Armadillo-640の製品ラインアップは次のとおりです。
表3.1 Armadillo-640ラインアップ
名称 | 型番 |
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Armadillo-640ベーシックモデル開発セット | A6400-D00Z |
Armadillo-640量産ボード | A6400-U00Z |
Armadillo-640量産ボード(リード部品未実装・部品付) | A6400-B00Z |
Armadillo-640量産ボード(リード部品未実装) | A6400-N00Z |
3.2.1. Armadillo-640ベーシックモデル開発セット
Armadillo-640ベーシックモデル開発セット(型番: A6400-D00Z)は、Armadillo-640を使った開発がすぐに開始できるように、開発に必要なものを一式含んだセットです。
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Armadillo-640
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Armadillo-600シリーズオプションケース(樹脂製)
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USB(Aオス-miniB)ケーブル
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USBシリアル変換アダプタ []
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ACアダプタ(5V/2.0A, EIAJ#2準拠)
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ジャンパソケット
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ねじ
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ゴム足
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スペーサ
3.2.2. Armadillo-640量産ボード
Armadillo-640量産ボードは、Armadillo-640ベーシックモデル開発セットのセット内容を必要最小限に絞った量産向けのラインアップです。
リード部品実装(A6400-U00Z)、リード部品未実装、部品付(型番: A6400-B00Z)、リード部品未実装(型番: A6400-N00Z)の3種類あります。
Armadillo-640で動作するソフトウェアの構成について説明します。
Armadillo-640で利用可能なソフトウェアを表3.3「Armadillo-640で利用可能なソフトウェア」に示します。
表3.3 Armadillo-640で利用可能なソフトウェア
ソフトウェア | 説明 |
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U-Boot | ブートローダーです。工場出荷状態ではブートローダーはeMMCに配置されています。microSDカードに配置することもできます。ブートローダーが使う環境変数は常にeMMCに保存されます。 |
Linux カーネル | uImage形式のLinuxカーネルイメージが利用可能です。 工場出荷状態ではLinuxカーネルイメージはeMMCに配置されています。ブートローダーの機能によりmicroSDカードに配置することもできます。 |
Debian GNU/Linux | Debian Project によって作成された Linux ディストリビューションです。パッケージ管理システムを備えているため、Debian Project が提供する豊富なソフトウェアパッケージを簡単に追加することができます。工場出荷状態では Debian GNU/Linux のルートファイルシステムは eMMC に配置されていますが、Linux カーネルがサポートしている microSDカードなどのストレージデバイスに配置することもできます。 |
Armadillo-640のeMMCのメモリマップを表3.4「eMMCメモリマップ」に示します。
表3.4 eMMCメモリマップ
パーティション | サイズ | 説明 |
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1 | 30.6MByte | 予約領域 |
2 | 3.4GByte | Linuxカーネルイメージ, Device Tree Blob, Debian GNU/Linux |
3 | 122.1MByte | 予約領域 |
Armadillo-640のeMMC(GPP)のメモリマップを表3.5「eMMC(GPP)メモリマップ」に示します。
表3.5 eMMC(GPP)メモリマップ
ディスクデバイス | サイズ | 説明 |
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/dev/mmcblk0gp0
| 8.389 MByte | ライセンス情報等の保存 |
/dev/mmcblk0gp1
| 8.389 MByte | 予約領域 |
/dev/mmcblk0gp2
| 8.389 MByte | ユーザー領域 |
/dev/mmcblk0gp3
| 8.389 MByte | ユーザー領域 |