はじめに

このたびは Cactusphere 100シリーズをご利用いただき、ありがとうございます。

Cactusphere 100シリーズは既設機器・センサー等を接続し、Microsoft AzureへつなぐことができるIoTアダプタです。 既存設備にCactusphereを外付けすることにより、設備の構成や設定を変更することなく接点情報を取得してデータをAzureへセキュアに送信、データの可視化・機器の監視に役立てることができます。

CactusphereからMicrosoft Azureにアップロードされたデータは、Microsoft Azureの各種サービスと連携させることができるため、下記のような様々なシステムを構築することができます。

  • PowerBIやOffice365などの各種バックエンドサービスと連携、日常業務に直結するIoTシステムを構築
  • 機械学習やCognitive Services(AI)などのインテリジェントサービスを活用、業務を効率化

1.1. 本書で扱うこと扱わないこと

1.1.1. 扱うこと

本書では、Cactusphere 100シリーズの使い方、ハードウェア仕様、オリジナルのシステムを開発するために必要となる情報、その他注意事項について記載しています。

また、アットマークテクノが運営するArmadilloサイトをはじめ、開発に有用な情報を得る方法についても、随時説明しています。

1.1.2. 扱わないこと

本書では、各種搭載モジュールの詳細仕様など、一般的な情報や、他に詳しい情報があるものは扱いません。 また、(Cactusphere 100シリーズを使用した)最終製品あるいはサービスに固有な情報や知識も含まれていません。

1.2. ユーザー限定コンテンツ

アットマークテクノ Armadilloサイトでユーザー登録を行うと限定コンテンツにアクセスできるようになります。主な限定コンテンツには、下記のものがあります。

  • 各種信頼性試験データ・納入仕様書等製造関連情報

1.3. 本書および関連ファイルのバージョンについて

本書を含めた関連マニュアル、ソースファイルやイメージファイルなどの関連ファイルは最新版を使用することをおすすめいたします。本書を読み始める前に、ダウンロードサイトまたはGiihubで最新版の情報をご確認ください。

1.4. 本書の構成

本書には、Cactusphere 100シリーズをベースに、オリジナルの製品を開発するために必要となる情報を記載しています。また、取扱いに注意が必要な事柄についても説明しています。

1.5. 表記について

1.5.1. アイコン

本書では以下のようにアイコンを使用しています。

[警告]

注意事項を記載します。

[ティップ]

役に立つ情報を記載します。

[注記]

用語の説明や補足的な説明を記載します。

1.6. 謝辞

Cactusphere で使用しているソフトウェアの多くは Free Software / Open Source Software で構成されています。Free Software / Open Source Software は世界中の多くの開発者の成果によってなりたっています。この場を借りて感謝の意を表します。