第9章 RTCオプションモジュール

本章では、Armadillo-400シリーズ RTCオプションモジュールのハードウェアについて説明します。

9.1. ボード概要

RTCオプションモジュールは、Armadillo-400シリーズの拡張インターフェース2(CON14)に接続可能[9]なモジュール基板です。セイコーインスツル社製のリアルタイムクロックが搭載されています。リアルタイムクロックは電気二重層コンデンサにより、電源切断後も一定時間動作することが可能です。長時間電源が切断されても時刻データを保持させたい場合は、別途外付けバッテリーを接続することができます。

RTCオプションモジュールは、Armadillo-420ベーシックモデル開発セットに付属しております。また、RTCオプションモジュールのみ必要なお客様のためにオプション品として別売りもしております。

RTCオプションモジュールの主な仕様は次の通りです。

表9.1 RTCオプションモジュール仕様

カレンダー時計 S-35390A(セイコーインスツル社製)[a]
バックアップ

EECEN0F204RK(Panasonic社製)搭載[b],

外部バックアップコネクタ(CON2)に外部バッテリを接続可能

基板サイズ 10.0 × 22.0 mm
電源電圧 DC3.3V
使用温度範囲 -10~60℃(ただし結露なきこと)

[a] 平均月差は、周囲温度25℃で±30秒程度(参考値)です。時間精度は、周囲温度に大きく影響を受けますので、ご使用の際は十分に特性の確認をお願いします。

[b] バックアップ時間は、周囲温度25℃で5日間程度(参考値)です。バックアップ時間は、周囲温度、電圧印加時間等に大きく影響を受けますので、ご使用の際は十分に特性の確認をお願いします。


9.2. インターフェース配置

RTCオプションモジュールのインターフェース配置

図9.1 RTCオプションモジュールのインターフェース配置


表9.2 RTCオプションモジュール インターフェースの内容

部品番号インターフェース形状備考
CON1

Armadillo-400シリーズ

接続コネクタ

4ピン(2.54mmピッチ) 
CON2外部バックアップコネクタ[a]

DF13-2P-1.25DSA

(ヒロセ電機社製)

対応電池:CR2032WK11

(日立マクセル社製)等

[a] 外部バックアップコネクタ(CON2)の信号配列は、付属DVDの/document/hardwareディレクトリに収録されている「Armadillo-400 RTCオプションモジュール回路図」でご確認ください。


9.3. 基板形状図

RTCオプションモジュールの基板形状

図9.2 RTCオプションモジュールの基板形状


9.4. RTCモジュール組立方法

RTCモジュール組立図

図9.3 RTCモジュール組立図


1

なべ子ねじ(M2、L=6mm、スプリングワッシャー+小径ワッシャー付)

2

RTCオプションモジュール本体

3

平ワッシャー

4

金属スペーサ(M2、L=11mm、平径=4mm)

5

Armadillo-420、Armadillo-440



[9] CON14の信号が、i.MX257の信号マルチプレクス機能でI2C2に設定されている場合に通信が可能です。