第3章 作業の前に

3.1. 準備するもの

Armadillo-210 を使用する前に、次のものを準備してください。

作業用PC

Linux もしくはWindows が動作し、1 ポート以上のシリアルインターフェースを持つPC です。

シリアルクロスケーブル 及び、RS232C レベル変換アダプター

D-Sub9 ピン (メス-メス)の「クロス接続用」ケーブルです。RS232C レベル変換アダプターの黄色または緑に着色されたケーブルをCON4 の1ピンに接続してください。

付属CD-ROM (以降、付属CD)

Armadillo-210 に関する各種マニュアルやソースコードが収納されています。

シリアルコンソールソフト

minicom やTera Term などのシリアルコンソールソフトです。 (Linux 用のソフトは付属CD の「tool」ディレクトリにあります。)作業用PC にインストールしてください。

3.2. 接続方法

下の図を参照して、シリアルクロスケーブル、RS232C レベル変換アダプター、AC アダプター、そしてLANケーブルをArmadillo-210 に接続してください。

Armadillo-210 接続例

図3.1 Armadillo-210 接続例


1

PC

2

シリアルクロスケーブル

3

LANケーブル

4

Hub

5

RS232Cレベル変換アダプター

6

Armadillo-210

7

ACアダプター

3.3. ジャンパピンの設定について

Armadillo-210 ではジャンパの設定を変えることで、ブート時の動作を変更することができます。以下の表に設定と動作の関連を記載します。

表3.1 ジャンパの設定とブート時の動作

JP1JP2ブート時の動作
オープンオープンLinux カーネルを起動
オープンショートHermit コマンドプロンプトを起動
ショート-CPU オンチップブートROM を起動[a]

[a] ブートローダーの復旧などに使用します。


[ティップ]ジャンパのオープン、ショートとは

「オープン」とはジャンパピンにジャンパソケットを接続していない状態です。

「ショート」とはジャンパピンにジャンパソケットを接続している状態です。

ジャンパの位置

図3.2 ジャンパの位置