システム概要

本アプリケーションノートでは、

  • USB接続のセンサから値を取得すること
  • 取得した値をLCD上に表示すること
  • 取得した値をクラウドにアップロードすること
  • コンテンツサーバ上にある画像リソースをLCDへ表示すること

などの開発時に必要になることの多い処理を実装しているシンプルな構成のシステムの例として、USB接続の環境センサから取得した値を グラフとしてLCD上に表示すると同時にクラウドへもアップロードを行う、オフィス環境モニタリングシステムのサンプルアプリケーションを紹介します。

環境センサからは以下の4つの値を取得します。

  • 温度
  • 湿度
  • 照度
  • 騒音

1.1. システム構成図

本システムの構成図を以下に示します。

images/system_conf.svg

AWS内のシステム構成図を以下に示します。

images/aws_system.png

1.2. システム全体のフロー

本システムの電源投入後からの状態遷移図を以下に示します。

図中の各処理の内容については「各処理のシーケンス図」を参照してください。

images/01_Flow.png

1.3. 各処理のシーケンス図

「システム全体のフロー」の状態遷移図中の各処理のシーケンス図を以下に示します。

1.3.1. Setup

初回起動時のセットアップを行う際のシーケンス図です。

images/03_Setup.png

1.3.2. SystemOperation

システム起動後、センサから取得したデータをLCDとクラウドに反映させるまでのシーケンス図です。

images/04_SystemOperation.png

1.3.3. LCDOFF

ユーザーがタクトスイッチ(SW1)を押した際に、LCDのバックライトをOFFにするシーケンス図です。

images/05_LCDOFF.png

1.3.4. LCDON

ユーザーがタクトスイッチ(SW1)を押した際に、LCDのバックライトをONにし、クラウド上にある画像を 表示するシーケンス図です。

images/06_LCDON.png

1.3.5. ChangeLocation

ユーザーがLCDをタップし設置場所を変更した際のシーケンス図です。

images/07_ChangeLocation.png

1.3.6. ChangePeriod

ユーザーがLCDをタップしセンサからの値取得周期を変更した際のシーケンス図です。

images/08_ChangePeriod.png

1.4. データストア仕様

本システムのデータストア仕様を以下の表に示します。

データ内容 生成タイミング 更新タイミング データ名

温度

温度取得時

温度取得時

temparature

湿度

湿度取得時

湿度取得時

humidity

照度

照度取得時

照度取得時

ambient_light

騒音

騒音取得時

騒音取得時

sound_noise

設置場所

ユーザー設定

ユーザー変更時

location

センサ取得周期

ユーザー設定

ユーザー変更時

period