量産時に必要な手順は最終製品によって異なりますが、開発したソフトウェアをArmadilloに書き込む手順は必ず実施することになります。
以下では、開発が完了し完成したソフトウェアをArmadillo Base OS 搭載製品に書き込む方法について紹介します。
Armadillo Base OS 搭載製品において、量産時に任意のソフトウェアを書き込む際には、以下の2つの手法のどちらかを用いると実現できます。
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インストールディスクを用いてソフトウェアを書き込む
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SWUpdateを用いてソフトウェアを書き込む
ただし、SWUpdateは運用中のArmadilloのアップデート機能であり、量産時のイメージ書き込みは本来の用途でないため、基本的にはイメージ書き込みに特化しているインストールディスクを用いた方法を選択してください。
それぞれの手法の特徴を表7.1「インストールディスクとSWUpdateによるソフトウェア書き込みの比較」にまとめます。
ソフトウェア書き込み工程を決定する際の参考にしてください。
表7.1 インストールディスクとSWUpdateによるソフトウェア書き込みの比較
| Pros | Cons |
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インストールディスク | -
インストールの前後処理を行なうシェルスクリプトのテンプレートが用意されている
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インストールの前後処理は、SDカード内にシェルスクリプトを配置するだけなので製造担当者にも編集しやすい
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インストール実行にはジャンパピンをショートにするためにArmadilloのケースを開ける必要がある
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動いているシステムをそのままインストールディスクにするため、出荷時の標準イメージから手動で同じ環境を構築する手順が残らない
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SWUpdate | -
ジャンパピンをショートにせずに実行できるため、Armadilloのケースを開ける必要がない
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必ず必要となる初回アップデートを別途実行する必要がない
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swuイメージの作成には、mkswuを使用できる環境とdescファイルの記述方法を知る必要があるため、開発担当者以外にswuイメージを更新させるハードルが少し高い
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ログの取得など、インストール前後の処理が必要な場合は自分で記述する必要がある
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量産時のイメージ書き込みにインストールディスクを使用する場合は、8章量産用インストールディスクの作成に進んでください。
量産時のイメージ書き込みにSWUpdateを使用する場合は、9章量産用swuイメージの作成に進んでください。