本章では、パワーマネジメントICによるi.MX 7Dualの電力供給を制御する方法について説明します。
i.MX 7Dualの電源は、パワーマネジメントICによって制御されています。パワーマネジメントIC の電圧出力を停止・開始することで、i.MX 7Dualの電源をONまたはOFFにすることができます。
GPIOクラスディレクトリ以下のvalueファイルに値を書き込むことによって、i.MX 7Dual自身で電源をOFFにすることができます。
対応する、GPIOクラスディレクトリは、/sys/class/gpio/gpio255/ です。
電源をOFFにするには、次のようにコマンドを実行します。
アドオンインターフェース(CON7)の55ピン PMIC_ONOFF信号によって、i.MX 7Dualの電源をONまたはOFFにすることができます。
PMIC_ONOFF 信号を、2秒以上GND にショートすると、i.MX 7Dualの電源をOFFにすることができます。 PMIC_ONOFF 信号を、2秒未満GND にショートすると、i.MX 7Dualの電源をONにすることができます。
RTC のアラーム割り込みによって、i.MX 7Dualの電源をONにすることができます。
アラーム割り込みは、sysfs RTC クラスディレクトリ以下のwakealarm ファイルから利用できます。
wakealarm ファイルに UNIX エポックからの経過秒数、または先頭に+を付けて現在時刻からの経過秒数を書き込むと、アラーム割り込み発生時刻を指定できます。
3600秒後、アラーム割り込みを発生させるには、次のようにコマンドを実行します。
コマンド実行後、「アドオンインターフェースによる制御」 を参照し、i.MX 7Dualの電源をOFFにします。
3600秒後、アラーム割り込みによってi.MX 7Dualの電源がONになります。