第8章 Armadillo-440 LCD拡張ボード

本章では、Armadillo-440 LCD拡張ボードのハードウェアについて説明します。

8.1. ボード概要

Armadillo-440 LCD拡張ボードは、Armadillo-440のLCDインターフェースに接続可能な拡張ボードです。DATA IMAGE社製のタッチパネルLCDモジュール、オーディオコーデック、リアルタイムクロックが搭載されています。LCD拡張ボードおよび対応LCDモジュールの主な仕様は次の通りです。

表8.1 Armadillo-440 LCD拡張ボード仕様

LCD I/F

汎用LCD I/Fコネクタ x 1

DATA IMAGE社製LCD「FG040360DSSWBG03」用コネクタ x 1

バックライト用LEDドライバ搭載

オーディオ

WOLFSON社製コーデック「WM8978GEFL/V」搭載

ステレオヘッドホン出力ジャック x 1

モノラルマイク入力ジャック x 1

カレンダー時計 セイコーインスツル社製RTC「S-35390A」搭載(バックアップ機能付)
LED/スイッチ

タクトスイッチ x 3

電源LED(緑色) x 1

基板サイズ 106.0 × 82.0 mm (突起部含まず)
電源電圧

主電源:DC3.3V

LCDバックライト用:DC2.8~5.5V

消費電力 約0.8W (LCDモジュール含む)
使用温度範囲 -10~60℃(ただし結露なきこと)

表8.2 対応LCDモジュール仕様

型式 FG040360DSSWBG03
メーカ DATA IMAGE社
タイプ TFT
色数 24bit
スクリーンサイズ 4.3インチ
バックライト LED (VL=15~18V, IL=40mA)
タッチパネル 4線抵抗膜方式
外形寸法 105.5(W) x 67.2(H) x 4.2(D) mm
アクティブエリア 95.04(W) x 53.856(H) mm
ドット構成 480 x (R, G, B) x 272 dot
ドットピッチ 0.066(W) x 0.198(H) mm
動作温度範囲 -20~70℃

8.2. インターフェース配置

LCD拡張ボードのインターフェース配置

図8.1 LCD拡張ボードのインターフェース配置


表8.3 LCD拡張ボード インターフェースの内容

部品番号インターフェース形状備考
CON1Armadillo-440接続インターフェース

FFCコネクタ50ピン

(0.5mmピッチ)

 
CON2DATA IMAGE社製LCDインターフェース

FFCコネクタ40ピン

(0.5mmピッチ)

 
CON3モノラルマイク入力ジャックφ3.5mmミニジャック 
CON4ステレオヘッドホン出力ジャックφ3.5mmミニジャック 
CON5リザーブ端子2ピン(2mmピッチ)コネクタ非搭載
CON6汎用LCDインターフェース[a]40ピン(2.54mmピッチ) 
CON7リザーブ端子10ピン(2.54mmピッチ)コネクタ非搭載
SW1, SW2, SW3ユーザースイッチタクトスイッチ 
SW4, SW5, SW6リザーブスイッチタクトスイッチスイッチ非搭載
LED1電源LED(緑色)面実装LED 
LED2, LED3リザーブLEDφ3mm LEDLED非搭載

[a] 汎用LCDインターフェース(CON6)の信号配列は、付属DVDの/document/hardwareディレクトリに収録されているArmadillo-440 LCD拡張ボード回路図でご確認ください。


8.3. 基板形状図

LCD拡張ボードの基板形状および固定穴寸法

図8.2 LCD拡張ボードの基板形状および固定穴寸法


LCD拡張ボードのコネクタ位置寸法

図8.3 LCD拡張ボードのコネクタ位置寸法


8.4. LCDパネルのドット欠けについて

LCDパネルはその性質上、一定の割合でドット欠け(点欠陥)が生じます。Armadillo-440 LCD拡張ボードに使用されているLCDパネルの点欠陥の許容範囲は、以下の基準に従います。

8.4.1. 点欠陥の定義

輝点

全黒表示画面において、周辺同色画素より明るいと認識される点欠陥。

黒点

全白表示画面において、周辺同色画素より暗いと認識される点欠陥。

連続点欠陥

輝点、黒点の点欠陥が複数にわたり連続して発生している物。黒点-黒点、輝点-輝点のいずれの場合についても連続点欠陥とする。

8.4.2. 検査基準

表8.4 点欠陥許容範囲

欠陥許容範囲
輝点欠陥4個
黒点欠陥5個
2連続点欠陥

2組(輝点)

3組(黒点)

連続点欠陥(3連続以上)0個(輝点、黒点とも)
欠陥総数5個