システム概要

本アプリケーションノートでは、

  • GigEカメラから画像を取得すること
  • 取得した画像をArmadilloに接続されたUSBメモリなどの外部ストレージに保存すること
  • 取得した画像やその他情報をクラウドにアップロードすること
  • コンテンツサーバ上にある画像をWebブラウザから閲覧すること

などの開発時に必要になることの多い処理を実装しているシンプルな構成のシステムの例として、GigEカメラから取得した画像をクラウドにアップロードして 閲覧できる監視カメラシステムのサンプルアプリケーションを紹介します。

[注記]

本書内のサンプルではGigEカメラを使用していますが、USBカメラでも同様のシステムを作ることが可能です。 詳細は「USBカメラを使う」を参照してください。

1.1. システム構成図

本システムの構成図を以下に示します。

images/system.png

AWS内のシステム構成図を以下に示します。

images/aws_system.png

1.2. Armadillo上で動作するシステム全体のフロー

Armadilloの電源投入後からの状態遷移図を以下に示します。

図中の各処理の内容については「各処理のシーケンス図」を参照してください。

images/01_Flow.png

1.2.1. 各処理のシーケンス図

「Armadillo上で動作するシステム全体のフロー」の状態遷移図中の各処理のシーケンス図を以下に示します。

1.2.1.1. Setup

初回起動時のセットアップを行う際のシーケンス図です。

images/02_Setup.png

1.2.1.2. SystemOperation

システム起動後、カメラから取得した画像をクラウドにアップロードするまでのシーケンス図です。

images/03_SystemOperation.png

1.3. Webサーバ上で動作するアプリケーション

Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)内のWebサーバ上で動作するアプリケーションのシーケンス図です。

images/04_WebApplication.png

1.4. データストア仕様

本システムのデータストア仕様を以下の表に示します。

データ内容 生成タイミング 更新タイミング データ名

画像

画像取得時

更新しない

[画像取得日時]

画像取得周期

ユーザー設定

ユーザー設定

take_pic_period

S3アップロード周期

ユーザー設定

ユーザー設定

upload_s3_period