電気的仕様

4.1. 絶対最大定格(製品モデル共通)

表4.1 絶対最大定格

項目 記号 Min. Max. 単位 備考

電源電圧(CON4 電源コネクタ)

VIN

-0.3

26.4

V

-

電源電圧(CON1 USBコネクタ)

VBUS

-0.3

7

V

-

電源電圧(CON5 LANコネクタ PoE受電時) [a]

PoE_VIN

-0.3

60

V

-

使用温度範囲

Topr

-20

60

結露なきこと

[a] PoEモデルのみ対象です。


[警告]

絶対最大定格は、あらゆる使用条件や試験状況において、瞬時でも超えてはならない値です。上記の値に対して余裕をもってご使用ください。

4.2. 推奨動作条件(製品モデル共通)

表4.2 推奨動作条件

項目 記号 Min. Typ. Max. 単位 備考

電源電圧(CON4 電源コネクタ)

VIN

9

12

24

V

-

電源電圧(CON1 USBコネクタ)

VBUS

4.75

5

5.25

V

-

電源電圧(CON5 LANコネクタ PoE受電時) [a]

PoE_VIN

36

48

57

V

-

使用温度範囲

Ta

-10

25

60

結露なきこと

[a] PoEモデルのみ対象です。


4.3. CON1 USBコネクタ(製品モデル共通)

CON1 USBコネクタは、デバイス設定、デバッグ用のインターフェースです。 開発時やキッティングの際にご使用ください。 USBバスパワーにより、本製品に給電することが可能ですが、運用時はCON4 電源コネクタからのDC電源入力または CON5 LANコネクタからのPoE受電(PoEモデルの場合)によって動作させることを推奨いたします。 接続ケーブルは、micro Bタイプを使用してください。

[警告]

USBケーブル挿抜の際、コネクタに対してまっすぐに挿抜してください。 無理な力を入れるとコネクタの変形等故障の原因となります。

4.4. CON3 アンテナコネクタ(製品モデル共通)

CON3 アンテナコネクタは、WLAN用アンテナ接続用のインターフェースです。 付属のアンテナまたは、Armadilloサイトに公開するアンテナリストに記載された アンテナを接続して使用することができます。

4.5. CON4 電源コネクタ(製品モデル共通)

CON4 電源コネクタは、本製品へ電源供給を行うためのインターフェースです。 ピン配置は以下のとおりです。

images/common-images/terminal-pin-assign-power.svg

図4.1 CON4 電源コネクタ ピン配置図


表4.3 CON4 電源コネクタ ピン配置

ピン番号 名称 説明

1

VIN

電源入力

2

GND

グランド


電源コネクタに接続可能な電線およびネジの仕様は以下のとおりです。

表4.4 接続可能な電線およびネジ仕様

項目 説明

電線サイズ

24~12AWG

剥き線長さ

7mm

ネジサイズ

M3

ネジ締めトルク

0.5N・m


4.6. CON4 I/Oコネクタ(接点入力モデル仕様)

接点入力モデルのCON4 I/Oコネクタ仕様は以下のとおりです。

表4.5 CON4 I/Oコネクタ(接点入力モデル)仕様

項目 説明

定格入力電圧   

DC +3.3~+48V

許容入力電圧

DC +3.15~+52.8V

入力インピーダンス

1kΩ

入力電流

3.8mA Typ.(ON 時)

応答時間

1ms 以内

ON電圧

ショート(または0.6V 以下)

OFF電圧

オープン(または3.15V 以上)


images/common-images/terminal-pin-assign-io.svg

図4.2 CON4 I/Oコネクタ(接点入力モデル)ピン配置図


表4.6 CON4 I/Oコネクタ(接点入力モデル)ピン配

ピン番号 名称 説明

1

D1

接点入力1

2

D2

接点入力2

3

D3

接点入力3

4

D4

接点入力4

5

GND

グランド


接点入力部は、電流シンク出力に対応した入力回路です。入力部を駆動するための電源を内蔵しているため、外部電源の接続は不要です。

images/common-images/cactusphere_DI_terminal.svg

図4.3 接点入力モデル 内部回路


[警告]

フォトカプラは電圧変換のために使用しており、GND分離はされておりませんのでご注意ください。

接続可能な電線およびネジの仕様は以下のとおりです。

表4.7 接続可能な電線およびネジ仕様

項目 説明

電線サイズ

24~12AWG

剥き線長さ

7mm

ネジサイズ

M3

ネジ締めトルク

0.5N・m


4.7. CON4 I/Oコネクタ(RS485モデル仕様)

RS485モデルのCON4 I/Oコネクタ仕様は以下のとおりです。

表4.8 CON4 I/Oコネクタ(RS485モデル)仕様

項目 説明

通信方式

全二重、半二重

最大データ転送レート

115.2kbps

設定用ディップスイッチ

120Ω終端切替

全二重/半二重切替

絶縁耐圧

2kV


images/common-images/terminal-pin-assign-rs485.svg

図4.4 CON4 I/Oコネクタ(RS485モデル)ピン配置図


images/common-images/rs485-sw3-on.svg

図4.5 RS485モデル 設定用ディップスイッチ(半二重設定時)


設定用ディップスイッチ(SW3)の1ピン、2ピンをONにすると半二重に設定されます。

表4.9 CON4 I/Oコネクタ(RS485モデル)ピン配置(半二重に設定時)

ピン番号 名称 説明

1

Data+

送受信データ入出力(+)、3ピンと共通

2

Data-

送受信データ入出力(-)、4ピンと共通

3

Data+

送受信データ入出力(+)、1ピンと共通

4

Data-

送受信データ入出力(-)、2ピンと共通

5

GND_ISO

絶縁グランド


images/common-images/rs485-sw3-off.svg

図4.6 RS485モデル 設定用ディップスイッチ(全二重に設定時)


設定用ディップスイッチ(SW3)の1ピン、2ピンをOFFにすると全二重に設定されます。

表4.10 CON4 I/Oコネクタ(RS485モデル)ピン配置(全二重に設定時)

ピン番号 名称 説明

1

TX+

送信データ出力(+)

2

TX-

送信データ出力(-)

3

RX+

受信データ入力(+)

4

RX-

受信データ入力(-)

5

GND_ISO

絶縁グランド


表4.11 RS485モデル 設定用ディップスイッチ 機能

スイッチ番号 ON OFF

1

半二重

全二重

2

半二重

全二重

3

RX終端(120Ω)ON

RX終端(120Ω)OFF

4

TX終端(120Ω)ON

TX終端(120Ω)OFF


[ティップ]

終端はRS485信号の最遠端で行います。Cactusphereが最遠端になる場合は終端抵抗をONにしてください。

images/common-images/cactusphere_rs485_terminal.svg

図4.7 RS485モデル 内部回路


接続可能な電線およびネジの仕様は以下のとおりです。

表4.12 接続可能な電線およびネジ仕様

項目 説明

電線サイズ

24~12AWG

剥き線長さ

7mm

ネジサイズ

M3

ネジ締めトルク

0.5N・m


4.8. CON5 LANコネクタ(製品モデル共通)

CON5 LANコネクタは10Base-Tに対応したLANインターフェースです。 PoEモデルの場合は、IEEE802.3afに準拠したPoE受電機器として動作します。 PoE給電機器からの受電を行う際は、Cat5e以上のケーブルを使用してください。