第8章 サウンド

Armadillo-440 液晶モデルはオーディオコーデックを搭載しており、録音および再生を行うことができます。オーディオドライバーの仕様については、「Armadillo-400シリーズソフトウェアマニュアル」の「オーディオ」の章を参照してください。この章では、オーディオの録音/再生を行う方法について説明します。

8.1. ALSAによるサウンド機能の実現

Linuxでサウンド機能を実現するには、ALSA[10]とOSS[11]の2つの方法があります。Armadillo-440液晶モデルのデフォルト設定では、ALSA によるオーディオ機能を提供しています。

8.1.1. サウンドを再生する

ALSAを使用したサウンドの再生にはaplayコマンドを使用します。オプションの詳細は以下を参照してください。すべてのオプションはaplayのヘルプを参照してください。

-M

オーディオストリームにメモリマップドI/Oを使用します。

-t

ファイルタイプを指定します。指定することのできるファイルタイプについてはヘルプを参照してください。

-f

サンプルフォーマットを指定します。指定することのできるサンプルフォーマットについてはヘルプを参照してください。

-d

指定の秒数後に終了します。

-l

全てのサウンドカードとオーディオデバイスを表示します。

-L

全ての定義された PCMを表示します。

-c

チャネル数を指定します。

-r

サンプルレートを指定します。

-D

使用するPCMを指定します。

-h

ヘルプが表示されます。

[armadillo ~]# aplay -M -twav sample.wav

図8.1 サウンドの再生


8.1.2. 録音する

ALSAを使用したサウンドの録音にはarecordコマンドを使用します。

arecordのオプションはaplayと同じになっています。

[armadillo ~]# arecord -M -twav -fS16_LE -r48000 sample.wav

図8.2 サウンドの録音


8.1.3. 音量を変更する

ALSAを使用して再生/録音時の音量を変更するにはamixerコマンドを使用します。

[control]には、変更対象のコントロール名を指定します。有効ないくつかのコントロール名は、表8.1「コントロール名」を参照してください。

表8.1 コントロール名

コントロール説明
'Headphone'ヘッドフォンの音量
Micマイクの音量

全てのコントロールとその音量などを確認するには以下のコマンドを入力します。

[armadillo ~]# amixer

図8.3 音量の確認


[value]には、音量を0(ミュート)から63(最大)の間で指定します。

[armadillo ~]# amixer set [control] [value] unmute

図8.4 音量の変更




[10] Advanced Linux Sound Architecture http://alsa.sourceforge.net

[11] Open Sound System http://developer.opensound.com/