第3章 ご使用の前に

3.1. 各部名称

Armadillo-220の各部名称と機能を簡単に説明します。

Armadillo-220のインターフェース

図3.1 Armadillo-220のインターフェース


  1. LED(赤)

    Armadillo-220の起動状態を示します。起動時とネットワークの設定を変更するときに点灯し、システムとして使用可能になると消灯します。システム設定を初期化した際、起動時に時間のかかる処理を行いますが、この間は点滅します。また、USBのデバイスを検知し使用可能になるまでの間も点滅します。

  2. LED(緑)

    LED(緑)は、電源状態を表します。点灯時は電源がオン、消灯時は電源がオフです。

  3. シリアルコネクタ

    シリアルケーブルを接続するコネクタです。

  4. タクトスイッチ

    GPIOにつながっているスイッチです。初期状態のアプリケーションでは使用していません。

  5. NANDモジュールコネクタ

    NANDモジュール(オプション品)を接続するコネクタです。

  6. 電源コネクタ

    ACアダプターを接続するコネクタです。DC5VのACアダプターをご利用になれます。

  7. ジャンパピン

    起動モードの変更に使用します。通常起動する場合はJP1、JP2共にオープンにしておきます。

    ジャンパピンの設定に関する詳しい説明は、ハードウェアマニュアル「5.15. JP1, JP2 (起動モード設定ジャンパ)」をご覧ください。

  8. 拡張コネクタ

    本マニュアルでは使用しません。拡張コネクタに関する詳しい説明は、ハードウェアマニュアル「5. 各種インターフェース使用」をご覧ください。

  9. USBコネクタ

    USBデバイスを接続するコネクタです。

  10. LAN Active LED(黄)

    LANのアクティブ状態を表示します。

  11. LANコネクタ

    LANケーブルを接続するコネクタです。PoE(Power Over Ethernet)に対応 [4] しています。

  12. LAN Link LED(緑)

    LANのリンク状態を表示します。

  13. S/Nシール

    S/N(シリアルナンバー)及びMACアドレスが記載されたシールです。

3.2. 準備するもの

Armadillo-220を使用するにあたり、必要なものは以下のとおりです。その他の必要なものは、すべてArmadillo-220開発用モデルに含まれています。

  • LANケーブル(カテゴリ5以上のストレートケーブル。PCと直接接続する場合はクロスケーブル)

3.3. ケースの作成

以下の図のようにArmadillo-220をケースに収め、付属のネジで固定してください。ネジをきつく締め過ぎると、ケースが破損する恐れがありますので十分にご注意ください。

ケース作成方法

図3.2 ケース作成方法


3.4. LANケーブルの接続

LANケーブルを正しく接続してください。

3.5. 電源の投入

ACアダプターを電源コネクタに接続してください。

Armadillo-220に電源が投入されると、LED(赤)とLED(緑)が点灯し自動的に起動が開始されます。その後、ネットワーク接続が完了するとLED(赤)だけが消灯します。

電源の投入後にLANコネクタのLink LEDが点灯することを確認してください。

3.6. Armadillo-220の終了

ACアダプターを抜くとArmadillo-220は終了します。

ただし、Armadillo-220が内部の設定を変更している最中に電源を切断した場合、設定が正しく保存されない恐れがありますのでご注意ください。Armadillo-220が設定の変更を行う状況は、以降の章で説明します。



[4] PoEによる電源供給には、オプションのPoEモジュールの実装が必要となります。現在、PoE対応モデルは受注生産品です。