Armadillo Base OS に移行する際の注意点

3.1. eMMCのパーティション構成の違い

Armadillo Base OS と Debian では eMMC のパーティション構成に違いがあります。

Armadillo Base OS のパーティション構成を表3.1「Armadillo Base OS インストール時の eMMC パーティション構成」に、 Debian のパーティション構成を表3.2「Debian インストール時の eMMC パーティション構成」に示します。

表3.1 Armadillo Base OS インストール時の eMMC パーティション構成

パーティション サイズ ラベル 説明

1

300MiB

rootfs_0

A/B アップデートのA面パーティション(Linuxカーネルイメージ, Device Tree Blob, Alpine Linux rootfsを含む)

2

300MiB

rootfs_1

A/B アップデートのB面パーティション(Linuxカーネルイメージ, Device Tree Blob, Alpine Linux rootfsを含む)

3

50MiB

logs

ログ書き込み用パーティション

4

200MiB

firm

ファームウェア用パーティション

5

2.7GiB

app

アプリケーション用パーティション


表3.2 Debian インストール時の eMMC パーティション構成

パーティション サイズ ラベル 説明

1

30.6MB

-

予約領域

2

3.4GB

-

Linuxカーネルイメージ, Device Tree Blob, Debian

3

122.1MB

-

予約領域


3.2. オプションモジュールの対応

Armadillo Base OS と Debian では対応するオプションモジュールに違いがあります。

それぞれが対応しているオプションモジュールを表3.3「Armadillo Base OS と Debian がサポートするオプションモジュール」に示します。

表3.3 Armadillo Base OS と Debian がサポートするオプションモジュール

オプションモジュール 型番 Armadillo Base OS Debian

LCDオプションセット(7インチタッチパネルWVGA液晶)

OP-LCD70EXT-L00

RTCオプションモジュール

OP-A600-RTCMOD-00

WLANオプションモジュール

OP-A600-AWLMOD-00

×

WLANコンボオプションモジュール

OP-A600-AWLMOD-20

×

BT/THオプションモジュール

OP-A600-BTTHMOD-00,

OP-A600-BTTHMOD-20

BT/THオプションモジュール(WLAN対応)

OP-A600-BTTHMOD-01

×

BT/THオプションモジュール(WLANコンボ対応)

OP-A600-BTTHMOD-21

×


3.3. ブートローダのバージョンの違い

Armadillo Base OS と Debian では ブートローダのバージョンに違いがあります。

それぞれのブートローダのバージョンを表3.4「Armadillo Base OS と Debian のブートローダのバージョンの違い」に示します。

表3.4 Armadillo Base OS と Debian のブートローダのバージョンの違い

ArmadilloのOS 対応するブートローダバージョン

Armadillo Base OS

2020.04

Debian 9 及び 10

2018.03


3.4. Linux カーネルのバージョンの違い

Armadillo Base OS と Debian では Linux カーネルのバージョンに違いがあります。

それぞれの Linux カーネルのバージョンを表3.5「Armadillo Base OS と Debian のLinuxカーネルのバージョンの違い」に示します。

表3.5 Armadillo Base OS と Debian のLinuxカーネルのバージョンの違い

ArmadilloのOS 対応するカーネルバージョン

Armadillo Base OS

5.10

Debian 9 及び 10

4.14


3.4.1. SW1 の動作の違い

ABOS 3.18-at.5 以降のバージョンでは SW1 のキーの種類と動作を以下のように変更しました。

表3.6 SW1に割り当てられたキーの種類と押下時の動作

 キーの種類押下時の動作

変更前

ENTER

リリース

変更後

PROG1

プレス


armadillo-600-button-enter.dtbo の Device Tree Overlay を利用することで変更前の動作で SW1 を使用することができます。 アプリケーションで対応できない場合は armadillo-600-button-enter.dtbo をご利用ください。

3.5. ATDEのバージョンの違い

Armadillo Base OS と Debian では ATDE のバージョンに違いがあります。 ATDEについての詳細は「ATDEについて」を参照してください。

それぞれの ATDE のバージョンを表3.7「Armadillo Base OS と Debian のATDEのバージョンの違い」に示します。

表3.7 Armadillo Base OS と Debian のATDEのバージョンの違い

ArmadilloのOS 対応するATDEバージョン

Armadillo Base OS

ATDE9(Debian 11 bullseyeベース)

Debian 10

ATDE8(Debian 10 busterベース)

Debian 9

ATDE7(Debian 9 stretchベース)