本章では、工場出荷状態の Armadillo-IoT G3L の Deabin ユーザーランドの基本的な仕様について説明します。
Armadillo-IoT G3L の標準ルートファイルシステムは、32-bit hard-float ARMv7 (「armhf」)アーキテクチャ用のDebian GNU/Linux 9 (コードネーム 「stretch」)です。出荷状態、または標準イメージを展開した直後のユーザーランド内には、Armadilloの動作に必要な最小限のパッケージや設定が含まれています。
Armadillo-IoT G3L にインストールされた Debian GNU/Linux 9 は、eMMC または microSDカード上で動作します。Linux カーネルが動作している状態でArmadilloの電源を切断する場合は、必ず 「halt」コマンドによる終了を行い、RAM上にキャッシュされている eMMC または microSDカード への書き込み処理を完了するようにしてください。再起動を行う場合も同様に、reboot コマンドによる再起動を行ってください。
パッケージ管理システム APT(Advanced Packaging Tool)を使用して、パッケージを管理する方法について記載します。工場出荷状態のDebianには動作に必要な最低限のパッケージしかインストールされていませんが、APTを使用することで、簡単にパッケージを追加することができます。
工場出荷状態では、APTはインターネット上のDebianサイト(HTTPサーバー)から利用可能なパッケージのインデックスを取得します[]。そのため、APTを使用するためにはネットワークを有効化し、インターネットに接続できる状態にしておく必要があります。
ネットワークを有効化する方法については、「ネットワーク」を参照してください。
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システムクロックが大幅にずれた状態で、APTを利用すると警告メッセージが出力される場合があります。事前に「RTC」を参照してシステムクロックを合わせてください。
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