本章では、パワーマネジメントICによるi.MX 7Dualの電力供給を制御する方法について説明します。
i.MX 7Dualの電源は、パワーマネジメントICによって制御されています。パワーマネジメントIC の電圧出力を停止・開始することで、i.MX 7Dualの電源をONまたはOFFにすることができます。
poweroff
コマンドを利用して、i.MX 7Dual自身で電源をOFFにすることができます。
電源をOFFにするには、次のようにコマンドを実行します。
アドオンインターフェース(CON1、CON2)の55ピン PMIC_ONOFF信号によって、i.MX 7Dualの電源をONまたはOFFにすることができます。
PMIC_ONOFF 信号を、2秒以上GND にショートすると、i.MX 7Dualの電源をOFFにすることができます。 PMIC_ONOFF 信号を、2秒未満GND にショートすると、i.MX 7Dualの電源をONにすることができます。
アドオンインターフェース(CON1、CON2)の仕様については、「CON1 アドオンインターフェース1」「CON2 アドオンインターフェース2」を参照してください。
RTC のアラーム割り込みによって、i.MX 7Dualの電源をONにすることができます。
アラーム割り込みは、sysfs RTC クラスディレクトリ以下のwakealarm ファイルから利用できます。
wakealarm ファイルに UNIX エポックからの経過秒数、または先頭に+を付けて現在時刻からの経過秒数を書き込むと、アラーム割り込み発生時刻を指定できます。
3600秒後、アラーム割り込みを発生させるには、次のようにコマンドを実行します。
コマンド実行後、「アドオンインターフェースによる制御」等を参照し、i.MX 7Dualの電源をOFFにします。
3600秒後、アラーム割り込みによってi.MX 7Dualの電源がONになります。
14.4. ユーザースイッチ1(SW1)の操作による制御
ユーザースイッチ1(SW1)の操作によって、i.MX 7Dualの電源をONにすることができます。
「アドオンインターフェースによる制御」等を参照し、i.MX 7Dualの電源をOFFにします。その後、ユーザースイッチ1(SW1)を押すことで、i.MX 7Dualの電源がONになります。
ユーザースイッチ1(SW1)の位置については、「Armadillo-IoTゲートウェイの外観」を参照してください。