製品概要

3.1. Cactusphereとは

Cactusphere(カクタスフィア)は既設機器・センサーを簡単かつセキュアに Microsoft Azure へつ なぐことができる IoT アダプタです。通信機能やセキュリティ機能を持たない既存設備の構成を変更す ることなく、接点情報を取得してクラウド上の IoT ハブサービス(Azure IoT Central または Azure IoT Hub)に送信、収集した情報の可視化や機器の監視に役立てることができます。Azure Sphere に準拠す る専用チップを搭載しているので、長期的なセキュリティアップデートが保証される等、デバイスから クラウドまで一貫して安全性が担保される仕組みとなっています。

3.2. 製品ラインアップ

Cactusphere 100シリーズの製品ラインアップは次のとおりです。

表3.1 Cactusphere 100シリーズ ラインアップ

名称 型番

Cacusphere 110 接点入力モデル

CT1110-W01


3.3. 仕様

Cactusphere 100シリーズの主な仕様は次のとおりです。

表3.2 仕様

型番 CT1110-W01

プロセッサ

MediaTek MT3620

Arm Cortex-A7 x 1

- L1命令/L1データキャッシュ 64KByte/32KByte

- L2キャッシュ 256KByte

- システムメモリ 4MByte

Arm Cortex-M4 x2

- TCM/SRAM 192KByte/64KByte

システムクロック

CPUコアクロック(Arm Cortex-A7): 500MHz

CPUコアクロック(Arm Cortex-M4): 200MHz

源発振クロック: 26MHz

OS

Azure Sphere OS

無線LAN

IEEE 802.11 b/g/n(2.4GHz/5GHz)

アンテナ付属

LAN(Ethernet)

RJ-45 x 1

10BASE-T

I/Oポート

接点入力 x 4

電流シンク出力対応

USB

USB 2.0 Device x 1 (High Speed)

USB給電可能 ※デバイス設定・キッティング用のインターフェースです

スイッチ

ユーザースイッチ x 1

リセットスイッチ x 1

LED

ステータスLED x 1

電源LED x 1

電源電圧

DC 9V~24V ※端子台から入力時

消費電力(参考値)

約2.0W ※WLANの電波環境により消費電力は変化します

動作温度範囲

-20~+60℃ ※結露なきこと

外形サイズ

90.0 x 71.1 x 32.2mm ※突起部分を除く

重量

約105g

設置方法

35mmDINレールに取り付け、または背面壁掛け穴を使用して壁面へ取り付け


3.4. インターフェースレイアウト

インターフェースレイアウトは以下のとおりです。

images/common-images/cactusphere_layout.svg

図3.1 インターフェースレイアウト


表3.3 各インターフェースの説明

番号 部品記号 名称 説明

1

CON1

USBコネクタ

USBmicroB ケーブルを接続します。

2

CON3

アンテナコネクタ

付属のアンテナを接続します。

3

CON4

電源コネクタ

電源ケーブルを接続します。

4

CON4

I/O コネクタ

各モデルで仕様が異なります。

5

CON5

LAN コネクタ

LAN ケーブルを接続します。

6

PWR

電源LED

電源の入力状態を表す赤色LED です。

7

RST

リセットスイッチ

リセット用のタクトスイッチです。

8

LED1

ステータスLED

ステータス表示を行う緑色LED です。

9

SW2

ユーザースイッチ

ユーザーが利用可能なタクトスイッチです。

10

ANT

アンテナ

無線LAN 用アンテナです。


3.5. ブロック図

Cactusphere 100シリーズのブロック図は次のとおりです。

images/common-images/cactusphere_block.svg

図3.2 Cactusphere 100シリーズブロック図 [1]




[1] 破線部分はモデルによって実装/未実装が異なります。