第4章 起動までの手順

Armadillo-9の使用方法には、USBキーボードとディスプレイを接続して Armadillo-9単体で使用する方法と、シリアルケーブルをPCに接続して、PCから操作する方法があります。

ここではそれぞれの方法で使用するための準備から起動までを説明します。

4.1. ディスプレイとUSBキーボードを接続して使用

4.1.1. 準備するもの

ディスプレイ

VGA入力端子を持つ汎用的なディスプレイです。

USBキーボード

USBポートと接続するタイプのキーボードです。

4.1.2. セットアップ

下の図を参照して、ディスプレイ、USBキーボードをArmadillo-9に接続してください。

起動できるためのセットアップ

図4.1 起動できるためのセットアップ


4.1.3. 起動

付属のACアダプターを接続すると、Armadillo-9が起動します。

ディスプレイ上に画面が表示された後、しばらくするとログインプロンプトが表示されます。

ユーザ名、パスワードを共に「root」と入力してログインしてください。

[注記]

まれにUSBキーボードの認識に失敗する場合があります、USBソケットを抜き差ししてみてください。 また、USBキーボードの個別の特性によっては、使用できない可能性もありますのでご了承ください。

DHCPサーバからの応答を待つため、ログインプロンプトが表示されるまでに時間がかかります。 この問題はDHCPサーバの存在するネットワークに接続するか、固定のIPを割り当てることで解消されます。

4.2. PCとシリアルケーブルで接続して使用

4.2.1. 準備するもの

作業用PC

LinuxもしくはWindowsが動作し、1ポート以上のシリアルインターフェースを持つPCです。

シリアルコンソールソフト

minicomやTera Termなどのシリアルコンソールソフトです。(Linux用のソフトは付属CDの「tools」ディレクトリにあります。)

4.2.2. セットアップ

下の図を参照して、付属のシリアル変換ケーブルとシリアルクロスケーブルで作業用PCと Armadillo-9を接続してください。

PCとシリアル通信のためのセットアップ

図4.2 PCとシリアル通信のためのセットアップ


4.2.3. 起動

作業用PCでシリアルコンソールソフトを起動し、以下の表に合わせて通信設定を行ってください。

表4.1 シリアルコンソールソフト設定

項目設定
転送レート115,200bps
データ長8bit
ストップビット1bit
パリティなし
フロー制御なし

付属のACアダプターを接続すると、Armadillo-9が起動します。

ターミナルソフト上に起動ログが表示された後、 しばらくするとログインプロンプトが表示されます。

ユーザ名、パスワードを共に「root」と入力してログインしてください。

[注記]

DHCPサーバからの応答を待つため、ログインプロンプトが表示されるまでに時間がかかります。 この問題はDHCPサーバの存在するネットワークに接続するか、固定のIPを割り当てることで解消されます。