第17章 インターフェース仕様

Armadillo-IoTのインターフェース仕様について説明します。

17.1. インターフェースレイアウト

Armadillo-IoT インターフェースレイアウト(A面)製品モデルで部品の搭載/非搭載が異なります。詳細は納入仕様書をご確認ください。

図17.1 Armadillo-IoT インターフェースレイアウト(A面)[26]


表17.1 Armadillo-IoT インターフェース一覧(A面)[27]

部品番号インターフェース名型番メーカー
CON1アドオンインターフェース1DF17(4.0)-60DS-0.5V(57)HIROSE ELECTRIC
CON2アドオンインターフェース2DF17(4.0)-60DS-0.5V(57)HIROSE ELECTRIC
CON6LANインターフェース9771-8813-S3L6T1SUN JUN ELECTRONICS
CON7USBホストインターフェースUBA-4R-D14T-4D(LF)(SN)J.S.T. Mfg.
CON10WWAN拡張インターフェースDF12NB(3.0)-30DP-0.5V(51)HIROSE ELECTRIC
CON11microSIMインターフェースCIM-J78MITSUMI
CON13RTCバックアップインターフェース1SMTU1220-LFRenata SA
CON14電源入力インターフェース1PJ-102AHCUI
CON15電源入力インターフェース2S02B-PASK-2(LF)(SN)J.S.T. Mfg.
CON16電源出力インターフェースB02B-PASK(LF)(SN)J.S.T. Mfg.
CON173G/LTEアンテナインターフェース1[a]U.FL-R-SMT-1HIROSE ELECTRIC
CON183G/LTEアンテナインターフェース2U.FL-R-SMT-1HIROSE ELECTRIC
CON20WLANインターフェースMM60-52B1-E1-R650Japan Aviation Electronics Industry
CON22RTCバックアップインターフェース2DF13C-2P-1.25V(21)HIROSE ELECTRIC
SW1ユーザースイッチ1SKHHLRA010ALPS ELECTRIC
SW2ユーザースイッチ2SKHHLRA010ALPS ELECTRIC
SW3ユーザースイッチ3SKHHLRA010ALPS ELECTRIC
SW4リセットスイッチSKHHLUA010ALPS ELECTRIC
JP1起動デバイス設定ジャンパA2-2PA-2.54DSA(71)HIROSE ELECTRIC
TH3アドオンモジュール用スタッドKRB-2008Hirosugi-Keiki
TH5
TH8
TH10
TH12
TH14
TH20WWANモジュール用スタッドTH-1.6-3.0-M2Mac-Eight
TH26
SP1無線LANモジュール用スタッドNT4R1600Japan Aviation Electronics Industry
SP2

[27] 製品モデルで部品の搭載/非搭載が異なります。詳細は納入仕様書をご確認ください。

[a] AGX3*2*の場合は「3Gアンテナインターフェース」となります。


[警告]

表17.1「Armadillo-IoT インターフェース一覧(A面)」に記載した部品型番は、必ずしも搭載されていることを保証しているわけではありません。お手元の製品の搭載部品は、アットマークテクノ Armadilloサイトからダウンロード可能な、納入仕様書および変更履歴表にてご確認ください。

インターフェースレイアウト(B面)

図17.2 インターフェースレイアウト(B面)


表17.2 Armadillo-IoT インターフェース一覧(B面)

部品番号インターフェース名型番メーカー
CON4SDインターフェースDM1B-DSF-PEJ(82)HIROSE ELECTRIC
CON9デバッグシリアルインターフェースDF13A-7P-1.25H(51)HIROSE ELECTRIC
LED1WWAN LEDSML-A12P8TROHM
LED2ユーザーLED2SML-A12P8TROHM
LED3ユーザーLED1SML-A12P8TROHM
LED4ユーザーLED3SML-A12P8TROHM
LED5ユーザーLED4SML-A12P8TROHM

[警告]

表17.2「Armadillo-IoT インターフェース一覧(B面)」に記載した部品型番は、必ずしも搭載されていることを保証しているわけではありません。お手元の製品の搭載部品は、アットマークテクノ Armadilloサイトからダウンロード可能な、納入仕様書および変更履歴表にてご確認ください。

17.2. CON1 アドオンインターフェース1

CON1は機能拡張用のインターフェースです。 複数の機能(マルチプレクス)をもったi.MX 7Dualの信号線が接続されており、USB、UART、SPI、I2C、SD、CAN、PWM、GPIO等の機能を拡張することができます。

搭載コネクタ

DF17(4.0)-60DS-0.5V(57)/HIROSE ELECTRIC

対向コネクタ例

DF17(4.0)-60DP-0.5V(57)/HIROSE ELECTRIC

許容電流

0.3A(端子1本あたり)

表17.3 CON1 信号配列

ピン番号ピン名I/O説明
1GNDPower電源(GND)
2GNDPower電源(GND)
3GPIO3_IO0In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのLCD_CLKピンに接続

CON2の41ピンと共通

4GPIO3_IO1In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのLCD_ENABLEピンに接続

CON2の40ピンと共通

5GPIO3_IO2In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのLCD_HSYNCピンに接続

CON2の39ピンと共通

6GPIO3_IO3In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのLCD_VSYNCピンに接続

CON2の38ピンと共通

7GPIO4_IO2In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのUART2_RXDピンに接続

CON2の32ピンと共通

8GPIO4_IO3In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのUART2_TXDピンに接続

CON2の34ピンと共通

9GPIO4_IO4In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのUART3_RXDピンに接続

CON2の36ピンと共通

10GPIO4_IO5In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのUART3_TXDピンに接続

CON2の37ピンと共通

11GPIO4_IO6In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのUART3_RTSピンに接続

CON2の35ピンと共通

12GPIO4_IO7In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのUART3_CTSピンに接続

CON2の50ピンと共通

13GPIO4_IO10In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのI2C2_SCLピンに接続

CON2の24ピンと共通

14GPIO4_IO11In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのI2C2_SDAピンに接続

CON2の25ピンと共通

15GPIO5_IO11In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのSD2_RESET_Bピンに接続

CON2の33ピンと共通

16GPIO6_IO19In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのSAI2_TXFSピンに接続

CON2の46ピンと共通

17GPIO6_IO20In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのSAI2_TXCピンに接続

CON2の47ピンと共通

18GPIO6_IO22In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのSAI2_TXDピンに接続

CON2の49ピンと共通

19GPIO6_IO21In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのSAI2_RXDピンに接続

CON2の48ピンと共通

20GPIO4_IO8In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのI2C1_SCLピンに接続

CON2の20ピンと共通

21GPIO4_IO9In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのI2C1_SDAピンに接続

CON2の21ピンと共通

22GPIO4_IO12In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのI2C3_SCLピンに接続

CON2の42ピンと共通

23GPIO4_IO13In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのI2C3_SDAピンに接続

CON2の43ピンと共通

24GPIO3_IO25In/Out拡張入出力、i.MX 7DualのLCD_DATA20ピンに接続
25GPIO3_IO26In/Out拡張入出力、i.MX 7DualのLCD_DATA21ピンに接続
26GNDPower電源(GND)
27GNDPower電源(GND)
28VCC_3.3V_IOPower電源(VCC_3.3V_IO)
29VCC_3.3VPower電源(VCC_3.3V)
30VCC_5VPower電源(VCC_5V)
31DETECT_CON1Out1kΩ抵抗でGNDに接続
32GPIO7_IO12In/Out拡張入出力、i.MX 7DualのENET1_TX_CLKピンに接続
33GPIO7_IO13In/Out拡張入出力、i.MX 7DualのENET1_RX_CLKに接続
34GPIO7_IO7In/Out拡張入出力、i.MX 7DualのENET1_TD1ピンに接続
35GPIO7_IO2In/Out拡張入出力、i.MX 7DualのENET1_RD2ピンに接続
36GPIO7_IO8In/Out拡張入出力、i.MX 7DualのENET1_TD2ピンに接続
37GPIO7_IO3In/Out拡張入出力、i.MX 7DualのENET1_RD3ピンに接続
38GPIO7_IO0In/Out拡張入出力、i.MX 7DualのENET1_RD0ピンに接続
39GPIO7_IO1In/Out拡張入出力、i.MX 7DualのENET1_RD1ピンに接続
40GPIO4_IO1In/Out拡張入出力、i.MX 7DualのUART1_TXDピンに接続
41GPIO4_IO0In/Out拡張入出力、i.MX 7DualのUART1_RXDピンに接続
42GPIO7_IO4In/Out拡張入出力、i.MX 7DualのENET1_RX_CTLピンに接続
43GPIO7_IO5In/Out拡張入出力、i.MX 7DualのENET1_RXCピンに接続
44GPIO7_IO6In/Out拡張入出力、i.MX 7DualのENET1_TD0ピンに接続
45GPIO7_IO10In/Out拡張入出力、i.MX 7DualのENET1_TX_CTLピンに接続
46GPIO7_IO11In/Out拡張入出力、i.MX 7DualのENET1_TXCピンに接続
47GPIO5_IO12In/Out拡張入出力、i.MX 7DualのSD2_CLKピンに接続
48GPIO5_IO13In/Out拡張入出力、i.MX 7DualのSD2_CMDピンに接続
49GPIO5_IO14In/Out拡張入出力、i.MX 7DualのSD2_DATA0ピンに接続
50GPIO7_IO9In/Out拡張入出力、i.MX 7DualのENET1_TD3ピンに接続
51GPIO5_IO15In/Out拡張入出力、i.MX 7DualのSD2_DATA1ピンに接続
52GPIO5_IO16In/Out拡張入出力、i.MX 7DualのSD2_DATA2ピンに接続
53GPIO5_IO17In/Out拡張入出力、i.MX 7DualのSD2_DATA3ピンに接続
54GNDPower電源(GND)
55PMIC_ONOFFInパワーマネジメントICのON/OFF用信号、オープンドレイン(またはオープンコレクタ)信号を入力してください
56CON1_USB_VBUSPower電源(CON1_USB_VBUS)
57CON1_USB_VBUSPower電源(CON1_USB_VBUS)
58GNDPower電源(GND)
59CON1_USB_HS_DPIn/OutCON1_USBのプラス側信号、i.MX 7DualのUSB_OTG2_DPピンに接続
60CON1_USB_HS_DMIn/OutCON1_USBのマイナス側信号、i.MX 7DualのUSB_OTG2_DNピンに接続

[ティップ]

19章アドオンモジュールで紹介しているアドオンモジュール等を接続することが可能です。

[警告]

CON1とCON2の両方に接続されている信号が多数あります。拡張基板の設計の際は、信号の衝突にご注意ください。

[警告]

i.MX 7Dual の CTS、RTS 信号は一般的な UART の信号と名前が逆になっています。誤接続にご注意ください。

17.3. CON2 アドオンインターフェース2

CON2は機能拡張用のインターフェースです。 複数の機能(マルチプレクス)をもったi.MX 7Dualの信号線が接続されており、USB、UART、SPI、I2C、GPIOの機能を拡張することができます。

搭載コネクタ

DF17(4.0)-60DS-0.5V(57)/HIROSE ELECTRIC

対向コネクタ例

DF17(4.0)-60DP-0.5V(57)/HIROSE ELECTRIC

許容電流

0.3A(端子1本あたり)

表17.4 CON2 信号配列

ピン番号ピン名I/O説明
1GNDPower電源(GND)
2GNDPower電源(GND)
3NC-未接続
4NC-未接続
5NC-未接続
6NC-未接続
7NC-未接続
8NC-未接続
9NC-未接続
10NC-未接続
11NC-未接続
12NC-未接続
13NC-未接続
14NC-未接続
15NC-未接続
16NC-未接続
17NC-未接続
18NC-未接続
19NC-未接続
20GPIO4_IO8In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのI2C1_SCLピンに接続

CON1の20ピンと共通

21GPIO4_IO9In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのI2C1_SDAピンに接続

CON1の21ピンと共通

22NC-未接続
23NC-未接続
24GPIO4_IO10In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのI2C2_SCLピンに接続

CON1の13ピンと共通

25GPIO4_IO11In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのI2C2_SDAピンに接続

CON1の14ピンと共通

26GNDPower電源(GND)
27GNDPower電源(GND)
28VCC_3.3V_IOPower電源(VCC_3.3V_IO)
29VCC_3.3VPower電源(VCC_3.3V)
30VCC_5VPower電源(VCC_5V)
31DETECT_CON2Out1kΩ抵抗でVCC_3.3V_IOに接続
32GPIO4_IO2In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのUART2_RXDピンに接続

CON1の7ピンと共通

33GPIO5_IO11In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのSD2_RESET_Bピンに接続

CON1の15ピンと共通

34GPIO4_IO3In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのUART2_TXDピンに接続

CON1の8ピンと共通

35GPIO4_IO6In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのUART3_RTSピンに接続

CON1の11ピンと共通

36GPIO4_IO4In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのUART3_RXDピンに接続

CON1の9ピンと共通

37GPIO4_IO5In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのUART3_TXDピンに接続

CON1の10ピンと共通

38GPIO3_IO3In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのLCD_VSYNCピンに接続

CON1の6ピンと共通

39GPIO3_IO2In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのLCD_HSYNCピンに接続

CON1の5ピンと共通

40GPIO3_IO1In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのLCD_ENABLEピンに接続

CON1の4ピンと共通

41GPIO3_IO0In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのLCD_CLKピンに接続

CON1の3ピンと共通

42GPIO4_IO12In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのI2C3_SCLピンに接続

CON1の22ピンと共通

43GPIO4_IO13In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのI2C3_SDAピンに接続

CON1の23ピンと共通

44NC-未接続
45NC-未接続
46GPIO6_IO19In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのSAI2_TXFSピンに接続

CON1の16ピンと共通

47GPIO6_IO20In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのSAI2_TXCピンに接続

CON1の17ピンと共通

48GPIO6_IO21In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのSAI2_RXDピンに接続

CON1の19ピンと共通

49GPIO6_IO22In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのSAI2_TXDピンに接続

CON1の18ピンと共通

50GPIO4_IO7In/Out

拡張入出力、i.MX 7DualのUART3_CTSに接続

CON1の12ピンと共通

51NC-未接続
52NC-未接続
53NC-未接続
54GNDPower電源(GND)
55PMIC_ONOFFInパワーマネジメントICのON/OFF用信号、オープンドレイン(またはオープンコレクタ)信号を入力してください
56CON2_USB_VBUSPower電源(CON2_USB_VBUS)
57CON2_USB_VBUSPower電源(CON2_USB_VBUS)
58GNDPower電源(GND)
59CON2_USB_HS_DPIn/OutCON2_USBのプラス側信号、USB HUBコントローラ(ポート1)経由でi.MX 7DualのUSB HSICコントローラに接続
60CON2_USB_HS_DMIn/OutCON2_USBのマイナス側信号、USB HUBコントローラ(ポート1)経由でi.MX 7DualのUSB HSICコントローラに接続

[ティップ]

19章アドオンモジュールで紹介しているアドオンモジュール等を接続することが可能です。

[警告]

CON1とCON2の両方に接続されている信号が多数あります。拡張基板の設計の際は、信号の衝突にご注意ください。

[警告]

i.MX 7Dual の CTS、RTS 信号は一般的な UART の信号と名前が逆になっています。誤接続にご注意ください。

17.4. CON4 SDインターフェース

CON4はUHS-I(SDR104、最大クロック周波数: 196.36MHz)に対応したSDインターフェースです。SD信号線はi.MX 7DualのSD/MMCコントローラ(uSDHC1)に接続されています。

SDカードに供給される電源(SD_VDD)は、i.MX 7DualのSD1_RESET_Bピンで制御が可能です。Highレベル出力で電源が供給され、Lowレベル出力で電源が切断されます。

搭載コネクタ

DM1B-DSF-PEJ(82)/HIROSE ELECTRIC

表17.5 CON4 信号配列

ピン番号ピン名I/O説明
1SD_DAT3In/OutSDデータバス(bit3)、i.MX 7DualのSD1_DATA3ピンに接続
2SD_CMDIn/OutSDコマンド/レスポンス、i.MX 7DualのSD1_CMDピンに接続
3GNDPower電源(GND)
4SD_VDDPower電源(SD_VDD)
5CLKOutSDクロック、i.MX 7DualのSD1_CLKピンに接続
6GNDPower電源(GND)
7SD_DAT0In/OutSDデータバス(bit0)、i.MX 7DualのSD1_DATA0ピンに接続
8SD_DAT1In/OutSDデータバス(bit1)、i.MX 7DualのSD1_DATA1ピンに接続
9SD_DAT2In/OutSDデータバス(bit2)、i.MX 7DualのSD1_DATA2ピンに接続

表17.6 CON4 カード検出とライトプロテクト検出

項目説明
カード検出

i.MX 7DualのSD1_CD_Bピンに接続

(Low: カード挿入、High: カード未挿入)

ライトプロテクト検出

i.MX 7DualのSD1_WPピンに接続

(Low: 書き込み可能、High: 書き込み不可能)


[警告]

障害や破損を引き起こす場合がありますので、コネクタに過大な外力を加えないようにしてください。

17.5. CON6 LANインターフェース

CON6は10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-Tに対応したLANインターフェースです。カテゴリ5e以上のイーサネットケーブルを接続することができます。 AUTO-MDIX機能を搭載しており、ストレートケーブルまたはクロスケーブルを自動認識して送受信端子を切り替えます。

信号線はEthernet PHY(VSC8501XML-03/Microsemi)を経由して、i.MX 7DualのEthernet MAC(ENET2)に接続されています。

搭載コネクタ

9771-8813-S3L6T1/SUN JUN ELECTRONICS

表17.7 CON6 信号配列 (10BASE-T/100BASE-TX)

ピン番号ピン名I/O説明
1TX+In/Out送信データ+
2TX-In/Out送信データ-
3RX+In/Out受信データ+
4-- 
5-- 
6RX-In/Out受信データ-
7-- 
8-- 

表17.8 CON6 信号配列 (1000BASE-T)

ピン番号ピン名I/O説明
1TRD0+In/Out送受信データ0+
2TRD0-In/Out送受信データ0-
3TRD1+In/Out送受信データ1+
4TRD2+In/Out送受信データ2+
5TRD2-In/Out送受信データ2-
6TRD1-In/Out送受信データ1-
7TRD3+In/Out送受信データ3+
8TRD3-In/Out送受信データ3-

LANコネクタLED配置

図17.3 LANコネクタLED配置


表17.9 LANコネクタLED

名称状態説明
LINK_ACTIVITY_LED消灯リンクが確立されていない
点灯(黄色)リンクが確立されている
点滅(黄色)リンクが確立されており、データを送受信している
SPEED_LED消灯10Mbpsで接続されている
点灯(緑色)100Mbpsで接続されている
点灯(橙色)1000Mbpsで接続されている

17.6. CON7 USBホストインターフェース

CON7はUSB2.0ホストインターフェースです。信号線はi.MX 7DualのUSBコントローラ(OTG1)に接続されています。

USBデバイスに供給される電源(CON7_USB_VBUS)は、i.MX 7DualのI2C4_SDA(GPIO4_IO15)ピンで制御が可能です。Highレベル出力で電源が供給され、Lowレベル出力で電源が切断されます。

データ転送モード

・High Speed(480Mbps)
・Full Speed(12Mbps)
・Low Speed(1.5Mbps)

搭載コネクタ

UBA-4R-D14T-4D/J.S.T. Mfg.

表17.10 CON7 信号配列

ピン番号ピン名I/O説明
1CON7_USB_VBUSPower電源(CON7_USB_VBUS)
2CON7_USB_HS_DMIn/OutUSBマイナス側信号、i.MX 7DualのUSB_OTG1_DNピンに接続
3CON7_USB_HS_DPIn/OutUSBプラス側信号、i.MX 7DualのUSB_OTG1_DPピンに接続
4GNDPower電源(GND)

17.7. CON9 デバッグシリアルインターフェース

CON9はデバッグ用のシリアルインターフェースです。i.MX 7DualのUARTコントローラ(UART5)に接続されています。

CON9の6ピンはi.MX 7DualのGPIO1_09ピンに接続されており、Lowレベル入力で保守モード、Highレベル入力でOS自動起動モードで起動します。

搭載コネクタ

DF13A-7P-1.25H(51)/HIROSE ELECTRIC

対向コネクタ例

DF13-7S-1.25C/HIROSE ELECTRIC(ハウジング)

DF13-2630SCFA/HIROSE ELECTRIC(コンタクト)

信号レベル

3.3V CMOS

許容電流

1A(端子1本あたり)

表17.11 CON9 信号配列

ピン番号ピン名I/O説明
1DEBUG_UART_RXDIn受信データ、i.MX 7DualのGPIO1_IO06ピンに接続
2GNDPower電源(GND)
3DEBUG_UART_TXDOut送信データ、i.MX 7DualのGPIO1_IO07ピンに接続
4VCC_3.3VPower電源(VCC_3.3V)
5DEBUG_UART_CTSIn送信可能、i.MX 7DualのGPIO1_IO05ピンに接続
6BOOTLOADER_EN_BIn

起動モード設定、i.MX 7DualのGPIO1_IO09ピンに接続

(Low: 保守モード、High: OS自動起動モード)

7DEBUG_UART_RTSOut送信要求、i.MX 7DualのGPIO1_IO04ピンに接続

[警告]

CON9デバッグシリアルインターフェースへUSBシリアル変換アダプタを接続する際は、ケーブルの根本を軽く握り、指先でコネクタを押すようにして挿入してください。 取り外しの際は、全ケーブルが均等に引きぬかれるようにケーブルをつかみ、引き抜いてください。 また、両コネクタを水平にして挿入・抜去してください。30°以上傾けた状態での斜め挿入・抜去は、端子変形、ケース破損の原因となります。

挿抜角度

図17.4 挿抜角度


17.8. CON10 WWAN拡張インターフェース

CON10はWWAN拡張用のインターフェースです。 [28]

USBの信号線はUSB HUBコントローラ(ポート2)経由でi.MX 7DualのUSB HSICコントローラに、UARTの信号線はi.MX 7DualのUARTコントローラ(UART7)に接続されています。

搭載コネクタ

DF12NB(3.0)-30DP-0.5V(51)/HIROSE ELECTRIC

対向コネクタ例

DF12NB(3.0)-30DS-0.5V(51)/HIROSE ELECTRIC

許容電流

0.3A(端子1本あたり)

表17.12 CON10 信号配列

ピン番号ピン名I/O説明
1GNDPower電源(GND)
2GNDPower電源(GND)
3GNDPower電源(GND)
4GNDPower電源(GND)
5GNDPower電源(GND)
6GNDPower電源(GND)
7GNDPower電源(GND)
8--Reserved
9LED1_CTRL[a]InLED1制御、LED1に接続(Low: 消灯、High: 点灯)
10GPIO4_IO19In/Out汎用入出力、i.MX 7DualのECSPI1_SS0ピンに接続
11GPIO4_IO16In/Out汎用入出力、i.MX 7DualのECSPI1_SCLKピンに接続
12WWAN_UART_RTSOut送信要求、i.MX 7DualのECSPI2_SS0ピンに接続
13WWAN_UART_CTSIn送信可能、i.MX 7DualのECSPI2_MISOピンに接続
14WWAN_UART_TXDOut送信データ、i.MX 7DualのECSPI2_MOSIピンに接続
15WWAN_UART_RXDIn受信データ、i.MX 7DualのECSPI2_SCLKピンに接続
16GNDPower電源(GND)
17WWAN_USB_HS_DMIn/OutWWAN_USBのマイナス側信号、USB HUBコントローラ(ポート2)経由でi.MX 7DualのUSB HSICコントローラに接続
18WWAN_USB_HS_DPIn/OutWWAN_USBのプラス側信号、USB HUBコントローラ(ポート2)経由でi.MX 7DualのUSB HSICコントローラに接続
19GNDPower電源(GND)
20WWAN_PWR_ONOutWWANモジュール電源制御、i.MX 7DualのECSPI1_MOSIピンに接続
21WWAN_RESETOutWWANモジュールリセット、i.MX 7DualのECSPI1_MISOピンに接続
22--Reserved
23VCC_3.3VPower電源(VCC_3.3V)
24VCC_5VPower電源(VCC_5V)
25VCC_5VPower電源(VCC_5V)
26VCC_5VPower電源(VCC_5V)
27VCC_5VPower電源(VCC_5V)
28VCC_5VPower電源(VCC_5V)
29VCC_5VPower電源(VCC_5V)
30VCC_5VPower電源(VCC_5V)

[a] LED1_CTRLは+1.8Vでも制御可能です。詳細は、表16.5「WWAN拡張インターフェース 9ピン(LED1_CTRL)の電気的仕様」をご参照ください。


17.9. CON11 microSIMインターフェース

CON11は、3G/LTEモジュールのmicroSIMインターフェースです。

表17.13 CON11 信号配列

ピン番号ピン名I/O説明
1GNDPower電源(GND)
2SIM_VCCPowerSIM電源、3G/LTEモジュールのSIMインターフェースに接続
3SIM_RSTOutSIMリセット、3G/LTEモジュールのSIMインターフェースに接続
4SIM_CLKOutSIMクロック、3G/LTEモジュールのSIMインターフェースに接続
5SIM_VPP-未接続
6SIM_I/OInSIMデータ、3G/LTEモジュールのSIMインターフェースに接続

[警告]

CON11は活線挿抜に対応しておりません。SIMカードの挿抜は、本製品の電源を切断してから行ってください。

[警告]

CON11は、カード検出スイッチに触れると、スイッチの位置がずれて適切な動作を阻害する場合があります。触れないよう十分にご注意ください。

カード検出スイッチ

図17.5 カード検出スイッチ


17.10. CON13 RTCバックアップインターフェース1

CON13はリアルタイムクロック機能のバックアップインターフェースです。 長時間電源が切断されても時刻データを保持させたい場合にご使用ください。

搭載コネクタ

SMTU1220-LF/Renata SA

対応バッテリー例

CR1220、BR1220等

表17.14 CON13 信号配列

ピン番号ピン名I/O説明
1RTC_BAT1Powerリアルタイムクロックのバックアップ用電源入力
2GNDPower電源(GND)

表17.15 リアルタイムクロックの精度

型番精度
AGX3*00平均月差±90秒(参考値)
AGX3*2*
AGX3*4*平均月差±60秒(参考値)
AGX3101

[警告]

製品型番AGX3*2*およびAGX3*00をお使いで、RTCバージョンが1.0の場合、平均月差は±300秒(参考値)となります。 RTCバージョンは次に示すコマンドで確認することができます。

[armadillo ~]# dmesg | grep bmic_rtc
[    1.639111] bmic_rtc 3-0011: version: 1.1

RTCバージョンが 1.0の場合でも、インストールディスク v20161026_iotg3以降(install_disk_sd_20161026_iotg3.img以降)を適用すると、RTCバージョン 1.1以降に更新することができます。 インストールディスクの使用方法については「インストールディスクを使用する」をご参照ください。

[警告]外部バッテリーを取り付ける際の注意

低消費電力モードに速やかに移行させるため、CON13 RTCバックアップインターフェース1に外部バッテリーを接続した直後に、一度、CON14またはCON15から電源供給(1秒以上)を行ってください。

17.11. CON14 電源入力インターフェース1

CON14は電源供給用のインターフェースです。図17.6「ACアダプタの極性マーク」と同じ極性マークのあるACアダプタが使用できます。

搭載コネクタ

PJ-102AH/CUI

表17.16 CON14 信号配列

ピン番号ピン名I/O説明
1VINPower電源入力(VIN)
2GNDPower電源(GND)
3GNDPower電源(GND)

ACアダプタの極性マーク

図17.6 ACアダプタの極性マーク


[警告]

CON14を使用する場合、同時にCON15から電源供給しないでください。故障の原因となる可能性があります。

[警告]

ACアダプタを使用する際に、ACアダプタのDCプラグをArmadillo-IoTに接続してからACプラグをコンセントに挿してください。

[警告]

電源の再投入について、ACアダプタ標準品(OP-AC12V2-00)、ACアダプタ温度拡張品(OP-AC12V3-00)[29]をお使いの場合は、3秒以上間隔をあけてから電源を再投入してください。

上記ACアダプタ以外の電源ユニットを使用し電源投入を行う場合には、単調増加で立ち上げてください。また、電源再投入時には、一度電源をOFF(5V以下,10ミリ秒以上)にしてから再投入してください。

17.12. CON15 電源入力インターフェース2

CON15は電源供給用のインターフェースです。

搭載コネクタ

S02B-PASK-2(LF)(SN)/J.S.T. Mfg.

対向コネクタ例

PAP-02V-S/J.S.T. Mfg.(ハウジング)

SPHD-001T-P0.5/J.S.T. Mfg.(コンタクト)

表17.17 CON15 信号配列

ピン番号ピン名I/O説明
1VINPower電源入力(VIN)
2GNDPower電源(GND)

[警告]

CON15を使用する場合、同時にCON14から電源供給しないでください。故障の原因となる可能性があります。

[警告]

本コネクタを使用し電源投入を行う場合には、単調増加で立ち上げてください。また、電源再投入時には、一度電源をOFF(5V以下,10ミリ秒以上)にしてから再投入してください。

17.13. CON16 電源出力インターフェース

CON16は電源出力インターフェースです。

搭載コネクタ

B02B-PASK(LF)(SN)/J.S.T. Mfg.

対向コネクタ例

PAP-02V-S/J.S.T. Mfg.(ハウジング)

SPHD-001T-P0.5/J.S.T. Mfg.(コンタクト)

表17.18 CON16 信号配列

ピン番号ピン名I/O説明
1VOUTPower電源(VOUT)
2GNDPower電源(GND)

17.14. CON17 3G/LTEアンテナインターフェース1

CON17は3G/LTEモジュールで使用するアンテナ用のインターフェースです。

搭載コネクタ

U.FL-R-SMT-1/HIROSE ELECTRIC

[警告]

アンテナ端子にアンテナケーブルを接続する際、無理な力を加えると破損の原因となりますので、 十分にご注意ください。

17.15. CON18 3G/LTEアンテナインターフェース2

CON18は3G/LTEモジュールで使用するアンテナ用のインターフェースです。

搭載コネクタ

U.FL-R-SMT-1/HIROSE ELECTRIC

[警告]

アンテナ端子にアンテナケーブルを接続する際、無理な力を加えると破損の原因となりますので、 十分にご注意ください。

17.16. CON20 WLANインターフェース

CON20は無線LANモジュール(AEH-AR9462/VoxMicro)用インターフェースです。

PCI Express信号線はi.MX 7DualのPCI Express PHY(PCIe_PHY)に、USB信号線はUSB HUBコントローラ(ポート3)経由でi.MX 7DualのUSB HSICコントローラに接続されています。

無線LANモジュールに供給される電源(WLAN_VDD)は、i.MX 7DualのENET1_CRS(GPIO7_IO14)ピンで制御が可能です。Highレベル出力で電源が供給され、Lowレベル出力で電源が切断されます。

搭載コネクタ

MM60-52B1-E1-R650/Japan Aviation Electronics Industry

表17.19 CON20 信号配列

ピン番号ピン名I/O説明
1--Reserved
2WLAN_VDDPower電源(WLAN_VDD)
3--Reserved
4GNDPower電源(GND)
5BT_DISABLE_LOut

BTの有効/無効信号、i.MX 7DualのSAI1_RXFSピンに接続

(Low: BT無効、High: BT有効)

6--Reserved
7CLKREQ_LInリファレンスクロックリクエスト、i.MX 7DualのSAI1_RXCピンに接続
8NC-未接続
9GNDPower電源(GND)
10NC-未接続
11REFCLK-Out差動リファレンスクロック(-)、i.MX 7DualのPCIE_REFCLKOUT_Nピンに接続
12NC-未接続
13REFCLK+Out差動リファレンスクロック(+)、i.MX 7DualのPCIE_REFCLKOUT_Pピンに接続
14NC-未接続
15GNDPower電源(GND)
16NC-未接続
17NC-未接続
18GNDPower電源(GND)
19NC-未接続
20W_DISABLE_LOut

無線LANの有効/無効信号、i.MX 7DualのSAI1_TXCピンに接続

(Low: 無線LAN無効、High: 無線LAN有効)

21GNDPower電源(GND)
22PERST_LOut

基本リセット信号、i.MX 7DualのSAI1_RXDピンに接続

(Low: リセット状態、High: リセット解除)

23PERn0In差動レシーバ(-)、i.MX 7DualのPCIE_RX_Nピンに接続
24WLAN_VDDPower電源(WLAN_VDD)
25PERp0In差動レシーバ(+)、i.MX 7DualのPCIE_RX_Pピンに接続
26GNDPower電源(GND)
27GNDPower電源(GND)
28--Reserved
29GNDPower電源(GND)
30--Reserved
31PETn0Out差動トランスミッタ(-)、i.MX 7DualのPCIE_TX_Nピンに接続
32--Reserved
33PETp0Out差動トランスミッタ(+)、i.MX 7DualのPCIE_TX_Pピンに接続
34GNDPower電源(GND)
35GNDPower電源(GND)
36WLAN_USB_HS_DMIn/OutWLAN_USBのマイナス側信号、USB HUBコントローラ(ポート3)経由でi.MX 7DualのUSB HSICコントローラに接続
37GNDPower電源(GND)
38WLAN_USB_HS_DPIn/OutWLAN_USBのプラス側信号、USB HUBコントローラ(ポート3)経由でi.MX 7DualのUSB HSICコントローラに接続
39WLAN_VDDPower電源(WLAN_VDD)
40GNDPower電源(GND)
41WLAN_VDDPower電源(WLAN_VDD)
42NC-未接続
43GNDPower電源(GND)
44--Reserved
45NC-未接続
46--Reserved
47NC-未接続
48--Reserved
49NC-未接続
50GNDPower電源(GND)
51NC-未接続
52WLAN_VDDPower電源(WLAN_VDD)

17.17. CON22 RTCバックアップインターフェース2

CON22はリアルタイムクロック機能の外部バックアップインターフェースです。 長時間電源が切断されても時刻データを保持させたい場合にご使用ください。

搭載コネクタ

DF13C-2P-1.25V(21)/HIROSE ELECTRIC

対向コネクタ例

DF13-2S-1.25C/HIROSE ELECTRIC(ハウジング)

DF13-2630SCF/HIROSE ELECTRIC(コンタクト)

許容電流

1A(端子1本あたり)

対応バッテリー例

CR2032 WK11/Hitachi Maxell[30]

表17.20 CON22 信号配列

ピン番号ピン名I/O説明
1RTC_BAT2Powerリアルタイムクロックの外部バックアップ用電源入力
2GNDPower電源(GND)

表17.21 リアルタイムクロックの精度

型番精度
AGX3*00平均月差±90秒(参考値)
AGX3*2*
AGX3*4*平均月差±60秒(参考値)
AGX3101

[警告]

製品型番AGX3*2*およびAGX3*00をお使いで、RTCバージョンが1.0の場合、平均月差は±300秒(参考値)となります。 RTCバージョンは次に示すコマンドで確認することができます。

[armadillo ~]# dmesg | grep bmic_rtc
[    1.639111] bmic_rtc 3-0011: version: 1.1

RTCバージョンが 1.0の場合でも、インストールディスク v20161026_iotg3以降(install_disk_sd_20161026_iotg3.img以降)を適用すると、RTCバージョン 1.1以降に更新することができます。 インストールディスクの使用方法については「インストールディスクを使用する」をご参照ください。

[警告]外部バッテリーを取り付ける際の注意

低消費電力モードに速やかに移行させるため、CON22 RTCバックアップインターフェース2に外部バッテリーを接続した直後に、一度、CON14またはCON15から電源供給(1秒以上)を行ってください。

17.18. JP1 起動デバイス設定ジャンパ

JP1は起動デバイスの設定ジャンパです。

搭載コネクタ

A2-2PA-2.54DSA(71)/HIROSE ELECTRIC

表17.22 JP1 信号配列

ピン番号ピン名I/O説明
1VCC_3.3VPower電源(VCC_3.3V)
2SDBOOT_ENIn

起動デバイス設定、i.MX 7DualのBOOT_MODE0ピンに接続

(Low: 基板搭載メモリからブート、High: SDブート)


表17.23 ジャンパの機能

部品番号機能動作
JP1起動デバイス設定

オープン: 基板搭載メモリのブートローダーを起動します。

ショート: CON4に挿入されたSDカードのブートローダーを起動します。


17.19. SW1~SW3 ユーザースイッチ

SW1、SW2、SW3はユーザー側で自由に使用できるタクトスイッチです。

表17.24 ユーザースイッチの接続

部品番号説明
SW1

i.MX 7DualのGPIO1_IO02ピン、BMICのPTB5/IRQ_12ピンに接続(ON: Low、OFF: High)

SW2

i.MX 7DualのLCD_DAT17ピンに接続(ON: Low、OFF: High)

SW3

i.MX 7DualのLCD_DAT18ピンに接続(ON: Low、OFF: High)


17.20. SW4 リセットスイッチ

SW4はリセット用のタクトスイッチです。

表17.25 リセットスイッチの接続

部品番号説明
SW4

外部リセット

(ON: リセット状態、OFF: リセット解除)


[警告]

SW4でリセットする場合、確実にリセットさせるため、1秒以上長押ししてください。

17.21. LED1 WWAN LED

LED1は、3G/LTEモジュールの通信状態を示す面実装の緑色LEDです。 [31]

表17.26 WWAN LEDの接続

部品番号説明
LED13G/LTEモジュール、またはCON10の9ピンに接続(Low: 消灯、High: 点灯)

表17.27 WWAN LEDの点灯パターン

型番状態説明
AGX3*2*-出荷状態では点灯パターンが設定されておりません。ATコマンドにより設定可能です。
AGX3*4*消灯パワーオフ状態
点滅(200ms点灯/1800ms消灯)ネットワーク探索状態
点滅(1800ms点灯/200ms消灯)待機状態
点滅(125ms点灯/125ms消灯)通信状態

17.22. LED2~LED5 ユーザーLED

LED2、LED3、LED4、LED5はユーザー側で自由に使用できる面実装の緑色LEDです。

表17.28 ユーザーLEDの接続

部品番号説明
LED2

i.MX 7DualのLCD_DATA05ピンに接続(Low: 消灯、High: 点灯)

LED3

i.MX 7DualのLCD_DATA06ピンに接続(Low: 消灯、High: 点灯)

LED4

i.MX 7DualのLCD_DATA07ピンに接続(Low: 消灯、High: 点灯)

LED5

i.MX 7DualのLCD_DATA08ピンに接続(Low: 消灯、High: 点灯)




[26] 製品モデルで部品の搭載/非搭載が異なります。詳細は納入仕様書をご確認ください。

[28] 3G/LTEモジュールと排他実装で構成されており、WWAN拡張インターフェース(CON10)は、3G/LTEモジュール非搭載モデルに搭載されています。

[29] Armadillo-IoTゲートウェイ G3開発セット付属品

[30] 詳しくは、各Armadillo販売代理店にお問い合わせください。

[31] 3G/LTEモジュール非搭載モデルでは、WWAN拡張インターフェース(CON10)に接続されています。