第5章 インターフェース仕様

5.1. AWL13のインターフェース配置

AWL13のインターフェース配置図

図5.1 AWL13のインターフェース配置図


表5.1 AWL13のインターフェース内容

部品番号インターフェース形状備考
CON1ホストインターフェースコネクタ

34ピン(0.5mmピッチ)

AXK5F34347YG(パナソニック電工)

挿抜寿命:10回
CON2外付けアンテナ端子

同軸コネクタ

MS-156C(ヒロセ電機)

挿抜寿命:100回
ANT1チップアンテナ  

5.1.1. CON1 ホストインターフェースコネクタ

CON1はホストインターフェースコネクタです。AWL13の制御信号が接続されています。起動モード選択ピンにより、UART起動モード、FLASH起動モード、SDIO起動モード、USB起動モードの4種類の起動モードを指定することができ、指定された起動モードにより、ピンに割り当てられる機能が変わります。[5]

表5.2 AWL13 CON1 信号配列

ピン番号信号名I/O機能用途
1UART_RTSOutUART送信リクエストUART、FLASH
SDDATA1In/OutSDIOデータ1SDIO
2UART_CTSInUART送信可能UART、FLASH
SDDATA0In/OutSDIOデータ0SDIO
3GNDPowerGND共通
4GNDPowerGND共通
5USB_DMIn/OutUSBマイナス側信号USB
6USB_DPIn/OutUSBプラス側信号USB
7SDCLKInIEEE 802.11 準拠パワーマネージメントからの復帰UART、FLASH
SDIOクロックSDIO
8VCCPower電源入力共通
9NC 未接続 
10SDCMDInUART起動モード、FLASH起動モード時VCCに固定UART、FLASH
In/OutSDIOコマンドSDIO
11SDDATA3In/OutSDIOデータ3SDIO
12SDDATA2In/OutSDIOデータ2SDIO
13UART_RXDInUART受信データUART、FLASH
14UART_TXDOutUART送信データUART、FLASH
15BOOT_SEL1In起動モード選択共通
16BOOT_SEL0In共通
17HOST_SELIn共通
18FLASH_RXDInフラッシュメモリ受信データFLASH
19FLASH_CSBOutフラッシュメモリ選択FLASH
20FLASH_CLKOutフラッシュメモリクロックFLASH
21FLASH_TXDIn/Outフラッシュメモリ送信データFLASH
22FLASH_SELInフラッシュメモリ領域選択FLASH
23GPIO0In設定初期化UART、FLASH
Out送信可能状態確認SDIO
24GPIO1InWPS接続開始UART、FLASH
OutGPIO0のトグルビットSDIO
25M_ANAIn/Out非サポート(アナログモニタ端子) 
26GPIO2OutステータスモニタUART、FLASH
GPIO6のトグルビットSDIO
27GPIO6In/Out受信可能状態確認SDIO
28HRSTIn非サポート(ホストリセット) 
29PRSTInパワーオンリセット(Low:リセット状態、High:リセット解除)共通
30TMSIn非サポート(ARM JTAG TMS) 
31TCKIn非サポート(ARM JTAG TCK) 
32TDIIn非サポート(ARM JTAG TDI) 
33TDOOut非サポート(ARM JTAG TDO) 
34TRSTBIn非サポート(ARM JTAG TRSTB) 

[警告]

AWL13のホストインターフェースコネクタ(CON1)は複数回の挿抜を想定した仕様になっておりません。不要な挿抜は極力しないようお願いします。

[警告]

AWL13は製品の構造上、過度な振動や衝撃を受けるとコネクタが外れる可能性があります。振動や衝撃を受ける可能性のある場所で使用する場合は、事前に十分な評価をするようお願いします。

5.1.2. CON2 外付けアンテナ端子

CON2は外付けアンテナ接続用のスイッチタイプの同軸コネクタです。外付けアンテナを使用する場合は、このアンテナ端子に外付けアンテナケーブルを接続してください。

[警告]

アンテナ端子(CON2)に外付けアンテナケーブルを接続する際、無理な力を加えると破損の原因となりますので十分に注意してください。

[警告]

外付けアンテナケーブルを引き抜く際は、専用の引き抜き治具(U.FL-LP-N-2:ヒロセ電機)を用いて行うことを推奨します。引き抜き治具を用いずに引き抜いた場合にコネクタの変形やケーブルの断線等の原因となります。

外付けアンテナケーブルの引き抜き方法

図5.2 外付けアンテナケーブルの引き抜き方法


[警告]

アンテナ端子(CON2)に外付けアンテナケーブルを長期間接続した場合、同軸コネクタ内部のバネ弾性力がなくなり、スイッチ機能が復帰しない場合があります。復帰しない場合はチップアンテナ(ANT1)が使用できなくなります。

評価・開発時において、AWL13を長期使用しない場合は、アンテナ端子(CON2)から外付けアンテナケーブルを外した状態で保存してください。また、量産機器にAWL13を組込んでご使用いただく場合、外付けアンテナからチップアンテナへの接続変更は推奨できません。

5.1.3. ANT1 チップアンテナ

ANT1はAWL13上に搭載されたチップアンテナです。アンテナ端子(CON2)に外付けアンテナケーブルが接続されている場合、チップアンテナの機能は無効になります。



[5] 起動モードの詳細につきましては、7章ホストボード設計時の注意事項を参照してください。