Armadillo-IoT G3は、3Gモジュール を使用したSMSの送受信を行うことができます。
SMSの送信、受信したSMSの確認および削除などの操作はModemManagerのmmcliコマンドで行うことができます。
また、受信したSMSに応じて、i.MX 7Dual の電源制御を行うことができます。SMSを利用した、i.MX 7Dual の電源制御の詳細については、「SMSによる制御」を参照してください。
ModemManagerを使用したSMSの送受信と、SMSを利用したi.MX 7Dual の電源制御機能は同時に使用することができません。
本章では mmcliコマンドでのSMSの使用方法について説明します。
ModemManagerでSMSを使用するには、SMSを利用したi.MX 7Dual の電源制御機能を停止する必要があります。初期出荷状態では停止状態になっています。機能を有効にしている場合は、「削除」を参照し設定ファイルの削除を行い機能を停止してください。その後、Armadillo-IoT G3の電源を切ります。
SMSが利用可能なSIMを挿入してArmadillo-IoT G3の電源を入れると、ModemManagerが必要な初期設定を行い、SMSが利用可能になります。
SMSの受信は自動的に行われます。
以下のようにコマンドを実行し、言語設定を行います。
SMSを作成するには、次のようにコマンドを実行します。
SMSの作成に成功すると、以下のようにSMS番号が表示されます。SMS番号は送信時に使用します。
以下のようにコマンドを実行し、SMS送信を行います。[SMS番号]には、SMSの作成時に表示された番号を指定します。
SMSリストを表示するには、次のようにコマンドを実行します。
SMSの内容を表示するには、次のようにコマンドを実行します。
受信したSMSは自動的に3Gモジュールの内蔵ストレージに保存されます。Armadillo-IoT G3に標準搭載されている、PDS6-Jでは、最大4件までSMSを保存することが可能です。
PDS6-Jの内蔵ストレージに4件SMSを保存した状態でArmadillo-IoT G3にSMSを送信しても、Armadillo-IoT G3は受信を行いません。
受信を行うには、PDS6-Jの内蔵ストレージに保存しているSMSを削除するか、他のストレージに移動する必要があります。
SMSの内容を表示した際の「storage: 'me'」は、3Gモジュールの内蔵ストレージにSMSが保存されていることを意味しています。
「storage: 'sm'」と表示された場合、SIMのストレージにSMSが保存されています。SIMのストレージに保存できるSMSの件数はSIMによって異なります。
ストレージに保存されているSMSは、Armadillo-IoT G3の電源を切断してもデータが保持されます。
SMSを削除するには、次のようにコマンドを実行します。
SIMのストレージにSMSを移動するには、次のようにコマンドを実行します。
3Gモジュールの内蔵ストレージにSMSを移動するには、次のようにコマンドを実行します。