第2章 node-eye とは

node-eye(ノード・アイ)は、IoTゲートウェイの稼働状況を確認するためのリソースの監視・管理機能、 ファームウェアの機能追加やバグ修正に対応するリモートアップデート機能など、IoTゲートウェイの基本的な運用・管理機能を一括して提供するサービスです。 node-eyeを使ったシステムのユースケース、サービスのオプションについてはnode-eyeサイトをご覧ください。

[ティップ]

node-eye ではNORフラッシュメモリに書き込む kernel、userland、recovery イメージファイルをファームウェアと総称しています。

node-eye はデバイス運用管理機能 ユーザーインターフェースとして、開発向けのSACMコントロールパネルと運用/保守向けのnode-eyeコントロールパネルという2種類のWebUIを用意しています。 WebUIに表示されるデバイスの状態表示や、ファームウェアの更新等の操作は、Armadilloにインストールされたarmsd[1] が SACM と相互に通信を行う事で実現しています。

2.1. WebUI の概要

node-eye のデバイス運用管理サービスでは node-eyeコントロールパネル と SACMコントロールパネル の2つの WebUI を用意しています。 node-eyeコントロールパネルは、デバイス状況の把握、ファームウェアアップデートなどが行える運用/保守向けのシンプルなUIとなっています。 SACMコントロールパネル は、モジュールのリモートコンフィグ、監視対象のデバイスの表示名の変更、電子メールによるネットワークからの接続/切断状態の通知を設定するのできる開発向けのUIとなっています。

表2.1 WebUIの機能比較

対象node-eye コントロールパネルSACM コントロールパネル
運用/保守向け開発向け
Ping/Traceroute/再起動
ログ(イベント/タスク)の表示
リソースグラフ表示
ファームウェアアップデート 
電子メールによる接続状態通知 
デバイスのラベル(表示名)の変更 
モジュールのリモートコンフィグ 

[注記]

node-eye では Armadillo で動作する監視対象のアプリケーションをモジュールという単位で管理します。



[1] armsd は、SACMとの間で通信を行うクライアントプログラムです。armsd の詳しい情報は クライアント実装 - libarms 5.34 documentation を参照してください。