このたびはArmadillo-220をお買い求めいただき、ありがとうございます。
Armadillo-220はイーサネットとシリアルインターフェース、USBホスト機能、及び汎用I/Oインターフェースを持つ超小型ネットワークコンピュータです。ご購入頂いたそのままの状態で、USBポートに接続したUSBメモリ
[]
の内容を、内蔵のWEBサーバで公開する機能を搭載しています。
標準OS(オペレーティングシステム)にLinuxを搭載していますので、フラッシュメモリの内容を書き換えることで、Linuxの豊富なソフトウェア資産を利用することができます。また、Cなどのプログラミング言語を使用して、オリジナルのプログラムを作成し動作させることが可能です。
本マニュアルには、ご購入時の状態のArmadillo-220で利用できる各種機能の利用方法が記載されています。Armadillo-220をカスタマイズしてご利用される場合は、「Armadillo-200シリーズソフトウェアマニュアル」を参照してください。
利用できる機能は、以下のとおりです。
- PCからWEBブラウザで簡単設定
ネットワークに接続されたPCのWEBブラウザで、ネットワーク設定などの変更やファームウェアのアップデートなどを行うことができます。
- USBメモリ内データWEB公開機能
Armadillo-220のUSBポートに接続したUSBメモリ内の画像データを、WEBブラウザから見ることができます。
- SSH(Secure Shell)機能
SSHプロトコルを利用して、ネットワーク接続されたPCからArmadillo-220のコンソールにログインすることができます。
以降、本書では他のArmadilloシリーズにも共通する記述については、製品名をArmadilloと表記します。
ハードウェアの動作確認をされる方
ソフトウェアの基本的な使用方法の確認をされる方
上記以外の方でも、本書を有効に利用していただけたら幸いです。
本書では、Armadilloの基本的な使用方法について記載されています。
以下に主な項目を挙げます。
接続方法
起動と終了
各種設定方法
各種アプリケーションの使用方法
本書では以下のような意味でフォントを使いわけています。
表1.1 使用しているフォント
フォント例 | 説明 |
---|
本文中のフォント | 本文 |
[PC ~]$ ls | プロンプトとユーザ入力文字列 |
text | 編集する文字列や出力される文字列。またはコメント |
本書に記載されているコマンドの入力例は、表示されているプロンプトによって、それぞれに対応した実行環境を想定して書かれています。「/
」の部分はカレントディレクトリによって異なります。各ユーザのホームディレクトリは「~
」で表わします。
表1.2 表示プロンプトと実行環境の関係
プロンプト | コマンドの実行環境 |
---|
[PC /]# | 作業用PC上のrootユーザで実行 |
[PC /]$ | 作業用PC上の一般ユーザで実行 |
[armadillo /]# | Armadillo上のrootユーザで実行 |
[armadillo /]$ | Armadillo上の一般ユーザで実行 |
hermit> | Armadillo上の保守モードで実行 |
コマンド中で、変更の可能性のあるものや、環境により異なるものに関しては以下のように表記します。適時読み替えて入力してください。
表1.3 コマンド入力例での省略表記
表記 | 説明 |
---|
[version] | ファイルのバージョン番号 |
本書では以下のようにアイコンを使用しています。
| |
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注意事項を記載します。
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| |
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役に立つ情報を記載します。
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Armadilloで使用しているソフトウェアは Free Software / Open Source Softwareで構成されています。Free Software / Open Source Softwareは世界中の多くの開発者の成果によってなりたっています。この場を借りて感謝の意を表します。