第5章 ファンクションテスト

この章では、Armadillo-440 液晶モデルのデフォルトユーザーランドに含まれるファンクションテストアプリケーションを使用して、ハードウェアの動作確認を行う方法について説明します。ファンクションテストアプリケーションはArmadillo-440 液晶モデルの電源を投入すると自動的に液晶パネルに表示されます。ハードウェアが正常に動いていることを確認するためにArmadillo-440 液晶モデルがお手元に届きましたら必ずこの章のテストを一通り実行してください。

[ティップ]

タッチスクリーンを押した際に、実際に押した位置とファンクションテストアプリケーションが認識している位置がずれている場合、キャリブレーションを行うことで位置ずれを補正できます。具体的な方法は、「Howto : Armadillo-400シリーズのタッチスクリーンの位置ずれを補正する」を参照してください。

ファンクションテストアプリケーションテストのテスト項目は画面左に並んでいるボタンを押して選択します。

ファンクションテスト - menu

図5.1 ファンクションテスト - menu


5.1. LED

LEDの点灯/消灯を行うことができるかどうかをテストします。「Red」、「Green」ボタンを押して、Armadillo-440と液晶パネル上のLEDの状態が同じになっていることを確認してください。

ファンクションテスト - Led

図5.2 ファンクションテスト - Led


5.2. ボタン

ボタンの状態を取得することができるかどうかをテストします。Armadillo-440、Armadillo-400シリーズ LCD拡張ボードのボタンを押して、液晶パネル上のそれぞれのボタンの位置に「PUSH」と表示されることを確認してください。

ファンクションテスト - Button

図5.3 ファンクションテスト - Button


5.3. タッチスクリーン

タッチスクリーンのArea内の座標を取得できるかどうかをテストします。タッチスクリーンの座標は、[X, Y]のように表示されます。Xは右へ行くほど、Yは下へ行くほど値が大きくなることを確認してください。

ファンクションテスト - Touch Screen

図5.4 ファンクションテスト - Touch Screen


5.4. バックライト

液晶パネルのバックライトの明るさを調整することができるかどうかをテストします。スライダーでバックライトの明さを調節します。左に移動させるとバックライトが暗くなり、右に移動させると明るくなることを確認してください。

ファンクションテスト - Backlight

図5.5 ファンクションテスト - Backlight


5.5. サウンド

サウンドの録音/再生ができるかどうかをテストします。事前に図3.2「接続図」を参考にしてスピーカ、マイクを接続してください。

ファンクションテスト - Sound

図5.6 ファンクションテスト - Sound


5.5.1. サウンドの再生

「Audio Test」の「Play」ボタンを押すと、スピーカから音が聞こえることを確認してください。

5.5.2. サウンドの録音

「Recording Test」の「Record」ボタンを押し、マイクへ向けて声を発するなどして録音を行います。録音は約5秒間実行され、録音が完了すると「Record」が押されていない状態に戻ります。

次に「Recording Test」の「Play」ボタンを押し録音した音が聞こえることを確認してください。

5.6. RTC(リアルタイムクロック)

RTCへの時刻設定及びRTCからの時刻読み込みができるかどうかをテストします。

カレンダーで任意の年月日時分秒を選択し、「Set」ボタンを押すとシステムクロック及びRTC(ハードウェアクロック)が設定されます。

「Get」ボタンを押すと、RTC(ハードウェアクロック)から時刻を読み出し、カレンダー上に表示します。ハードウェアクロックとシステムクロックは必ずしも一致しないことに注意してください。

ファンクションテスト - RTC

図5.7 ファンクションテスト - RTC


5.7. ファンクションテストの自動起動を停止する

ファンクションテストを一通り行った後で、自動起動を停止したい場合は図5.8「自動起動の停止」のようにコマンドを実行します。

[armadillo ~]# chmod -x /etc/config/rc.local
[armadillo ~]# flatfsd -s

図5.8 自動起動の停止


再びファンクションテストを自動起動するようにしたい場合は図5.9「自動起動の開始」のようにコマンドを実行します。

[armadillo ~]# chmod +x /etc/config/rc.local
[armadillo ~]# flatfsd -s

図5.9 自動起動の開始