第3章 ご使用の前に

3.1. 各部名称

Armadillo-240 の各部名称と機能を簡単に説明します。

Armadillo-240 のインターフェース

図 3.1. Armadillo-240 のインターフェース


  1. LED(赤)

    Armadillo-240 の起動状態を示します。動時とネットワークの設定を変更するときに点灯し、システムとして使用可能になると消灯します。システム設定を初期化した際、起動時に時間のかかる処理を行いますが、この間は点滅します。また、USB のデバイスを検知し使用可能になるまでの間も点滅します。

  2. LED(緑)

    LED(緑)は、電源状態を表します。点灯時は電源がオン、消灯時は電源がオフです。

  3. VGA コネクタ

    モニタ出力のためにVGA ケーブルを接続するコネクタです。

  4. タクトスイッチ

    USB メモリ内画像VGA 出力機能において、表示画像を切り替えるために使用します。

  5. NAND モジュールコネクタ

    NAND モジュール(オプション品)を接続するコネクタです。

  6. 電源コネクタ

    AC アダプターを接続するコネクタです。DC5V のAC アダプターをご利用になれます。

  7. ジャンパピン

    起動モードの変更に使用します。通常起動する場合はJP1、JP2 共にオープンにしておきます。ジャンパピンの設定に関する詳しい説明は、ハードウェアマニュアル「5.15. JP1, JP2 (起動モード設定ジャンパ)」をご覧ください。

  8. 拡張コネクタ

    本マニュアルでは使用しません。拡張コネクタに関する詳しい説明は、ハードウェアマニュアル「5. 各種インターフェース使用」をご覧ください。

  9. USB コネクタ

    USB デバイスを接続するコネクタです。

  10. LAN Active LED(黄)

    LAN のアクティブ状態を表示します。

  11. LAN コネクタ

    LAN ケーブルを接続するコネクタです。PoE(Power Over Ethernet)に対応[3]しています 。

  12. LAN Link LED(緑)

    LAN のリンク状態を表示します。

  13. MAC アドレス表記

3.2. 準備するもの

Armadillo-240 を使用するにあたり、必要なものは以下のとおりです。その他の必要なものは、すべてArmadillo-240 開発用モデルに含まれています。

  • VGA モニタ及びケーブル(垂直同期周波数60Hz、800×600 ピクセルで表示可能なもの)

  • LAN ケーブル(カテゴリ5 以上のストレートケーブル。PC と直接接続する場合はクロスケーブル)

3.3. ケースの作成

以下の図のようにArmadillo-240 をケースに収め、付属のネジで固定してください。ネジをきつく締め過ぎると、ケースが破損する恐れがありますので十分にご注意ください。

ケース作成方法

図 3.2. ケース作成方法


3.4. VGA およびLAN ケーブルの接続

モニタに接続するVGA ケーブルと、LAN ケーブルを正しく接続してください。

3.5. 電源の投入

AC アダプターを電源コネクタに接続してください。

Armadillo-240 に電源が投入されると、LED(赤)とLED(緑)が点灯し自動的に起動が開始されます。その後、ネットワーク接続が完了するとLED(赤)だけが消灯します。

電源の投入後にLAN コネクタのLink LED が点灯することを確認してください。

3.6. Armadillo-240 の終了

AC アダプターを抜くとArmadillo-240 は終了します。

ただし、Armadillo-240 が内部の設定を変更している最中に電源を切断した場合、設定が正しく保存されない恐れがありますのでご注意ください。Armadillo-240 が設定の変更を行う状況は、以降の章で説明します。



[3] PoE による電源供給には、オプションのPoE モジュールの実装が必要となります。現在、PoE 対応モデルは受注生産品です。