON5、CON6は共通の端子に接続されており、同時に使用できません。

[警告]

CON4、CON5、CON6はリチウムコイン電池からの電源供給を想定したインターフェースです。 リチウムコイン電池以外から電源を供給する場合、回路図、部品表にて搭載部品をご確認の上、絶対定格値を超えない範囲でご使用ください。

[警告]

CON6に搭載している電池ホルダは、大変破損しやすい部品となっております。 電池の取り付け、取り外しの手順について、「電池の取り付け、取り外し」をご確認ください。

15.5.4.4. JP1(ONOFFピン接続ジャンパ)

JP1は RTC のアラーム割り込み端子と Armadillo-640 の ONOFF ピン(Armadillo-640 CON9 11ピン)を接続するジャンパです。 JP1をショートすることで、RTC のアラーム割り込みによる i.MX6ULL の電源制御が可能になります。

[ティップ]

JP1は、はんだジャンパになります。 半分に割れたパッドになっておりますので、はんだごてでパッドを熱し、はんだを盛ってショートしてください。

15.5.5. 組み立て

15.5.5.1. Armadillo-640とRTCオプションモジュールの組み立て

RTCオプションモジュールはArmadillo-640のCON9の11ピンから24ピンに接続します。図15.13「RTCオプションモジュールの組み立て」のようにコネクタ接続後、金属スペーサで固定してください。

[警告]

Armadillo-640 CON1(microSDスロット)にmicroSDカードを挿抜する際には、RTCオプションモジュールを取り外してください。組み立て後は、RTCオプションモジュールとArmadillo-640の間隔が狭いため、無理に挿抜した場合、microSDカードが正常に挿入されないなどの原因で、動作不良を起こす場合があります。

images/rtc-mod-assembly.svg

図15.13 RTCオプションモジュールの組み立て


images/common-images/callouts/1.svg
なべ小ネジ、スプリングワッシャー、小径平ワッシャー付(M2、L=6mm) x 4
images/common-images/callouts/2.svg
金属スペーサ(M2、L=11mm) x 2

15.5.5.2. 電池の取り付け、取り外し

RTCオプションモジュールのCON6(RTCバックアップインターフェース)にはCR2016等のリチウムコイン電池を搭載可能です。電池を取り付ける手順は以下のとおりです。

  1. プラス端子側に電池を入れる
  2. 電池ホルダのツメの下に電池を押し込む
images/rtc-battery-insert.svg

図15.14 電池ホルダに電池を取り付ける


電池を取り外す手順は以下のとおりです。

  1. プラスチック製もしくは絶縁テープを巻き付けたマイナスドライバー(2mm)を用意する
  2. 電池を軽く押さえる
  3. 電池ホルダの縁の中央部分と電池の間にマイナスドライバーを挿入する
  4. マイナスドライバーで電池を持ち上げる
images/rtc-battery-remove.svg

図15.15 電池ホルダから電池を取り外す


15.5.6. 形状図

images/rtc-mod-dimension.svg

図15.16 RTCオプションモジュール形状


15.6. Armadillo-600シリーズ WLANコンボ、BT/THオプションモジュール

15.6.1. 概要

Laird Connectivity製の無線LAN/BTコンボモジュール Sterling LWB5+、 加賀FEI製のBT/THモジュール EYSKBNZWBの実装/未実装で、3種類のオプションモジュールがあります。

表15.16 Armadillo-640 WLANコンボ、BT/THオプションモジュールの搭載デバイス

名称 型番 搭載デバイス

Armadillo-600シリーズ WLANコンボオプションモジュール

OP-A600-AWLMOD-20

Sterling LWB5+

Armadillo-600シリーズ BT/THオプションモジュール

OP-A600-BTTHMOD-20

EYSKBNZWB

Armadillo-600シリーズ BT/THオプションモジュール WLANコンボ対応

OP-A600-BTTHMOD-21

Sterling LWB5+およびEYSKBNZWB


無線LANおよびBT機能を使用したい場合は、Sterling LWB5+を搭載したオプションモジュール、 BT機能もしくはThread機能を使用したい場合は、 EYSKBNZWBを搭載したオプションモジュールを選択してください。

ソフトウェアからの利用方法については、Sterling LWB5+搭載のオプションモジュールを利用している場合は「Armadillo-600 シリーズ WLAN コンボオプションモジュールを利用する」を、EYSKBNZWB搭載のオプションモジュールを利用している場合は「Armadillo-600 シリーズ BT/TH オプションモジュールを利用する」を参照してください。

WLANコンボ、BT/THオプションモジュールの同梱物は表15.17「WLANコンボ、BT/THオプションモジュールの同梱物」のとおりです。 Sterling LWB5+を使う場合は、外付けアンテナが必須となりますので別途ご用意ください。

表15.17 WLANコンボ、BT/THオプションモジュールの同梱物

内容物 個数用途

なべ小ネジ、スプリングワッシャー、小径平ワッシャー付(M2、L=6mm)

4

Armadillo-640との固定

金属スペーサ(M2、L=11mm)

2

Armadillo-640との固定

USBコネクタ用キャップ

1

Armadillo-640 CON5上段の穴隠し用


表15.18 推奨外付けアンテナ

商品名

無線LAN用 外付けアンテナセット 08

型番

OP-ANT-WLAN-08K

セット内容

アンテナ(WAND2DBI-SMA-2NB/OxfordTEC)、アンテナケーブル(ケーブル長60mm)


[ティップ]

Sterling LWB5+で使用可能なアンテナにつきましては、 「アットマークテクノ Armadilloサイト」で公開している アンテナリストをご確認ください。

WLANコンボ、BT/THオプションモジュールはArmadillo-640のCON14(拡張インターフェース)、 CON9(拡張インターフェース)に接続して使用します。

WLANコンボ、BT/THオプションモジュールがArmadillo-640のUSBコントローラ(USB OTG2)を使用するため、 Armadillo-640のCON5(USBホストインターフェース)の上段は使用できなくなります。 詳細については、「CON5(USBホストインターフェース)」および回路図をご確認ください。

images/unuse-con5-upper.svg

図15.17 WLANコンボ、BT/THオプションモジュール接続時にArmadillo-640 CON5上段は使用不可


[ティップ]

Armadillo-600シリーズ WLAN、BT/THオプションモジュールの回路図、部品表は 「アットマークテクノ Armadilloサイト」からダウンロード可能です。

また、「USBシリアル変換アダプタ(Armadillo-640用)」をCON9に接続することができなくなります。 シリアルコンソールが必要な場合、WLANコンボ、BT/THオプションモジュールのCON2(拡張インターフェース)かArmadillo-640のCON3もしくはCON4(シリアルインターフェース)をご使用ください。 詳細につきましては、「シリアルコンソールの使用方法」をご確認ください。

[ティップ]

Armadillo-640は量産向けに、搭載するモジュールやケースの有無、 部品実装の一部変更、ROMイメージの書き込みなどを選択・指定できる BTOサービスを提供しています。詳細につきましては、 「アットマークテクノ BTOサービス」をご確認ください。

15.6.2. 仕様

WLANコンボ、BT/THオプションモジュールの仕様は次のとおりです。

表15.19 WLANコンボ、BT/THオプションモジュールの仕様

無線LAN/BTコンボモジュール

型番

Sterling LWB5+

メーカー

Laird Connectivity

無線規格

IEEE 802.11a/b/g/n/ac and Bluetooth 5.2

BT/THモジュール

型番

EYSKBNZWB

メーカー

加賀FEI

無線規格

Bluetooth 5.0 or IEEE 802.15.4(Thread) [a]

電源電圧

DC 5V±5%

使用温度範囲(基板単体)

-20~+70℃(結露なきこと) [b]

外形サイズ

41 x 49.7 mm

[a] ファームウェアの書き換えにより、どちらか一方を利用することができます。

[b] Armadillo-600シリーズ オプションケースセット(樹脂製)を組み合わせた場合の使用温度範囲は-10℃~+50℃です。


[ティップ]

Laird Connectivity製Sterling LWB5+および加賀FEI製EYSKBNZWBの詳細な仕様については、 デバイスのメーカーサイトにてご確認ください。

15.6.3. ブロック図

WLANコンボ、BT/THオプションモジュールのブロック図は次のとおりです。

images/wlbtth-mod-block.svg

図15.18 WLANコンボ、BT/THオプションモジュールのブロック図


15.6.4. インターフェース仕様

WLANコンボ、BT/THオプションモジュールのインターフェース仕様について説明します。

images/wlbtth-mod-interface-layout.svg

図15.19 WLANコンボ、BT/THオプションモジュールのインターフェース


表15.20 WLANコンボ、BT/THオプションモジュール インターフェース一覧 [12]

部品番号 インターフェース名 型番 メーカー

CON1

Armadillo-600シリーズ接続インターフェース

PPPC142LFBN-RC

Sullins Connector Solutions

CON2

拡張インターフェース

61300511021

Wurth Electronics

[12] 部品の実装、未実装を問わず、搭載可能な代表型番を記載しています。


15.6.4.1. CON1(Armadillo-600シリーズ接続インターフェース)

CON1はArmadillo-600シリーズの基板と接続するためのインターフェースです。

表15.21 CON1 信号配列

ピン番号 ピン名 I/O 説明

1

VCC_3.3V

Power

電源(VCC_3.3V)

2

GND

Power

電源(GND)

3

NC

-

未接続

4

NC

-

未接続

5

UBOOT_EN_B

In/Out

CON2の1ピンに接続されています。

6

SWDCLK

In

BT/THモジュールのSWDCLKに接続されています。

7

UART1_RX

In/Out

CON2の2ピンに接続されています。

8

SWDIO

In/Out

BT/THモジュールのSWDIOに接続されています。

9

UART1_TX

In/Out

CON2の3ピンに接続されています。

10

HUB_RST_B

In

USB HUBをリセットするための信号です。 (High: リセット解除、Low: リセット)

11

VCC_3.3V

Power

電源(VCC_3.3V)

12

VCC_3.3V

Power

電源(VCC_3.3V)

13

GND

Power

電源(GND)

14

GND

Power

電源(GND)

15

NC

-

未接続

16

NC

-

未接続

17

WLAN_RST

In

WLAN/BTコンボモジュールのWL_REG_ON信号に接続されています。

18

BT_RST

In

WLAN/BTコンボモジュールのBT_REG_ON信号に接続されています。

19

WLAN_BT_PWREN_B

In

WLAN/BTコンボモジュールの電源をON/OFF制御するための信号です。 (High: 電源切断、Low: 電源供給)

20

TH_RST

In

BT/THモジュールをリセットするための信号です。 (High: リセット、Low: リセット解除)

21

TH_PWREN_B

In

BT/THモジュールの電源をON/OFF制御するための信号です。 (High: 電源切断、Low: 電源供給)

22

NC

-

未接続

23

GND

Power

電源(GND)

24

VCC_3.3V

Power

電源(VCC_3.3V)

25

USB2_DN

In/Out

USBのマイナス側信号です。

26

USB2_DP

In/Out

USBのプラス側信号です。

27

USB2_VBUS

Power

電源(VBUS)

28

USB2_EN_B

Out

Armadillo-640のUSB OTG2の接続先を切り替えるための信号です。GNDに接続されています。


15.6.4.2. CON2(拡張インターフェース)

CON2は機能拡張用インターフェースです。 Armadillo-640と接続した場合、UART1の信号線が利用可能です。

表15.22 CON2 信号配列

ピン番号 ピン名 I/O 説明 Armadillo-640 CON9接続ピン名

1

UBOOT_EN_B

In/Out

拡張入出力

GPIO1_IO22

2

UART1_RX

In/Out

拡張入出力

GPIO1_IO17

3

UART1_TX

In/Out

拡張入出力

GPIO1_IO16

4

VCC_3.3V

Power

電源(VCC_3.3V)

-

5

GND

Power

電源(GND)

-


コネクタは実装されておりませんので、必要であればコネクタを実装してください。表15.23「CON2 搭載コネクタ例」に記載したコネクタ等が実装可能です。 61300511021等のピンヘッダを実装すると、「USBシリアル変換アダプタ(Armadillo-640用)」を接続してシリアルコンソールとして使用することができます。 S5B-XH-A、S5B-EHを使用する場合、実装面によってはArmadillo-600シリーズ オプションケースセット(樹脂製)の 蓋が閉まらなくなりますので、オプションケースへの収納を検討している場合はご注意ください。

表15.23 CON2 搭載コネクタ例

型番 メーカー

61300511021

Wurth Electronics

S5B-XH-A

J.S.T.Mfg.

S5B-EH

J.S.T.Mfg.


15.6.5. 形状図

images/wlbtth-mod-dimension.svg

図15.20 WLANコンボ、BT/THオプションモジュール形状図


15.6.6. 組み立て

15.6.6.1. オプションボードの組み立て

WLANコンボ、BT/THオプションモジュールはArmadillo-640のCON14(拡張インターフェース)の1ピンから4ピン、CON9(拡張インターフェース)の1ピンから24ピンに接続します。 電波強度等に影響がでますので、Armadillo-640とWLANコンボ、BT/THオプションモジュールは、金属スペーサで固定してください。

images/wlbtth-mod-assembly.svg

図15.21 WLANコンボ、BT/THオプションモジュールの組み立て


images/common-images/callouts/1.svg
なべ小ネジ、スプリングワッシャー、小径平ワッシャー付(M2、L=6mm) x 4
images/common-images/callouts/2.svg
金属スペーサ(M2、L=11mm) x 2
images/common-images/callouts/3.svg
USBコネクタキャップ
[警告]

Armadillo-640 CON1(microSDスロット)にmicroSDカードを挿抜する際には、WLANコンボ、BT/THオプションモジュールを取り外すことを推奨します。組み立てたまま挿抜した場合、microSDカードが正常に挿入されないなどの原因で、動作不良を起こす可能性があります。

[警告]

付属のUSBコネクタキャップは一度嵌めると簡単に取り外すことができません。 取り付け箇所に間違いがないか、十分にご確認の上ご使用ください。

15.6.6.2. アンテナの組み立て

Sterling LWB5+を使用する場合、外付けアンテナが必要になります。 アンテナケーブルコネクタはSterling LWB5+上のコネクタに接続します。

アンテナは外付けアンテナ固定金具 00(OP-MNT-ANT-MET-00)でArmadillo-640のねじ穴に固定することが可能です。

images/wlbtth-mod-assembly-ant1.svg

図15.22 外付けアンテナの組み立て(OP-MNT-ANT-MET-00使用)


CON3に実装されているD-Sub9ピンコネクタの替わりにオプションケース対応のアンテナ固定金具を装着して、 アンテナを固定することも可能です。

images/wlbtth-mod-assembly-ant2.svg

図15.23 外付けアンテナの組み立て(オプションケース対応のアンテナ固定金具使用)


[ティップ]

BTOサービスで、オプションケース対応のアンテナ固定金具を、 D-Sub9ピンコネクタの替わりに装着することが可能です。詳細につきましては、 「アットマークテクノ BTOサービス」をご確認ください。

15.6.6.3. ケースの組み立て

オプションケース対応のアンテナ固定金具を使用した場合、組み立て後でも Armadillo-600シリーズ オプションケース(樹脂製)に収めることが可能です。

images/wlbtth-mod-assembly-case.svg

図15.24 ケースの組み立て


images/common-images/callouts/1.svg
タッピングねじ(M2.6、L=20mm) x 3
images/common-images/callouts/2.svg
タッピングねじ(M3、L=12mm) x 1
images/common-images/callouts/3.svg
飾りねじ x 1

15.6.7. シリアルコンソールの使用方法

シリアルコンソールが必要な場合、WLANコンボ、BT/THオプションモジュールを Armadillo-640のCON9に接続するため、「USBシリアル変換アダプタ(Armadillo-640用)」を接続することができません。

これらの信号線はWLANコンボ、BT/THオプションモジュールのCON2(拡張インターフェース)から使用可能です。 CON2に5ピンのピンヘッダを実装することで、「USBシリアル変換アダプタ(Armadillo-640用)」を接続することができます。

images/wlbtth-mod-serial-con2.svg

図15.25 オプションモジュールのCON2をシリアルコンソールとして使用する場合の接続例


CON3のD-Sub9ピンコネクタの替わりにオプションケース対応のアンテナ固定金具を装着している場合、 CON4(シリアルインターフェース)に10ピンのピンヘッダを実装することで、シリアルコンソールとして使用することができます。 CON4を使用する場合は、シリアルクロスケーブルとD-Sub9/10ピンシリアル変換ケーブルが必要になります。

images/wlbtth-mod-serial-con4.svg

図15.26 CON4をシリアルコンソールとして使用する場合の接続例


アンテナの固定が不要な場合は、Armadillo-640のCON3(シリアルインターフェース)をシリアルコンソールとして使用すると Armadillo-600シリーズ オプションケース(樹脂製)に入れたままでも、 シリアルコンソールを利用することが可能です。 CON3を使用する場合は、シリアルクロスケーブルが必要になります。

images/wlbtth-mod-serial-con3.svg

図15.27 CON3をシリアルコンソールとして使用する場合の接続例


15.7. 無線LAN用 外付けアンテナセット 08

15.7.1. 概要

無線LAN用 外付けアンテナセット 08は、 Armadillo-600シリーズ WLANコンボ、BT/THオプションモジュールに搭載している Laird Connectivity製の無線LAN/BTコンボモジュール Sterling LWB5+対応のアンテナセットです。

表15.24 無線LAN用 外付けアンテナセット 08について

商品名

無線LAN用 外付けアンテナセット 08

型番

OP-ANT-WLAN-08K

セット内容

アンテナ(WAND2DBI-SMA-2NB/OxfordTEC)、アンテナケーブル(ケーブル長100mm)

対応製品

OP-A600-AWLMOD-20, OP-A600-BTTHMOD-21


[ティップ]

BTOサービスで、ケーブル長60mmのアンテナケーブルを選択することが可能です。 オプションケースおよびオプションケース対応のアンテナ固定金具を使用する場合は、 ケーブルの挟み込みによる断線や、意図しないコネクタ外れを防ぐため、 ケーブル長60mmのアンテナケーブルの使用を推奨いたします。 詳細につきましては、 「アットマークテクノ BTOサービス」をご確認ください。

15.7.2. 組み立て

15.7.2.1. アンテナケーブルコネクタの嵌合

アンテナケーブルコネクタは、Sterling LWB5+上のコネクタに接続します。

images/wlbtth-ant-con.svg

図15.28 Sterling LWB5+上のコネクタの位置


アンテナケーブルコネクタは、挿抜治具(90609-0001/IPEX)を使用して嵌合するか、手で直接嵌合します。

挿抜治具による嵌合

アンテナケーブルコネクタのストッパーに当たるまで挿抜治具をスライドさせ、コネクタ全体を抱えるようにします。アンテナケーブルコネクタが基板に対し平行になっていることを確認し、垂直に挿抜治具を押してコネクタを嵌合します。

images/ant-wlan-08k-insert3.svg

図15.29 挿抜治具によるアンテナケーブルコネクタの嵌合


[警告]

アンテナケーブルコネクタは基板に対して平行してから嵌合してください。 曲がったまま嵌合すると、コネクタ破損の原因となります。

手で直接嵌合

アンテナケーブルを持ち、Sterling LWB5+上のアンテナコネクタにアンテナケーブルのコネクタをセットします。セットしたら前後に軽く動かし、動かないことを確認します。

images/ant-wlan-08k-insert1.svg

図15.30 アンテナケーブルコネクタのセット


コネクタのセンターを真上から押し、カチッという音がすると嵌合完了です。

images/ant-wlan-08k-insert2.svg

図15.31 アンテナケーブルコネクタの嵌合


15.7.2.2. アンテナケーブルコネクタの抜去

アンテナのケーブルコネクタは、ケーブルコネクタ首部へのストレスを避けるため、挿抜治具(90609-0001/IPEX)を使用して抜去してください。

ケーブルコネクタのストッパーに当たるまで挿抜治具をスライドさせ、ケーブルコネクタ全体を抱えるようにします。基板と垂直に挿抜治具を引き上げてコネクタを抜去します。

images/ant-wlan-08k-remove.svg

図15.32 挿抜治具によるアンテナケーブルコネクタの抜去


[警告]

挿抜治具は必ず基板と垂直に引き上げてください。 ひねったり、ななめに引き上げたりした場合、コネクタ破損の原因となります。

15.7.3. 形状図

images/ant-wlan-08k-dimension.svg

図15.33 無線LAN用 外付けアンテナ08形状図


images/ant-wlan-08k-cable-dimension.svg

図15.34 無線LAN用 外付けアンテナケーブル08形状図


images/ant-wlan-08k-hole-dimension.svg

図15.35 無線LAN用 外付けアンテナ 取り付け穴寸法


15.8. 外付けアンテナ固定金具 00

15.8.1. 概要

アンテナを固定する金具です。

images/about-ant-mnt-00.svg

図15.36 外付けアンテナ固定金具 00の外観


アンテナ固定金具を使用すると、Armadillo-640のUSBコネクタ横のねじ穴に アンテナを固定することができます。

images/ant-mnt-00-assembly-pattern.svg

図15.37 Armadillo-640へのアンテナ固定金具の固定


表15.25 外付けアンテナ固定金具 00について

商品名

外付けアンテナ固定金具 00

型番

OP-MNT-ANT-MET-00

セット内容

アンテナ固定金具本体[a]

[a] 固定用のねじ、スペーサはセットに含まれません。別途ご準備ください。Armadillo-640 ベーシックモデル 開発セットに含まれるねじ、スペーサで固定することができます。


表15.26 外付けアンテナ固定金具 00の仕様

材質

板厚

1.0mm


[警告]

オプションケース対応のアンテナ固定金具とは違う金具です。 オプションケース対応のアンテナ固定金具が必要な場合は、BTOサービスをご利用ください。

15.8.2. 組み立て

図15.38「Armadillo-640へのアンテナ固定金具の固定」のようにM3のねじとスペーサでArmadillo-640のねじ穴に固定します。

images/ant-mnt-00-assembly.svg

図15.38 Armadillo-640へのアンテナ固定金具の固定


images/common-images/callouts/1.svg
なべ小ねじ(M3、L=5)
images/common-images/callouts/2.svg
アンテナ固定金具
images/common-images/callouts/3.svg
スペーサ(M3、L=8mm)

アンテナは図15.39「アンテナ固定金具へのアンテナの固定」のように固定します。

images/ant-mnt-00-assembly-ant.svg

図15.39 アンテナ固定金具へのアンテナの固定


15.8.3. 形状図

images/ant-mnt-00-dimension.svg

図15.40 アンテナ固定金具 形状図