本章では、Armadillo-IoTの機能拡張や信頼性向上のための設計情報について説明します。
Armadillo-IoTゲートウェイ ベースボードのアドオンインターフェース(CON1、CON2)には、
複数の機能(マルチプレクス)をもったi.MX 7Dualの信号線が接続されており、様々な機能拡張を行うことができます。
アドオンモジュールを設計する際の基板形状および部品の搭載制限について説明します。
Armadillo-IoTゲートウェイの標準筐体に組み込む場合のアドオンモジュールの推奨基板寸法は、図19.1「アドオンモジュール推奨基板寸法(B面)」のとおりです[]。
Armadillo-IoTゲートウェイ ベースボード上には、アドオンモジュール固定用の穴が6箇所あります。アドオンモジュールのサイズに合わせて固定用穴を設けてください。
Armadillo-IoTゲートウェイ ベースボードとの接続コネクタは、アドオンインターフェース CON1側に実装します。
アドオンインターフェースの一方に、アットマークテクノ製アドオンモジュールを搭載する場合のアドオンモジュールの推奨基板寸法は、図19.2「アドオンモジュール推奨基板寸法(B面、一方にアットマークテクノ製アドオンモジュールを搭載する場合)」のとおりです[]。
ベースボードの固定穴はGNDに接続されています。絶縁等でGND分離が必要な場合はキリ穴で設計してください。
Armadillo-IoTゲートウェイ ベースボードとの接続コネクタは、HIROSE ELECTRIC製DF17(4.0)-60DP-0.5V(57)を搭載してください。ピン配置は図19.5「アドオンモジュールに実装する接続コネクタのピン配置(A面)」のとおりです。
ピン機能については、Armadilloサイトからダウンロード可能な『Armadillo-IoT ベースボード マルチプレクス表』をご確認ください。
| |
---|
アドオンインターフェース(CON1、CON2)のPMIC_ONOFF信号は、2秒以上GNDにショートすると、パワーマネジメントICは電圧出力を停止します。
再度PMIC_ONOFF信号をGNDにショートすると、パワーマネジメントICは立ち下がりのエッジを検出して電圧出力を開始します。
|
Armadillo-IoTゲートウェイ ベースボードのWWAN拡張インターフェース(CON10)[]には、WWANモジュール用のi.MX 7Dualの信号線が接続されています。
WWANモジュールを設計する際の基板形状および部品の搭載制限について説明します。
Armadillo-IoTゲートウェイの標準筐体の開口寸法は図19.8「筐体の開口寸法」のとおりとなります。
筐体の外側からSIMカード等を操作する場合は、開口の寸法内に収まるように設計してください。
ESD耐性を向上させるための情報を以下に記載します。
| |
---|
Armadillo-IoTゲートウェイの標準筐体には、SDスロットキャップ、SIMスロットキャップが添付されています。
ESD耐性向上のため、キャップを取り付けての使用を推奨します。
|
Armadillo-IoTを組み込んだ機器、またはArmadillo-IoTとLANケーブル等で接続された機器を屋外に設置する場合には、以下の点にご注意ください。
| |
---|
Armadillo-IoTに接続されたケーブルが屋外に露出するような設置環境では、ケーブルに侵入した雷サージ等のストレスによりインターフェース回路が破壊される場合があります。ストレスへの耐性を向上させるには、Armadillo-IoTと外部機器同士のGND接続を強化することおよびシールド付のケーブルを使用することが効果的です。
|