AWl13を使用する前に、準備する内容と方法について説明します。
4.1. デバイスドライバーとファームウェアを用意する
AWL13用のデバイスドライバーとファームウェアを用意します。製品に付属のDVD-ROM、またはWebサイトにあるファイルをホストPCにコピーしてください。
付属DVD-ROMからファイルを取得する場合は、付属DVD-ROMのmodule/PC/2.6.32-5-686
ディレクトリにデバイスドライバーが用意されています。ファームウェアは、firmware
ディレクトリに用意されています。本書ではファームウェアとしてfwimage[version]
_STA_USB.bin
ファイルを使用します。
Webサイトからファイルを取得する場合は、http://armadillo.atmark-techno.com/armadillo-wlan/awl13/downloadsをご参照ください。
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デバイスドライバー、ファームウェアはバグ修正などで更新されるため、常に最新バージョンを使用することをおすすめします。
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デバイスドライバーのソースコードから、カーネルモジュールを作成する場合は、Armadillo-WLAN(AWL13)ソフトウェアマニュアルをご参照ください。
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4.2. cdc_etherデバイスドライバーをロードしないよう変更する
AWL13はUSBデバイスクラス仕様として、CDC ECM(Communication Device Class Ethernet Control Model)に基づき実装されています。ホストシステムにcdc_etherがインストールされている場合は、cdc_etherがロードされAWL13を使用することができません。AWL13を確実に認識させるためには、AWL13接続時にcdc_etherデバイスドライバーがロードされないように修正する必要があります。
/etc/modprobe.d/blacklist.conf
をエディタで開き、図4.1「blacklist.confに設定を追加」に示す設定を追加すると、AWL13接続時にcdc_etherデバイスドライバーが自動的にロードされなくなります。
デバイスドライバーをロードするには、insmodコマンドを使用します。
[version]
は、デバイスドライバーのバージョンに置き換えてください。
デバイスドライバーが正常にロードされているかを確認するには、lsmodコマンドを使用します。
AWL13の起動モードをUSBモードに設定します。USBモードにするには、以下の図にある、DIPスイッチ(SW1)、JP1、JP2を設定する必要があります。
DIPスイッチ(SW1)を以下のようにすべてOFFに設定してください。
JP1、JP2は、ジャンパーをはずし、オープンな状態にしてください。
ファームウェアをAWL13にロードします。ファームウェアをロードする手順を図4.8「ファームウェアのロード」に示します。
[version]
は、ファームウェアのファイル名に合わせて置き換えてください。
ファームウェアがカーネルに正常にロードされているかどうかを確認する方法を、図4.9「ファームウェアがロードされているかの確認例」に示します。ファームウェアが正常にロードされている場合は、以下のコマンドを実行すると、ファームウェアのバージョンが表示されます。