第3章 セットアップ

3.1. 手順

Armadillo-WLANを使用して無線通信させるには、次の項目の作業が必要となります。

  1. カーネルのセットアップを行う    (「カーネルのセットアップ」を参照)

  2. ファームウェアのロードを行う    (「ファームウェアのロード」を参照)

  3. 無線の設定を行う          (「無線設定について」を参照)

[ティップ]

Armaidllo-420 WLANモデルのソフトウェアでは、1. 及び 2. を自動的に行うように作り上げられています。Armadillo-420 WLANモデルを使用している場合は、無線の設定のみで通信できるようになります。

3.2. カーネルのセットアップ

Armadillo-WLANを制御するには、Linuxカーネルにデバイスドライバを組み込む必要があります。カーネルモジュールは、付属のCD-ROMの「module/[プラットフォーム]/[カーネルバージョン]/」ディレクトリ下にあります。カーネルバージョンには、図3.1「カーネルバージョンの確認」のように、プラットフォーム上で「uname -r」を実行した出力と同じものを使用してください。なお、最新のカーネルモジュールは、http://download.atmark-techno.com/armadillo-wlan/moduleからダウンロードすることができます。

[armadillo ~]# uname -r
2.6.26-at12

図3.1 カーネルバージョンの確認


デバイスドライバを組み込むには、図3.2「カーネルモジュールのロード」のように操作します。カーネルモジュール「aerial-[version].ko」は、FTPやUSBメモリなどを利用してプラットフォーム上に転送してください。

[armadillo ~]# insmod aerial-[version].ko
mmc1: registerd "aerial" device as wlan0
aerial: Version [version] Load

図3.2 カーネルモジュールのロード


3.3. ファームウェアのロード

Armadillo-WLANを動作させるには、ファームウェアをロードする必要があります。ファームウェアデータ「fwimage[version].bin」は、付属のCD-ROMの「firmware/」ディレクトリ下にあります。FTPやUSBメモリなどを利用してプラットフォーム上に転送してください。なお、最新のファームウェアデータは、http://download.atmark-techno.com/armadillo-wlan/firmwareからダウンロードすることができます。

Armadillo-WLANにファームウェアデータをロードするには、図3.3「ファームウェアのロード」のように操作します。

[armadillo ~]# cat fwimage[version].bin > /sys/module/aerial/wlan0/firmware
[armadillo ~]# iwpriv wlan0 fwload
aerial: MAC is xx:xx:xx:xx:xx:xx

図3.3 ファームウェアのロード


[ティップ]

図3.2「カーネルモジュールのロード」のinsmod後、「registerd "aerial" device as wlan0」と表示されたにもかかわらず、/sys/module/aerial/wlan0が見つからない場合は、/sysにsysfsがマウントされていない可能性があります。

次のようにして、/sysにsysfsをマウントしてください。

[armadillo ~]# mount -t sysfs sysfs /sys

3.4. 無線設定について

ファームウェアのロード後、無線設定を行うには以降の章をご覧ください。

4章基本操作

基本的な無線設定コマンドについて説明します。

5章パラメータ一覧

設定可能なパラメータや設定方法について説明します。

付録A 基本的な通信設定手順

設定方法例です。