第5章 インターフェース仕様 - 「Armadillo-420/440」

5.1. インターフェースの配置 - 「Armadillo-420/440」

5.1.1. Armadillo-420インターフェースの配置

Armadillo-420インターフェースの配置

図5.1 Armadillo-420インターフェースの配置


表5.1 Armadillo-420インターフェースの内容[5]

部品番号インターフェース形状備考
CON1SD

microSDスロット

(ヒンジタイプ)

 
CON2LANRJ-45コネクタ 
CON3シリアル1D-Sub9ピン(オス) 
CON4シリアル1

ピンヘッダ(10P)

(2.54mmピッチ)

信号はCON3と共通
CON5USB

Type-Aコネクタ

(2ポートスタック)

 
CON6USB

ピンヘッダ(4P)

(2mmピッチ)

信号はCON5下段と共通
CON7LAN

ピンヘッダ(10P)

(2.54mmピッチ)

信号はCON2と一部共通
CON8外部リセット

ピンヘッダ(2P)

(2.54mmピッチ)

 
CON9拡張1

ピンヘッダ(28P)

(2.54mmピッチ)

 
CON10i.MX257 JTAG

ピンヘッダ(8P)

(2.54mmピッチ)

 
CON12

電源入力

DCジャック 
CON13電源入力

ピンヘッダ(4P)

(2.54mmピッチ)

 
CON14拡張2

ピンヘッダ(4P)

(2.54mmピッチ)

 
JP1起動モード設定ジャンパ

ピンヘッダ(2P)

(2.54mmピッチ)

 
JP2ユーザージャンパ

ピンヘッダ(2P)

(2.54mmピッチ)

 
LED1LANリンクLEDLED(緑色,面実装)CON2上部に表示
LED2LANアクティビティLEDLED(黄色,面実装)CON2上部に表示
LED3ユーザーLEDLED(赤色,φ3mm) 
LED4ユーザーLEDLED(緑色,φ3mm) 
LED5ユーザーLEDLED(黄色,面実装) 
SW1ユーザースイッチタクトスイッチ(h=17mm) 

[5] 部品番号の背面が白色になっている部品は標準で搭載されています。部品番号の背面が灰色になっている部品は標準では非搭載ですが、選択することが可能です。


5.1.2. Armadillo-440インターフェースの配置

Armadillo-440インターフェースの配置

図5.2 Armadillo-440インターフェースの配置


表5.2 Armadillo-440インターフェースの内容[6]

部品番号インターフェース形状備考
CON1SD

microSDスロット

(ヒンジタイプ)

 
CON2LANRJ-45コネクタ 
CON3シリアル1D-Sub9ピン(オス) 
CON4シリアル1

ピンヘッダ(10P)

(2.54mmピッチ)

信号はCON3と共通
CON5USB

Type-Aコネクタ

(2ポートスタック)

 
CON6USB

ピンヘッダ(4P)

(2mmピッチ)

信号はCON5下段と共通
CON7LAN

ピンヘッダ(10P)

(2.54mmピッチ)

信号はCON2と一部共通
CON8外部リセット

ピンヘッダ(2P)

(2.54mmピッチ)

 
CON9拡張1

ピンヘッダ(28P)

(2.54mmピッチ)

 
CON10i.MX257 JTAG

ピンヘッダ(8P)

(2.54mmピッチ)

 
CON11

LCD拡張

FFCコネクタ(50P)

(0.5mmピッチ)

 
CON12

電源入力

DCジャック 
CON13電源入力

ピンヘッダ(4P)

(2.54mmピッチ)

 
CON14拡張2

ピンヘッダ(4P)

(2.54mmピッチ)

 
JP1起動モード設定ジャンパ

ピンヘッダ(2P)

(2.54mmピッチ)

 
JP2ユーザージャンパ

ピンヘッダ(2P)

(2.54mmピッチ)

 
LED1LANリンクLEDLED(緑色,面実装)CON2上部に表示
LED2LANアクティビティLEDLED(黄色,面実装)CON2上部に表示
LED3ユーザーLEDLED(赤色,φ3mm) 
LED4ユーザーLEDLED(緑色,φ3mm) 
LED5ユーザーLEDLED(黄色,面実装) 
SW1ユーザースイッチタクトスイッチ(h=17mm) 

[6] 部品番号の背面が白色になっている部品は標準で搭載されています。部品番号の背面が灰色になっている部品は標準では非搭載ですが、選択することが可能です。


5.2. 電気的仕様 - 「Armadillo-420/440」

5.2.1. 入出力インターフェースの電気的仕様 - 「Armadillo-420/440」

入出力インターフェースの絶対最大定格を表5.3「入出力インターフェースの絶対最大定格 - 「Armadillo-420/440」」に、入出力インターフェース電源の仕様を表5.4「入出力インターフェース電源の電気的仕様 - 「Armadillo-420/440」」に、入出力インターフェースの電気的仕様を表5.5「入出力インターフェースの電気的仕様(OVDD=+3.3V_IO) - 「Armadillo-420/440」」にそれぞれ示します。

i.MX257のSoftware Pad Control Register(SW_PAD_CTL)とDrive Voltage Select Group Control Register(SW_PAD_CTL_GRP_DVS)で、出力電流(Std, High, Max)、スルーレート(Slow, Fast)、プルアップ/プルダウンを変更することができます。

表5.3 入出力インターフェースの絶対最大定格 - 「Armadillo-420/440」

SymbolParameterMinMaxUnits
VImaxInput voltage range–0.5OVDD+0.3V

表5.4 入出力インターフェース電源の電気的仕様 - 「Armadillo-420/440」

SymbolParameterMinMaxUnits
+3.3V_IOPower Supply Voltage3.1353.465V
Power Supply Current-0.5A

表5.5 入出力インターフェースの電気的仕様(OVDD=+3.3V_IO) - 「Armadillo-420/440」

SymbolParameterMinMaxUnitsConditions
VIHCMOS High-Level Input Voltage0.7×OVDDOVDDV 
VILCMOS Low-Level Input Voltage-0.30.3×OVDDV 
VOHCMOS High-Level Output VoltageOVDD-0.15-VIOH = -1mA
0.8×OVDD-VIOH = Specified Drive
VOLCMOS Low-Level Output Voltage-0.15VIOL = 1mA
-0.2×OVDDVIOL = Specified Drive
IOH_SHigh-Level Output Current, Slow Slew Rate-2.0-mAVOH = 0.8×OVDD, Std Drive
-4.0-mAVOH = 0.8×OVDD, High Drive
-8.0-mAVOH = 0.8×OVDD, Max Drive
IOH_FHigh-Level Output Current, Fast Slew Rate-4.0-mAVOH = 0.8×OVDD, Std Drive
-6.0-mAVOH = 0.8×OVDD, High Drive
-8.0-mAVOH = 0.8×OVDD, Max Drive
IOL_SLow-Level Output Current, Slow Slew Rate2.0-mAVOL = 0.2×OVDD, Std Drive
4.0-mAVOL = 0.2×OVDD, High Drive
8.0-mAVOL = 0.2×OVDD, Max Drive
IOL_FLow-Level Output Current, Fast Slew Rate4.0-mAVOL = 0.2×OVDD, Std Drive
6.0-mAVOL = 0.2×OVDD, High Drive
8.0-mAVOL = 0.2×OVDD, Max Drive
IINInput Current (no PU/PD[a])-0.1μAVI = 0
-0.06μAVI = OVDD
Input Current (22kΩPU)117184μAVI = 0
0.00010.0001μAVI = OVDD
Input Current (47kΩPU)5488μAVI = 0
0.00010.0001μAVI = OVDD
Input Current (100kΩPU)2542μAVI = 0
0.00010.0001μAVI = OVDD
Input Current (100kΩPD)0.00010.0001μAVI = 0
2542μAVI = OVDD
ICCHigh-impedance Supply Current-1.2μAVI = 0
-1.2μAVI = OVDD

[a] PU=Pull Up, PD=Pull Down


5.3. 各種インターフェース - 「Armadillo-420/440」

5.3.1. CON1(SDインターフェース) - 「Armadillo-420/440」

Armadillo-420/440のCON1はmicroSDスロットです。i.MX257のSD/MMCコントローラ(SDHC1)に接続されています。

SDインターフェースに供給する電源は、i.MX257のNFRE_B(GPIO3_27)ピンを用いてON/OFFの制御が可能です。i.MX257のNFRE_B(GPIO3_27)ピンをGPIOの出力モードに設定後、Low出力で電源が供給され、High出力で電源が切断されます。

表5.6 CON1信号配列 - 「Armadillo-420/440」

ピン番号信号名I/O機  能
1SD1_DAT2In/Out

データバス(bit2)、

i.MX257のSD1_DATA2ピンに接続

2SD1_DAT3In/Out

データバス(bit3)、

i.MX257のSD1_DATA3ピンに接続

3SD1_CMDIn/Out

コマンド/レスポンス、

i.MX257のSD1_CMDピンに接続

4VDDPower電源(+3.3V_CPU)[a]
5SD1_CLKOut

クロック、

i.MX257のSD1_CLKピンに接続

6VSSPower電源(GND)
7SD1_DAT0In/Out

データバス(bit0)、

i.MX257のSD1_DATA0ピンに接続

8SD1_DAT1In/Out

データバス(bit1)、

i.MX257のSD1_DATA1ピンに接続

9SD1_CD*In

カード検出(Low:カード挿入、High:カード未挿入)、

i.MX257のNFRB(GPIO3_31)ピンに接続

[a] 出力電流はCON1、CON4、CON7、CON10の合計で最大200mAです。


[ティップ]

Armadilloサイトにて、動作確認済みmicroSDカード情報を随時更新していますのでご確認ください。

[警告]

CON1(microSD)は活線挿抜に対応しておりません。microSDカードの挿抜は、電源を切断してから行ってください。

5.3.1.1. microSDカードの挿入方法

  1. カバーの穴に指の爪を引っ掛けてスライドさせ、ロックを解除してください。

    カードの挿入1

    図5.3 カードの挿入1


  2. カバーを開け、カードを挿入してください。カードは端子面が内側になるように挿入してください。挿入後は、完全にカードが奥まで入っていることを確認してください。

    カードの挿入2

    図5.4 カードの挿入2


  3. カバーを閉じてください。カバーを閉じると信号端子のバネの力でカバーが浮き上がった状態になります。

    カードの挿入3

    図5.5 カードの挿入3


  4. 図5.6「カードの挿入4」のように、カバーの軸が長穴の最も左側にある状態で、上から指で軽く押さえてください。

    カードの挿入4

    図5.6 カードの挿入4


    1

    長穴

    2

    [警告]

    カバーを押さえる際は、必ずカバーの軸が長穴の最も左側にある状態で行ってください。カバーを押さえる位置が合っていない状態でロックすると、図5.9「異常なカード挿入状態(カードと基板が平行でない)」の様になり、カード検出が機能せず、動作不良となります。

  5. カバーの穴に指の爪を引っ掛けて、カチっと音がするまでカバーをスライドさせ、モールドの△マークとカバーの△マークをそろえてください。

    カードの挿入5

    図5.7 カードの挿入5


    [警告]

    カードが正常に挿入されているか確認してください。

    正常なカード挿入状態(カードと基板が平行)

    図5.8 正常なカード挿入状態(カードと基板が平行)


    異常なカード挿入状態(カードと基板が平行でない)

    図5.9 異常なカード挿入状態(カードと基板が平行でない)


    1

    カード

    2

    基板

5.3.1.2. microSDカードの抜去方法

  1. カバーの穴に指の爪を引っ掛けてスライドさせ、ロックを解除してください。ロックを解除すると信号端子のバネの力でカバーが浮き上がります。

    カードの抜去1

    図5.10 カードの抜去1


  2. カバーを開け、カードを抜去してください。

    カードの抜去2

    図5.11 カードの抜去2


  3. カバーを閉じ、カバーの穴に指の爪を引っ掛けて、カチっと音がするまでカバーをスライドさせ、モールドの△マークとカバーの△マークをそろえてください。

    カードの抜去3

    図5.12 カードの抜去3


[警告]

CON1(microSD)はmicroSDカードの挿入・未挿入に関わらず、必ずカバーをロックした状態でご使用ください。microSDカードの未挿入時にカバーのロックが解除されていると、コネクタ内部の接点がカバーに接触してArmadillo-420/440がリセットする場合があります。

[警告]

microSDカード未挿入時にCON1(microSD)を上から押さないでください。コネクタ内部の接点がカバーに接触してArmadillo-420/440がリセットする場合があります。

5.3.2. CON2、 CON7(LANインターフェース) - 「Armadillo-420/440」

CON2、 CON7は10BASE-T/100BASE-TXのLANインターフェースです。カテゴリ5以上のイーサネットケーブルを接続することができます。AUTO-MDIX機能を搭載しており、ストレートまたはクロスを自動認識して送受信端子を切り替えます。

表5.7 CON2信号配列 - 「Armadillo-420/440」

ピン番号信号名I/O機  能
1TX+In/Out差動のツイストペア送信/受信1(+)、CON7(1ピン)と共通
2TX-In/Out差動のツイストペア送信/受信1(-)、CON7(4ピン)と共通
3RX+In/Out差動のツイストペア送信/受信2(+)、CON7(3ピン)と共通
4--CON2(5ピン)と接続後に75Ω終端、CON7(5ピン)と共通
5--CON2(4ピン)と接続後に75Ω終端、CON7(5ピン)と共通
6RX-In/Out差動のツイストペア送信/受信2(-)、CON7(6ピン)と共通
7--CON2(8ピン)と接続後に75Ω終端、CON7(7ピン)と共通
8--CON2(7ピン)と接続後に75Ω終端、CON7(7ピン)と共通

表5.8 CON7信号配列 - 「Armadillo-420/440」

ピン番号信号名I/O機  能
1TX+In/Out

差動のツイストペア送信/受信1(+)、

CON2(1ピン)と共通

2ACTIVITY_LEDOut

ACTIVITY表示

(Low:データ送受信時、High:非データ送受信時、HiZ:非リンク時)

3RX+In/Out

差動のツイストペア送信/受信2(+)、

CON2(3ピン)と共通

4TX-In/Out

差動のツイストペア送信/受信1(-)、

CON2(2ピン)と共通

5--75Ω終端、CON2(4, 5ピン)と共通
6RX-In/Out

差動のツイストペア送信/受信2(-)、

CON2(6ピン)と共通

7--75Ω終端、CON2(7, 8ピン)と共通
8LINK_LEDOut

LINK表示

(Low:リンク確立時、High:非リンク時)

9+3.3V_CPUPower電源(+3.3V_CPU)[a]
10GNDPower電源(GND)

[a] 出力電流はCON1、CON4、CON7、CON10の合計で最大200mAです。


[警告]

CON2とCON7は、共通の信号が接続されていますので同時に使用できません。どちらか一つのコネクタでのみご使用ください。

CON7のACTIVITY_LED信号およびLINK_LED信号について、回路構成を図5.13「ACTIVITY_LED信号およびLINK_LED信号の回路構成 - 「Armadillo-420/440」」に示します。

CON7のACTIVITY_LED信号およびLINK_LED信号は、Armadillo-420/440の内部でLED1およびLED2をドライブしています。ACTIVITY_LED信号あるいはLINK_LED信号で外部負荷を直接ドライブする際には、ドライブ電流が不足する可能性がありますので、必要に応じて適宜バッファを挿入してください。

ACTIVITY_LED信号およびLINK_LED信号の回路構成 - 「Armadillo-420/440」

図5.13 ACTIVITY_LED信号およびLINK_LED信号の回路構成 - 「Armadillo-420/440」


5.3.3. CON3、 CON4(シリアルインターフェース1) - 「Armadillo-420/440」

CON3とCON4は非同期(調歩同期)シリアルインターフェースです。CON3とCON4のシリアルインターフェース1はi.MX257のUARTコントローラに接続されています。

CON3とCON4はコネクタの形状とピン配置が異なりますが、シリアル信号は共通となっています。

CON3、 CON4:

  • 信号入出力レベル:RS232Cレベル

  • 最大データ転送レート:230.4kbps

  • フロー制御:CTS, RTS, DTR, DSR, DCD, RI

  • コントローラ:i.MX257内蔵UARTコントローラ(UART2)

  • CON3コネクタ形状:D-Sub9ピン

  • CON4コネクタ形状:10ピン(2×5, 2.54mmピッチ)

CON3とCON4に接続されているRS232Cレベル変換ICは、i.MX257のBOOT_MODE1(GPIO4_31)ピンを用いてシャットダウンすることが可能です。i.MX257のBOOT_MODE1(GPIO4_31)ピンをGPIOの出力モードに設定後、Low出力でシャットダウンモード、High出力で通常モードになります。

表5.9 CON3信号配列 - 「Armadillo-420/440」

ピン番号信号名I/O機  能
1DCD2In

キャリア検出、i.MX257のUART1_RTSピンに接続、

CON4(1ピン)と共通

2RXD2In

受信データ、i.MX257のUART2_RXDピンに接続、

CON4(3ピン)と共通

3TXD2Out

送信データ、i.MX257のUART2_TXDピンに接続、

CON4(5ピン)と共通

4DTR2Out

データ端末レディ、i.MX257のUART1_RXDピンに接続、

CON4(7ピン)と共通

5GNDPower電源(GND)
6DSR2In

データセットレディ、i.MX257のUART1_TXDピンに接続、

CON4(2ピン)と共通

7RTS2Out

送信要求、i.MX257のUART2_CTSピンに接続、

CON4(4ピン)と共通

8CTS2In

送信可能、i.MX257のUART2_RTSピンに接続、

CON4(6ピン)と共通

9RI2In

被呼表示、i.MX257のUART1_CTSピンに接続、

CON4(8ピン)と共通


表5.10 CON4信号配列 - 「Armadillo-420/440」

ピン番号信号名I/O機  能
1DCD2In

キャリア検出、i.MX257のUART1_RTSピンに接続、

CON3(1ピン)と共通

2DSR2In

データセットレディ、i.MX257のUART1_TXDピンに接続、

CON3(6ピン)と共通

3RXD2In

受信データ、i.MX257のUART2_RXDピンに接続、

CON3(2ピン)と共通

4RTS2Out

送信要求、i.MX257のUART2_CTSピンに接続、

CON3(7ピン)と共通

5TXD2Out

送信データ、i.MX257のUART2_TXDピンに接続、

CON3(3ピン)と共通

6CTS2In

送信可能、i.MX257のUART2_RTSピンに接続、

CON3(8ピン)と共通

7DTR2Out

データ端末レディ、i.MX257のUART1_RXDピンに接続、

CON3(4ピン)と共通

8RI2In

被呼表示、i.MX257のUART1_CTSピンに接続、

CON3(9ピン)と共通

9GNDPower電源(GND)
10

+3.3V_CPU

Power

電源(+3.3V_CPU)[a]

[a] Armadillo-420/440の出力電流はCON1、CON4、CON7、CON10の合計で最大200mAです。


[警告]

CON3とCON4は、共通の信号が接続されていますので同時に使用できません。いずれか一つのコネクタでのみご使用ください。

5.3.4. CON5、 CON6(USBインターフェース) - 「Armadillo-420/440」

CON5はUSBインターフェースです。i.MX257のUSBコントローラに接続されています。USBインターフェースにはUSBインターフェース1とUSBインターフェース2の2つがあります。USBインターフェースの仕様を表5.11「USBインターフェース - 「Armadillo-420/440」」に示します。

表5.11 USBインターフェース - 「Armadillo-420/440」

USBインターフェースコネクタデータ転送モードコントローラPHY
USBインターフェース1

CON5(下段)

CON6[a]

USB 2.0

High Speed(480Mbps)

Full Speed(12Mbps)

Low Speed(1.5Mbps)

OTG[b]USBPHY1[c]
USBインターフェース2

CON5(上段)

USB 2.0

Full Speed(12Mbps)

Low Speed(1.5Mbps)

HOST[b]USBPHY2[c]

[a] CON5(下段)とCON6ではコネクタの形状とピン配置が異なりますが、USB信号は共通となっています。

[b] i.MX257内蔵USB コントローラ

[c] i.MX257内蔵USB PHY


Armadillo-420/440のUSBインターフェースからUSBデバイスに供給する電源は、CON12(またはCON13)の電源入力VINと電源ICで生成される+5V電源のどちらかを選択することが可能です。電源の選択は、i.MX257のNFWE_B(GPIO3_26)ピンを用いて選択することが可能です。NFWE_B(GPIO3_26)ピンがLow状態で電源入力VIN、High状態で電源IC生成+5Vが供給されます。詳細は「電源回路の構成 -「Armadillo-420/440」」を参照してください。

[警告]

データ転送モード にある括弧内の転送速度は規格上の最大値を示しております。実際の転送速度がシステム要件を十分に満たすことをご確認の上、ご使用ください。

[警告]

電源入力を4.75V以下で使用かつUSBデバイスを使用する場合は、電源IC生成+5V電源を選択してください。

電源ICの+5V電源使用時、供給可能電流は2チャンネル合計で最大300mAとなりますのでご注意ください。

表5.12 CON5信号配列 - 「Armadillo-420/440」

ピン番号信号名I/O機  能
1+5V_USBPowerUSB電源(※警告)、電源入力VIN(4.75V以上)の選択で最大500mAの供給可能
2USB1-In/Out

USB1のマイナス側信号、i.MX257のUSBPHY1_DMピン

に接続、CON6(2ピン)と共通

3USB1+In/Out

USB1のプラス側信号、i.MX257のUSBPHY1_DPピン

に接続、CON6(3ピン)と共通

4GNDPower電源(GND)
5+5V_USBPowerUSB電源(※警告)、電源入力VIN(4.75V以上)の選択で最大500mAの供給可能
6USB2-In/Out

USB2のマイナス側信号、i.MX257のUSBPHY2_DMピンに接続

7USB2+In/Out

USB2のプラス側信号、i.MX257のUSBPHY2_DPピンに接続

8GNDPower電源(GND)

表5.13 CON6信号配列 - 「Armadillo-420/440」

ピン番号信号名I/O機  能
1+5V_USBPowerUSB電源(※警告)、電源入力VIN(4.75V以上)の選択で最大500mAの供給可能
2USB1-In/Out

USB1のマイナス側信号、i.MX257のUSBPHY1_DMピン

に接続、CON5(2ピン)と共通

3USB1+In/Out

USB1のプラス側信号、i.MX257のUSBPHY1_DPピン

に接続、CON5(3ピン)と共通

4GNDPower電源(GND)

[警告]

CON5下段とCON6は、共通の信号が接続されていますので同時に使用できません。どちらか一つのコネクタでのみご使用ください。

[警告]

USB電源(+5V_USB)に電源ICで生成する+5Vを使用する場合、VIN=DC3.1〜4.8Vの範囲でご使用ください。電源入力 VIN > 4.8Vでは、電源ICの昇圧回路が機能せずUSB電源が+5V±5%の規格値を満たさない場合がありますのでご注意ください。VIN > 4.8Vで使用する場合のUSB電源には、電源ICで生成する+5Vの代わりに、VINをご使用ください。

[ティップ]

Armadilloサイトにて、動作確認済みUSBデバイス情報を随時更新していますのでご確認ください。

5.3.5. CON8(外部リセット) - 「Armadillo-420/440」

CON8は外部リセット端子です。CON8(1ピン)は基板上のリセットICに接続され、Low状態の期間中、Armadillo-400シリーズはリセット状態となります。

表5.14 CON8信号配列 - 「Armadillo-420/440」

ピン番号信号名I/O機  能
1EXT_RESET*In

外部リセット

(Low:リセット状態、High[a]:リセット解除)

2GNDPower電源(GND)

[a] CON8の1ピンは、内部で+3.3Vにプルアップされており、他にオープンコレクタやオープンドレイン信号を入力可能です。


[警告]

確実にリセットさせるため、外部リセットには1msec以上のLow期間を設定してください。

5.3.6. CON9(拡張インターフェース1) - 「Armadillo-420/440」

CON9 は拡張入出力インターフェースです。Armadillo-400シリーズで共通の信号配列となっています。拡張インターフェース1には、用途によって数多くの機能を選択できるように一つのピンに複数の機能が割り当てられています。これをマルチプレクスされていると言います。各信号ピンの配列については表5.15「CON9信号配列 - 「Armadillo-420/440」」を、マルチプレクスされている機能については表5.16「CON9信号マルチプレクス - 「Armadillo-420/440」」を、各信号ピンの初期状態は付録B 拡張インターフェースの初期設定をそれぞれ参照してください。

[ティップ]

Armadillo-400シリーズでは CON8、 CON9 および CON14の信号配列は共通となっており、Armadillo-400シリーズ の オプションモジュールはArmadillo-420/440/460のいずれにもご使用いただけます。

表5.15 CON9信号配列 - 「Armadillo-420/440」

ピン番号信号名I/O機  能
1EXT_IO0In/Out拡張入出力0、i.MX257のVSTBY_REQピンに接続
2EXT_IO1In/Out拡張入出力1、i.MX257のRTCKピンに接続
3EXT_IO2In/Out拡張入出力2、i.MX257のCSPI1_MOSIピンに接続
4EXT_IO3In/Out拡張入出力3、i.MX257のCSI_D2ピンに接続
5EXT_IO4In/Out拡張入出力4、i.MX257のCSPI1_MISOピンに接続
6EXT_IO5In/Out拡張入出力5、i.MX257のCSI_D3ピンに接続
7+3.3V_IOPower電源(+3.3V_IO)
8+3.3V_IOPower電源(+3.3V_IO)
9GNDPower電源(GND)
10GNDPower電源(GND)
11EXT_IO6In/Out拡張入出力6、i.MX257のCSPI1_SS1ピンに接続
12EXT_IO7In/Out拡張入出力7、i.MX257のCSI_D4ピンに接続
13EXT_IO8In/Out拡張入出力8、i.MX257のCSPI1_SCLKピンに接続
14EXT_IO9In/Out拡張入出力9、i.MX257のCSI_D5ピンに接続
15EXT_IO10In/Out拡張入出力10、i.MX257のCSI_D8ピンに接続
16EXT_IO11In/Out拡張入出力11、i.MX257のCSI_D6ピンに接続
17EXT_IO12In/Out拡張入出力12、i.MX257のCSI_D9ピンに接続
18EXT_IO13In/Out拡張入出力13、i.MX257のCSI_D7ピンに接続
19GNDPower電源(GND)
20+3.3V_IOPower電源(+3.3V_IO)
21EXT_IO14In/Out拡張入出力14、i.MX257のCSI_MCLKピンに接続
22EXT_IO15In/Out拡張入出力15、i.MX257のCSI_VSYNCピンに接続
23EXT_IO16In/Out拡張入出力16、i.MX257のCSI_HSYNCピンに接続
24EXT_IO17In/Out拡張入出力17、i.MX257のCSI_PIXCLKピンに接続
25EXT_IO18In/Out拡張入出力18、i.MX257のCSPI1_SS0ピンに接続
26EXT_IO19In/Out拡張入出力19、i.MX257のCSPI1_RDYピンに接続
27EXT_IO20In/Out拡張入出力20、i.MX257のCLKOピンに接続
28EXT_IO21In/Out拡張入出力21、i.MX257のEXT_ARMCLKピンに接続

表5.16 CON9信号マルチプレクス - 「Armadillo-420/440」

ピン番号機能[a][b]
GPIOCSPI1CSPI3UART3[c]UART5[c]SD2CSIAUD6SIM1[d]SIM2[d]その他
1GPIO3_17          
2GPIO3_14         1-WIRE
3GPIO1_14MOSI RXD       
4GPIO1_27 MOSI RXDDAT4D2 CLK0  
5GPIO1_15MISO TXD       
6GPIO1_28 MISO TXDDAT5D3 RST0  
7           
8           
9           
10           
11GPIO1_17SS1 RTS       
12GPIO1_29 SCLK RTSDAT6D4 VEN0  
13GPIO1_18SCLK CTS       
14GPIO1_30 RDY CTSDAT7D5 TX0  
15GPIO1_7 SS2   D8RXC CLK0 
16GPIO1_31 SS0  CMDD6 PD0  
17GPIO4_21 SS3   D9RXFS RST0 
18GPIO1_6 SS1  CLKD7 RX0  
19           
20           
21GPIO1_8    DAT0MCLKTXD VEN0 
22GPIO1_9    DAT1VSYNCRXD TX0 
23GPIO1_10    DAT2HSYNCTXC PD0 
24GPIO1_11    DAT3PIXCLKTXFS RX0 
25GPIO1_16SS0        PWMO2
26GPIO2_22RDY         
27GPIO2_21         CLKO
28GPIO3_15          

[a] マルチプレクスについての詳細は、アットマークテクノ ユーザーズサイトよりダウンロード可能な「i.MX25 Multimedia Applications Processor Reference Manual」を参照してください。

[b] 1ピンごとに異なる信号マルチプレクスを設定可能です。

[c] DTE、DCEモードによらず、TXD、RXD、CTS、RTSの入出力方向は固定です。TXD、CTSは出力、RXD、RTSは入力としてご使用ください。

[d] SIM機能は未検証のため、動作を保証するものではありません。


[警告]
i.MX257 の CTS、RTS 信号は一般的な UART の信号と名前が逆になっています。誤接続に注意してください。

5.3.7. CON10(i.MX257 JTAGインターフェース) - 「Armadillo-420/440」

CON10はJTAGデバッガを接続することができるJTAGインターフェースです。i.MX257のJTAGコントローラに接続されています。

オプション品の「Armadillo-400シリーズ JTAG変換ケーブル」(型番: OP-JC8P25-00)を使用してARM標準20ピンに変換することが可能です。詳しくは付録A Armadillo-400シリーズ JTAG変換ケーブル(OP-JC8P25-00)を参照してください。

表5.17 CON10信号配列 - 「Armadillo-420/440」

ピン番号信号名I/O機  能
1+3.3V_CPUPower電源(+3.3V_CPU)
2JTAG_TRST*Inテストリセット、i.MX257のTRSTBピンに接続
3JTAG_TDIInテストデータ入力、i.MX257のTDIピンに接続
4JTAG_TMSInテストモード選択、i.MX257のTMSピンに接続
5JTAG_TCKInテストクロック、i.MX257のTCKピンに接続
6JTAG_TDOOutテストデータ出力、i.MX257のTDOピンに接続
7CPU_RESET*In

i.MX257リセット[a]

i.MX257のRESET_Bピンに接続

8GNDPower電源(GND)

[a] CPU_RESET*ピンは、i.MX257のみがリセットされます。基板全体のリセットが必要な場合は、CON8のEXT_RESET*ピンを使用してください。


[警告]

Armadillo-420/440の出力電流はCON1、CON4、CON7、CON10の合計で最大200mAです。

5.3.8. CON11(LCD拡張インターフェース) - 「Armadillo-440」

CON11はLCD拡張インターフェースです。デジタルRGB入力を持つ液晶パネルモジュールを接続することができます。i.MX257のLCDコントローラ、タッチスクリーンコントローラなどに接続されています。各信号ピンの配列については表5.18「CON11信号配列 - 「Armadillo-440」」を、各信号ピンの初期状態は付録B 拡張インターフェースの初期設定をそれぞれ参照してください。

[ティップ]

Armadillo-440/460では CON11の信号配列は共通となっており、Armadillo-400 シリーズ LCD 拡張ボードはArmadillo-440/460のどちらにもご使用いただけます。

また、CON11はマルチプレクスされているため数多くの機能を選択することができます。マルチプレクスされている機能については表5.19「CON11信号マルチプレクス(1~38ピン) - 「Armadillo-440」」および表5.20「CON11信号マルチプレクス(39~50ピン) - 「Armadillo-440」」を参照してください。

  • 最大解像度:800×600(18bit)

  • 対応タッチパネル:4線式抵抗膜方式

  • コネクタ形状:FFCコネクタ50ピン(0.5mmピッチ)

表5.18 CON11信号配列 - 「Armadillo-440」

ピン番号信号名I/O機  能
1VINPower電源(CON12またはCON13の電源入力)
2VINPower電源(CON12またはCON13の電源入力)
3VINPower電源(CON12またはCON13の電源入力)
4+3.3V_IOPower電源(+3.3V_IO)
5+3.3V_IOPower電源(+3.3V_IO)
6GNDPower電源(GND)
7GNDPower電源(GND)
8LCD_LSCLKOuti.MX257のLSCLKピンに接続
9LCD_HSYNOuti.MX257のHSYNCピンに接続
10LCD_VSYNOuti.MX257のVSYNCピンに接続
11LCD_OE_ACDOuti.MX257のOE_ACDピンに接続
12PWMO1Outi.MX257のPWMピンに接続
13LCD_LD0Outi.MX257のLD0ピンに接続
14LCD_LD1Outi.MX257のLD1ピンに接続
15LCD_LD2Outi.MX257のLD2ピンに接続
16LCD_LD3Outi.MX257のLD3ピンに接続
17LCD_LD4Outi.MX257のLD4ピンに接続
18LCD_LD5Outi.MX257のLD5ピンに接続
19GNDPower電源(GND)
20LCD_LD6Outi.MX257のLD6ピンに接続
21LCD_LD7Outi.MX257のLD7ピンに接続
22LCD_LD8Outi.MX257のLD8ピンに接続
23LCD_LD9Outi.MX257のLD9ピンに接続
24LCD_LD10Outi.MX257のLD10ピンに接続
25LCD_LD11Outi.MX257のLD11ピンに接続
26GNDPower電源(GND)
27LCD_LD12Outi.MX257のLD12ピンに接続
28LCD_LD13Outi.MX257のLD13ピンに接続
29LCD_LD14Outi.MX257のLD14ピンに接続
30LCD_LD15Outi.MX257のLD15ピンに接続
31LCD_LD16Outi.MX257のGPIO_Eピンに接続
32LCD_LD17Outi.MX257のGPIO_Fピンに接続
33GNDPower電源(GND)
34TOUCH_XPIn/Outi.MX257のXPピンに接続
35TOUCH_XNIn/Outi.MX257のXNピンに接続
36TOUCH_YPIn/Outi.MX257のYPピンに接続
37TOUCH_YNIn/Outi.MX257のYNピンに接続
38GNDPower電源(GND)
39EXT_IO24In/Out拡張入出力24、i.MX257のDE_Bピンに接続
40EXT_IO25In/Out拡張入出力25、i.MX257のKPP_ROW0ピンに接続
41EXT_IO26In/Out拡張入出力26、i.MX257のKPP_ROW1ピンに接続
42EXT_IO27In/Out拡張入出力27、i.MX257のKPP_ROW2ピンに接続
43EXT_IO28In/Out拡張入出力28、i.MX257のKPP_ROW3ピンに接続
44EXT_IO29In/Out拡張入出力29、i.MX257のKPP_COL0ピンに接続
45EXT_IO30In/Out拡張入出力30、i.MX257のKPP_COL1ピンに接続
46EXT_IO31In/Out拡張入出力31、i.MX257のKPP_COL2ピンに接続
47EXT_IO32In/Out拡張入出力32、i.MX257のKPP_COL3ピンに接続
48EXT_IO33In/Out拡張入出力33、i.MX257のGPIO_Aピンに接続
49EXT_IO34In/Out拡張入出力34、i.MX257のGPIO_Bピンに接続
50GNDPower電源(GND)

表5.19 CON11信号マルチプレクス(1~38ピン) - 「Armadillo-440」

ピン番号機能[a][b]
LCDCSLCDCADCSIM1[c]SIM2[c]その他
1      
2      
3      
4      
5      
6      
7      
8LSCLKCS  PD1 
9HSYN   VEN1 
10VSYN   TX1 
11OE_ACDRS  RX1 
12     PWMO1
13LD0D0 CLK1  
14LD1D1 RST1  
15LD2D2 VEN1  
16LD3D3 TX1  
17LD4D4 PD1  
18LD5D5 RX1  
19      
20LD6D6  CLK1 
21LD7D7  RST1 
22LD8D8    
23LD9D9    
24LD10D10    
25LD11D11    
26      
27LD12D12    
28LD13D13    
29LD14D14    
30LD15D15    
31LD16     
32LD17     
33      
34  XP   
35  XN   
36  YP   
37  YN   
38      

[a] マルチプレクスについての詳細は、アットマークテクノ ユーザーズサイトよりダウンロード可能な「i.MX25 Multimedia Applications Processor Reference Manual」を参照してください。

[b] 1ピンごとに異なる信号マルチプレクスを設定可能です。

[c] SIM機能は未検証のため、動作を保証するものではありません。


表5.20 CON11信号マルチプレクス(39~50ピン) - 「Armadillo-440」

ピン番号機能[a][b]
GPIOUART3[c]UART4[c]AUD5KPPI2C3CAN1その他
39GPIO2_20       
40GPIO2_29RXD  ROW0   
41GPIO2_30TXD  ROW1   
42GPIO2_31RTS RXCROW2   
43GPIO3_0CTS RXFSROW3   
44GPIO3_1 RXDTXDCOL0   
45GPIO3_2 TXDRXDCOL1   
46GPIO3_3 RTSTXCCOL2   
47GPIO3_4 CTSTXFSCOL3   
48GPIO1_0   ROW4SCLTXPWMO2
49GPIO1_1   ROW5SDARXPWMO3
50        

[a] マルチプレクスについての詳細は、アットマークテクノ ユーザーズサイトよりダウンロード可能な「i.MX25 Multimedia Applications Processor Reference Manual」を参照してください。

[b] 1ピンごとに異なる信号マルチプレクスを設定可能です。

[c] DTE、DCEモードによらず、TXD、RXD、CTS、RTSの入出力方向は固定です。TXD、CTSは出力、RXD、RTSは入力としてご使用ください。


[警告]
i.MX257 の CTS、RTS 信号は一般的な UART の信号と名前が逆になっています。誤接続に注意してください。

5.3.9. CON12、 CON13(電源入力) - 「Armadillo-420/440」

CON12はArmadillo-420/440では電源を供給するDCジャックです。ACアダプターのジャック形状はEIAJ RC-5320A準拠(電圧区分2)です。図5.14「ACアダプターの極性マーク - 「Armadillo-420/440」」と同じ極性マークのあるものが使用できます。

ACアダプターの極性マーク - 「Armadillo-420/440」

図5.14 ACアダプターの極性マーク - 「Armadillo-420/440」


CON13はArmadillo-400 シリーズに電源を供給するコネクタです。電源ICをON/OFF制御する信号が含まれています。

表5.21 CON13信号配列 - 「Armadillo-420/440」

ピン番号信号名I/O機  能
1GNDPower電源(GND)
2VINPower電源入力端子、CON12のセンターピンと共通
3GNDPower電源(GND)
4PMIC_ONOFF*In

電源ICのON/OFF制御

(2秒以上のGNDショートで電源OFF、 電源OFF時に再度GNDショートで電源ON)[a]

[a] PMIC_ONOFF*は電源入力VINで10kΩプルアップされています。


[警告]

Armadillo-420/440 では、CON12とCON13の入力電圧範囲はDC3.1V~5.25Vです。5.25V以上の電圧を加えないでください。内部デバイスが破壊する可能性があります。

[警告]

Armadillo-420/440 では、CON12とCON13の電源ラインは接続されていますので、同時に電源供給はできません。どちらか一つのコネクタでのみ電源供給してください。

[警告]

PMIC_ONOFF*信号によりArmadillo-400シリーズを電源OFFにした状態では、CON12の電源を抜いた後すぐに差し直しても電源ICは復帰せずArmadillo-400シリーズは再起動しません。PMIC_ONOFF*信号をGNDにショートすることで、Armadillo-400シリーズはブートを開始します。

5.3.10. CON14(拡張インターフェース2) - 「Armadillo-420/440」

CON14 は拡張入出力インターフェースです。拡張インターフェース2には、用途によって数多くの機能を選択できるように一つのピンに複数の機能が割り当てられています。各信号ピンの配列については表5.22「CON14信号配列 - 「Armadillo-420/440」」を、マルチプレクスされている機能については表5.23「CON14信号マルチプレクス - 「Armadillo-420/440」」を、各信号ピンの初期状態は付録B 拡張インターフェースの初期設定をそれぞれ参照してください。

[ティップ]

Armadillo-400シリーズでは CON8、 CON9 および CON14の信号配列は共通となっており、Armadillo-400シリーズ の オプションモジュールはArmadillo-420/440/460のいずれにもご使用いただけます。

表5.22 CON14信号配列 - 「Armadillo-420/440」

ピン番号信号名I/O機  能
1+3.3V_IOPower電源(+3.3V_IO)
2GNDPower電源(GND)
3EXT_IO22In/Out拡張入出力22、i.MX257のGPIO_Cピンに接続
4EXT_IO23In/Out拡張入出力23、i.MX257のGPIO_Dピンに接続

表5.23 CON14信号マルチプレクス - 「Armadillo-420/440」

ピン番号機能[a][b]
GPIOCSPI1I2C2CAN2その他
1     
2     
3GPIO1_2SS2SCLTXPWMO4
4GPIO1_3 SDARX 

[a] マルチプレクスについての詳細は、アットマークテクノ ユーザーズサイトよりダウンロード可能な「i.MX25 Multimedia Applications Processor Reference Manual」を参照してください。

[b] 1ピンごとに異なる信号マルチプレクスを設定可能です。


5.3.11. LED1、 LED2(LAN LED) - 「Armadillo-420/440」

LED1、 LED2はLANインターフェースのステータスLEDです。CON2の上部に表示されます。

表5.24 LAN LEDの動作 - 「Armadillo-420/440」

LED名称(色)点  灯消  灯
LED1リンクLED(緑色)LANケーブルが接続されており、10BASE-Tまたは100BASE-TXのリンクが確立されている。LANケーブルが接続されていないか、接続している機器のLAN状態がアクティブな状態ではない。
LED2アクティビティLED(黄色)データ送受信時非データ送受信時

5.3.12. LED3、 LED4、 LED5(ユーザーLED) - 「Armadillo-420/440」

LED3、 LED4、 LED5は、ユーザー側で自由に利用できるLEDです。LEDに接続されたi.MX257の信号がGPIOの出力モードに設定されている場合に制御できます。

表5.25 ユーザーLEDの機能 - 「Armadillo-420/440」

LED名称(色)機  能
LED3ユーザーLED(赤色)

i.MX257のNFALE(GPIO3_28)ピンに接続

(Low:消灯、High:点灯)

LED4ユーザーLED(緑色)

i.MX257のNFCLE(GPIO3_29)ピンに接続

(Low:消灯、High:点灯)

LED5ユーザーLED(黄色)

i.MX257のBOOT_MODE0(GPIO4_30)ピンに接続

(Low:消灯、High:点灯)


[警告]

LED5にはJP1と共通の信号が接続されています。JP1がショート状態ではLED5を制御することができません。

5.3.13. SW1(ユーザースイッチ) - 「Armadillo-420/440」

SW1はユーザー側で自由に利用できるスイッチです。i.MX257のGPIO3_30に接続されています。スイッチに接続されたi.MX257の信号がGPIOの入力モードに設定されている場合にスイッチ状態を取得できます。

表5.26 ユーザースイッチの機能 - 「Armadillo-420/440」

SW機  能
SW1、 SW3

i.MX257のNFWP_B(GPIO3_30)ピンに接続

(Low:押された状態、High:押されていない状態)


5.3.14. JP1(起動モード設定ジャンパ) - 「Armadillo-420/440」

JP1はArmadillo-400シリーズの起動モードを設定するジャンパです。電源投入時のジャンパの状態によって起動モードが変更されます。

表5.27 起動モード設定ジャンパの状態 - 「Armadillo-420/440」

JP1動  作
オープンオンボードフラッシュメモリブート
ショートUARTブート:UART2(CON3またはCON4)

表5.28 JP1信号配列 - 「Armadillo-420/440」

ピン番号信号名I/O機能
1JP1Ini.MX257 のBOOT_MODE0(GPIO4_30)ピンに接続(10kΩプルダウン)
2JP1PUOut3.3V_CPUで390Ωプルアップ

[警告]

JP1はLED5と共通の信号が接続されています。オンボードフラッシュメモリブート後にJP1をショート状態で使用しないでください。

5.3.15. JP2(ユーザージャンパ) - 「Armadillo-420/440」

JP2はユーザー側で自由に利用できるジャンパです。ジャンパに接続されたi.MX257の信号がGPIOの入力モードに設定されている場合にジャンパ状態を取得できます。

表5.29 ユーザージャンパの機能 - 「Armadillo-420/440」

JP機  能
JP2

i.MX257のNF_CE0(GPIO3_22)ピンに接続

(Low:ショート状態、High:オープン状態)


表5.30 JP2信号配列 - 「Armadillo-420/440」

ピン番号信号名I/O機能
1GNDPower電源(GND)
2JP2Ini.MX257 のNFC_CE0(GPIO3_22)ピンに接続(3.3V_CPUで10kΩプルアップ)