本章では、ATDE5を使って node-eye対応のイメージファイルをビルドする方法を説明します。
以下の手順は「リカバリイメージを作成する場合」を例に書かれていますが、kernel/userland領域に書き込む、標準Linuxカーネルイメージ/標準ユーザーランドイメージを作成する場合も [ステップ 5] を除いて同様の手順となります。
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ATDE5での操作は全てrootユーザーではなく、一般ユーザーで行ってください。
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手順5.1 イメージファイルのビルド
ソースコードの準備
下記URLからソースコードをダウンロードします。
アーカイブの展開
各ソースコードアーカイブを展開します。
シンボリックリンクの作成
Atmark
Distに、AWL13、Linuxカーネルのシンボリックリンクを作成します。
以降のコマンド入力例では、各ファイルからバージョンを省略した表記を用います。
コンフィギュレーションの開始
Atmark
Distディレクトリに入り、コンフィギュレーションを行います。ここでは、menuconfigを利用します。
ベンダー/プロダクト名の選択
メニュー項目は、上下キーで移動することができます。下部のSelect/Exit/Helpは左右キーで移動することができます。選択するにはEnterキーを押下します。 "Vendor/Product Selection --->"に移動してEnterキーを押下します。 Vendorには "AtmarkTechno" を選択し、AtmarkTechno Productsには "Armadillo-IoTG-Std-NE.Recover" を選択します。
デフォルトコンフィギュレーションの適用
前のメニューに戻るには、"Exit"に移動してEnterキーを押下します。
続いて、"Kernel/Library/Defaults Selection
--->"に移動してEnterキーを押下します。"Default
all settings (lose
changes)"に移動して"Y"キーを押下します。押下すると"[*]"のように選択状態となります。
コンフィギュレーションの終了
前のメニューに戻るため、"Exit"に移動してEnterキーを押下します。コンフィギュレーションを抜けるためにもう一度"Exit"に移動してEnterキーを押下します。
コンフィギュレーションの確定
コンフィギュレーションを確定させるために"Yes"に移動してEnterキーを押下します。
ビルド
コンフィギュレーションが完了するので、続いてビルドを行います。
ビルドは"make"コマンドを実行します。
イメージファルの生成確認
ビルドが終了すると、atmark-dist/images/ディレクトリ以下にイメージファイルが作成されています。Armadillo-IoT
では圧縮済みのイメージ(拡張子が".gz"のもの)を利用します。