第10章 RTC/NANDフラッシュメモリモジュール

本章では、Armadillo-200 シリーズのオプション品であるRTC/NANDフラッシュメモリモジュール (以下、NANDモジュールと記述します) OP-NF128M-00 , OP-NF256M-00, OP-NF256M-10, OP-RTC-10, OP-NF256MRTC-10, OP-NF256MRTC-20について説明します。

10.1. パッケージ内容の確認

お使いになる前に、表10.1「NANDモジュール部品表」の部品がパッケージに揃っているかをご確認ください。万一不足や破損しているものがありましたら、お買い上げの販売店へご連絡ください。

表10.1 NANDモジュール部品表

部品数量
本体 1
スペーサー 1
スペーサー取り付け用ネジ 2

10.2. 組み立て

Armadillo-200シリーズ基板へNANDモジュールを接続する前に、基板固定用のスペーサーを取り付けます。NANDモジュールおよび付属のねじとスペーサーを用意してください。取り付けは図10.1「NANDモジュールの組み立て」を参考にしてください。スペーサーを基板の部品実装側に置き、基板反対側よりねじ止めをしてください。

NANDモジュールの組み立て

図10.1 NANDモジュールの組み立て


10.3. Armadillo-220/230/240への接続方法

Armadillo-220/230/240へNANDモジュールを接続します。組み立て済みのNANDモジュールと付属のねじを用意してください。取り付けは図10.2「Armadillo-200シリーズ基板への接続」を参考にしてください。NANDモジュールをArmadillo-200シリーズ基板のNANDモジュールコネクタへ接続してください。最後にArmadillo-200シリーズ基板下側より、ねじ止めをしてください。

Armadillo-200シリーズ基板への接続

図10.2 Armadillo-200シリーズ基板への接続


[警告]

斜めに押し込むとコネクタが破損する恐れが有りますのでご注意ください。

10.4. リアルタイムクロックバックアップについて

OP-RTC-10, OP-NF256MRTC-10, OP-NF256MRTC-20は、リアルタイムクロック(RTC)を持っています。リアルタイムクロックはポリアセンキャパシタ(PAS)により、電源切断時でも一定時間動作することができます。長時間電源を切っている間もリアルタイムクロックの内容を保持したい場合は、NANDモジュールのCON2に別途外付けのバッテリを接続することができます。(データ保持電圧範囲1.1-3.3V、消費電流1μA Typ.)

外付けバッテリの接続

図10.3 外付けバッテリの接続


[警告]

リアルタイムクロックの保持に使用しているポリアセンキャパシタは温度によって寿命/充放電回数が著しく異なります。また、ポリアセンキャパシタは交換不可です。そのため、リアルタイムクロックバックアップが重要なシステムにおいては、別途バックアップ用電池をご使用下さい。バックアップ用電池をご利用になる場合、電圧は3.3Vを越えないように設計してください。