第1章 はじめに

このたびはArmadillo-800 EVAをお求めいただき、誠にありがとうございます。

1.1. 本書および関連ファイルについて

本書を含めた関連マニュアル、ソースファイルやイメージファイルなどの関連ファイルは最新版を使用することをおすすめいたします。本書を読み進める前に、Armadilloサイトから最新版の情報をご確認ください。

また、Armadillo-800 EVAをご購入の上でアットマークテクノ ユーザーズサイトから購入製品登録を行った方に限定して、下記のユーザー限定コンテンツを公開しています。

  • ご購入ユーザー限定のソフトウェア

  • Armadillo-800 EVA 回路図

購入製品登録を行うには、ユーザーズサイトの「ユーザー限定コンテンツ」メニューにアクセスしてください。

購入製品登録では、購入製品から取り出した正規認証ファイルをアップロードする必要があります。正規認証ファイルの取り出し手順は、「Armadillo-800 EVA 購入製品登録」ページからリンクされています。

1.2. 本書の構成

本書は、1 章から 19 章および 付録 から構成されています。

1 章から 4 章で、Armadillo-800 EVAを紹介します。

5 章から 10 章では、Armadillo-800 EVAを使用する方法について説明します。インストール済みソフトウェアの説明や、Armadillo-800 EVAにインストールされているソフトウェアを工場出荷状態に戻すリカバリ手順などの説明が含まれています。

11 章から 17 章では、ソフトウェアの開発に必要な情報について説明します。開発環境の構築方法や、各種ソフトウェアのビルド方法などの説明が含まれています。

18 章と 19 章では、ハードウェア仕様について説明します。

最後に 付録では、ブートローダーの機能について説明します。

1.3. 表記について

1.3.1. フォント

本書では以下のような意味でフォントを使いわけています。

表1.1 使用しているフォント

フォント例説明
本文中のフォント本文
[PC ~]$ lsプロンプトとユーザ入力文字列
text編集する文字列や出力される文字列。またはコメント

1.3.2. コマンド入力例

本書に記載されているコマンドの入力例は、表示されているプロンプトによって、それぞれに対応した実行環境を想定して書かれています。「/」の部分はカレントディレクトリによって異なります。各ユーザのホームディレクトリは「~」で表わします。

表1.2 表示プロンプトと実行環境の関係

プロンプトコマンドの実行環境
[PC /]#作業用PC上のrootユーザで実行
[PC /]$作業用PC上の一般ユーザで実行
[armadillo /]#Armadillo上のrootユーザで実行
[armadillo /]$Armadillo上の一般ユーザで実行
hermit>Armadillo上の保守モードで実行

コマンド中で、変更の可能性のあるものや、環境により異なるものに関しては以下のように表記します。適時読み替えて入力してください。

表1.3 コマンド入力例での省略表記

表記説明
[version]ファイルのバージョン番号

1.3.3. アイコン

本書では以下のようにアイコンを使用しています。

[警告]

注意事項を記載します。

[ティップ]

役に立つ情報を記載します。

1.4. 謝辞

Armadilloで使用しているソフトウェアの多くは Free Software / Open Source Softwareで構成されています。Free Software / Open Source Softwareは世界中の多くの開発者の成果によってなりたっています。この場を借りて感謝の意を表します。