第2章 作業の前に

2.1. 準備するもの

Armadillo-9を使用する前に、次のものを準備してください。

作業用PC

LinuxもしくはWindowsが動作し、1ポート以上のシリアルインターフェースを持つPCです。

シリアルクロスケーブル

D-Sub9ピン (メス - メス) の「クロス接続用」ケーブルです。

付属CD-ROM (以降、付属CD)

Armadillo-9に関する各種マニュアルやソースコードが収納されています。

シリアルコンソールソフト

minicomやTera Termなどのシリアルコンソールソフトです。 (Linux用のソフトは付属CDの「tool」ディレクトリにあります。) 作業用PCにインストールしてください。

2.2. 接続方法

下の図を参照して、シリアルクロスケーブル、シリアル変換ケーブル、LANケーブル、ACアダプター変換ケーブル、ACアダプターをArmadillo-9に接続してください。

Armadillo-9接続例

図 2.1. Armadillo-9接続例


2.3. ジャンパピンの設定について

Armadillo-9ではジャンパの設定を変えることで、ブート時の動作を変更することができます。以下の表に設定と動作の関連を記載します。

表 2.1. ジャンパの設定とブート時の動作

JP1JP2ブート時の動作
オープンオープンオンボードフラッシュメモリ内のLinuxカーネルを起動
オープンショート

項12.2. 「コンパクトフラッシュの初期化」で作成されたIDEドライブ、またはコンパクトフラッシュが接続されている場合[a]

IDEドライブまたはコンパクトフラッシュ内のLinuxカーネルを起動[b]

上記以外の場合

Hermitコマンドプロンプトを起動

ショート-EP9315オンチップブートROMを起動[c]

[a] ブートローダーHermit v1.3-armadillo9-3から、IDEドライブ内カーネルの起動に対応しました。

[b] カーネルの検出は、IDEドライブ→コンパクトフラッシュの順です。

[c] ブートローダーの復旧などに使用します。


[ティップ]ジャンパのオープン、ショートとは
  • オープン:ジャンパピンにジャンパソケットを挿さない状態

  • ショート:ジャンパピンにジャンパソケットを挿した状態

ジャンパの位置

図 2.2. ジャンパの位置