Armadillo-640は、拡張インターフェースのピンを制御することにより電源をオンまたはオフに切り替えることができます。
ここでは、外部からの電源制御に必要な以下の項目を説明します。
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ONOFFピンの制御
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PWRONピンの制御
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RTC_BATピン
ONOFFピンは、一定時間以上GNDとショートすることで、Armadillo-640の電源をオフまたはオンすることができます。
外部からONOFFピンを制御する場合、電圧の印加はできませんのでオープンドレインなどの出力を接続しGNDとショートする回路を接続してください。
13.5.1.1. 電源オンから電源オフに切り替える方法
ONOFFピンを5秒以上GNDとショートすることで、電源がオフになります。
13.5.1.2. 電源オフから電源オンに切り替える方法
ONOFFピンを500ミリ秒以上GNDとショートすることで、電源がオフになります。
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連続して電源を切り替える場合、確実に動作させるため5秒以上空けてからONOFFピンをGNDとショートしてください。 |
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電源のオンまたはオフの状況はi.MX6ULLの低消費電力ドメイン(SNVS_LP)で保持されているため、
電源オフの状態で5V電源入力を切ってもしばらくは電源オフであることを保持しています。
そのため、すぐに電源を再入力した場合電源が入らない状態になる可能性があります。
電源オフの状態で5V電源を再入力する場合は、確実に電源を入れるため、5秒以上間隔を空けてから5V電源を入れてください。 |
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電源のオンまたはオフの状況はRTC_BATピンからのバックアップ電源により保持されるため、
RTC_BATピンにバックアップ電源を入力した状態で5V電源を切ったのち5V電源を再入力しても、
5V電源切断前の電源のオンまたはオフの状況が継続されます。 |
PWRONピンは、GNDとショートすることで、Armadillo-640の電源を即座にオフすることができます。
外部からONOFFピンを制御する場合、電圧の印加はできませんのでオープンドレインなどの出力を接続しGNDとショートする回路を接続してください。
13.5.2.1. 電源オンから電源オフに切り替える方法
PWRONピンをGNDとショートすることで、即座に電源がオフになります。
13.5.2.2. 電源オフから電源オンに切り替える方法
PWRONピンをオープンにすることで、電源がオンになります。
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電源を再度オンに切り替える場合、確実に動作させるため5秒以上空けてからPWRONピンをGNDとショートしてください。 |
RTC_BATピンは、i.MX6ULLの低消費電力ドメインにあるSRTC(Secure Real Time Clock)の外部バックアップインターフェースです。
長時間電源が切断されても時刻データを保持させたい場合にご使用ください。