本章では、工場出荷イメージと同じイメージを作成する手順について説明します。
使用するソースコードは、開発セット付属のDVDに収録されています。最新版のソースコードは、Armadilloサイトからダウンロードすることができます。新機能の追加や不具合の修正などが行われているため、DVDに収録されているものよりも新しいバージョンがリリースされているかを確認して、最新バージョンのソースコードを利用することを推奨します。
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開発作業では、基本ライブラリ・アプリケーションやシステム設定ファイルの作成・配置を行います。各ファイルは作業ディレクトリ配下で作成・配置作業を行いますが、作業ミスにより誤って作業用 PC 自体の OS を破壊しないために、すべての作業は root ユーザーではなく一般ユーザーで行ってください。
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ここでは、「Linuxカーネル」のソースコード」から、イメージファイルを作成する手順を説明します。
手順9.1 Linuxカーネルをビルド
アーカイブの展開
各ソースコードアーカイブを展開します。
コンフィギュレーション
Linuxカーネルディレクトリに移動してコンフィギュレーションをします。
ビルド
ビルドするには、次のようにコマンドを実行します。
イメージファイルの生成確認
ビルドが終了すると、arch/arm/boot/ディレクトリと、arch/arm/boot/dts/以下にイメージファイル(LinuxカーネルとDTB)が作成されています。
ここでは、ブートローダーである「U-Boot」のソースコードからイメージファイルを作成する手順を説明します。
手順9.2 ブートローダーをビルド
ソースコードの準備
U-Bootのソースコードアーカイブを準備し展開します。
デフォルトコンフィギュレーションの適用
U-Bootディレクトリに入り、Armadillo-IoT ゲートウェイ G3用のデフォルトコンフィギュレーションを適用します。ここでは例としてフラッシュメモリ起動用イメージを作成します。デフォルトコンフィグにはx1_config
を指定します。SD起動用イメージを作成する場合は、x1_sd_config
を指定してください。
ビルド
ビルドにはmakeコマンドを利用します。
イメージファイルの生成確認
ビルドが終了すると、U-Bootディレクトリにイメージファイルが作成されています。