第20章 設計情報

本章では、Armadillo-X1の機能拡張や信頼性向上のための設計情報について説明します。

20.1. アドオンモジュールの設計

Armadillo-X1のアドオンインターフェース(CON7)には、複数の機能(マルチプレクス)をもったi.MX 7Dualの信号線が接続されており、様々な機能拡張を行うことができます。

アドオンモジュールを設計する際の基板形状および部品の搭載制限について説明します。

20.1.1. 基板形状

アドオンモジュールの推奨基板寸法は、図20.1「アドオンモジュール推奨基板寸法」のとおりです[23]

アドオンモジュール推奨基板寸法
[Unit : mm]

図20.1 アドオンモジュール推奨基板寸法


Armadillo-X1の固定穴はGNDに接続されています。絶縁等でGND分離が必要な場合はキリ穴で設計してください。

20.1.2. 部品の搭載制限

アドオンモジュールの部品搭載制限は、図20.2「アドオンモジュールの部品搭載制限」のとおりです。

アドオンモジュールの部品搭載制限
[Unit : mm]

1

最大部品高さ5.5mm(A面)

2

最大部品高さ2.5mm(A面)

3

最大部品高さ7.5mm(A面)

4

最大部品高さ13.5mm(A面)

5

最大部品高さ15.1mm(B面、基板厚さを含む)

6

部品搭載禁止領域(A面、B面)

図20.2 アドオンモジュールの部品搭載制限


20.1.3. 接続コネクタ

Armadillo-X1との接続コネクタは、HIROSE ELECTRIC製DF17(4.0)-60DP-0.5V(57)を搭載してください。ピン配置は図20.3「アドオンモジュールに実装する接続コネクタのピン配置」のとおりです。

アドオンモジュールに実装する接続コネクタのピン配置

図20.3 アドオンモジュールに実装する接続コネクタのピン配置


ピン機能については、Armadilloサイトからダウンロード可能な『Armadillo-X1 ベースボード マルチプレクス表』をご確認ください。

[ティップ]

アドオンインターフェース(CON7)のPMIC_ONOFF信号は、2秒以上GNDにショートすると、パワーマネジメントICは電圧出力を停止します。 2秒未満PMIC_ONOFF信号をGNDにショートすると、パワーマネジメントICは電圧出力を開始します。

20.2. ESD/雷サージ

ESD耐性を向上させるための情報を以下に記載します。

Armadillo-X1を組み込んだ機器、またはArmadillo-X1とLANケーブル等で接続された機器を屋外に設置する場合には、以下の点にご注意ください。

[ティップ]

Armadillo-X1に接続されたケーブルが屋外に露出するような設置環境では、ケーブルに侵入した雷サージ等のストレスによりインターフェース回路が破壊される場合があります。ストレスへの耐性を向上させるには、Armadillo-X1と外部機器同士のGND接続を強化することおよびシールド付のケーブルを使用することが効果的です。



[23] 接続コネクタの実装面をA面、裏面をB面とし、B面側から見た図となります。