本章では、Armadillo-IoTの機能拡張、信頼性向上のための、設計情報について説明します。
Armadillo-IoTゲートウェイ ベースボードのアドオンインターフェース(CON1、CON2)には、
複数の機能をもったi.MX257の信号線が接続されており、様々な機能拡張を行うことができます。
アドオンモジュールを設計する際の、基板形状、部品の搭載制限などについて説明します。
ベースボードとの接続コネクタは、HIROSE ELECTRIC製DF17(4.0)-60DP-0.5V(57)を搭載してください。ピン配置は図20.5「アドオンモジュールに実装する接続コネクタのピン配置(A面)」のとおりです。
ピン機能については、Armadilloサイトからダウンロード可能な『Armadillo-IoT ベースボード マルチプレクス表』をご確認ください。
Armadillo-IoTゲートウェイ ベースボードのWWAN拡張インターフェース(CON10)[]には、ワイヤレスWAN拡張用のi.MX257の信号線が接続されています。
WWAN拡張モジュールを設計する際の、基板形状、部品の搭載制限などについて説明します。
スタンダードモデルG2標準筐体の開口寸法は図20.8「筐体の開口寸法」のとおりとなります。
筐体の外側からSIMカード等を操作する場合は、開口の寸法内に収まるように設計してください。
Armadillo-410の電源入力インターフェース(CON13)の3ピンには、電源IC(PMIC)のON/OFF制御用の信号線(PMIC_ONOFF*信号)が接続されています。
Armadillo-IoTゲートウェイ ベースボードのPMIC ON/OFFインターフェース(CON12)の2ピンには、アドオンインターフェース(CON1、CON2)の55ピンおよびリアルタイムクロックの割り込み信号2が接続されています。
Armadillo-410の電源入力インターフェース(CON13)の3ピンと
Armadillo-IoTゲートウェイ ベースボードのPMIC ON/OFFインターフェース(CON12)の2ピンと接続することで、
アドオンインターフェースからの信号またはリアルタイムクロックの割り込み信号2による、電源ICのON/OFF制御が可能になります。
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PMIC_ONOFF*信号を2秒以上GNDにショートすると、電源ICは電圧出力を停止します。再度PMIC_ONOFF*信号をGNDにショートすると、
電源ICは立ち下がりのエッジを検出することで電圧出力を開始します。
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電源IC ON/OFFケーブルは、下記の部品で製作することができます。
表20.1 電源IC ON/OFFケーブルの使用部品例
番号 | 名称 | 型番 | メーカー名 | 個数 | 備考 |
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1 | ベースボード側ハーネス | ACHR-02V-S | J.S.T. Mfg. | 1 | |
ベースボード側コンタクト | SACH-003G-P0.2 | J.S.T. Mfg. | 2 | |
2 | Armadillo-410側ハーネス | ACHR-03V-S | J.S.T. Mfg. | 1 | |
Armadillo-410側コンタクト | SACH-003G-P0.2 | J.S.T. Mfg. | 2 | |
3 | リード線 | AWG#28 | - | 2 | 長さ:30mm程度 |
ESD耐性を向上させるための情報を以下に記載します。
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Armadillo-IoTゲートウェイ スタンダードモデルG2の標準筐体には、SDスロットキャップ、SIMスロットキャップが添付されています。
ESD耐性向上のため、キャップを取り付けての使用を推奨します。
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Armadillo-IoTを組み込んだ機器、またはArmadillo-IoTとLANケーブル等で接続された機器を屋外に設置する場合には、以下の点にご注意ください。
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Armadillo-IoTに接続されたケーブルが屋外に露出するような設置環境では、ケーブルに侵入した雷サージ等のストレスによりインターフェース回路が破壊される場合があります。ストレスへの耐性を向上させるには、Armadillo-IoTと外部機器同士のGND接続を強化することおよびシールド付のケーブルを使用することが効果的です。
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