このたびは Armadillo をご利用いただき、ありがとうございます。
本書では、Armadillo-X2 上での Node-RED を用いた開発手法を説明します。
Armadillo-X2 の詳細な説明に関しては、製品マニュアルに記載しておりますので、以下の URL よりダウンロードしてください。
Node-RED は、IoT アプリケーション開発に適した、オープンソースのローコード開発ツールです。
「ノード」と呼ばれる機能ブロックを繋ぎ合わせてアプリケーションを作ります。
ビジュアルプログラミング環境のため、Python や JavaScript といったプログラミングの知識がなくてもアプリケーションを作れます。
PLC やリモート I/O などの産業機器からのデータ収集や、それらの制御を行うアプリケーション用のノードもあり、
製造業 DX の内製ツールとしても注目されています。
Armadillo-X2 ですぐに使えるようにした Node-RED コンテナを提供します。
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Node-RED は、 OpenJS Foundation の米国およびその他の国における登録商標または商標です。 |
本書ではArmadillo-X2へ Node-RED コンテナをインストールし、Armadillo-X2上で Node-RED を操作し開発する方法を説明します。
Node-RED の基本的な説明は記載しておりません。Node-RED の使用方法は各種書籍・Web サイトを参照ください。
また、Armadillo をご利用になられる際の注意事項は、Armadillo 製品マニュアル「注意事項」の章をご一読ください。
Node-RED を使用したことがあり、使い方を把握しているエンジニアを対象読者として想定しております。
本書では以下のような意味でフォントを使いわけています。
表1.1 使用しているフォント
フォント例 | 説明 |
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本文中のフォント | 本文 |
[PC ~]$ ls
| プロンプトとユーザ入力文字列 |
text
| 編集する文字列や出力される文字列。またはコメント |
本書に記載されているコマンドの入力例は、表示されているプロンプトによって、
それぞれに対応した実行環境を想定して書かれています。
「 /
」の部分はカレントディレクトリによって異なります。
各ユーザのホームディレクトリは「 ~
」で表します。
表1.2 表示プロンプトと実行環境の関係
プロンプト | コマンドの実行環境 |
---|
[PC /]#
| 作業用PCの root ユーザで実行 |
[PC /]$
| 作業用PCの一般ユーザで実行 |
[ATDE ~/]#
| ATDE上の root ユーザで実行 |
[ATDE ~/]$
| ATDE上の一般ユーザで実行 |
[armadillo /]#
| Armadillo上 Linuxの root ユーザで実行 |
[armadillo /]$
| Armadillo上 Linuxの一般ユーザで実行 |
[container /]#
| Podmanコンテナ内で実行 |
⇒
| Armadillo上 U-Bootの保守モードで実行 |
コマンド中で、変更の可能性のあるものや、環境により異なるものに関しては以下のように表記します。適宜読み替えて入力してくだ
さい。
表1.3 コマンド入力例での省略表記
表記 | 説明 |
---|
[VERSION] | ファイルのバージョン番号 |
本書では以下のようにアイコンを使用しています。
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注意事項を記載します。 |
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役に立つ情報を記載します。 |
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用語の説明や補足的な説明を記載します。 |
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