第8章 JTAG

この章では、JTAGデバッガを使用する際の注意点などを説明します。

8.1. ターゲットボードの初期化について

ETMを接続してデバッグする場合は、ETMで使用するポートをコンフィグレーションしなければなりません。「Armadillo-500 開発ボード ハードウェアマニュアル」を参照して適切に設定してください。

8.2. Linuxをデバッグする場合

JTAGを使用してLinuxをデバッグする場合は、Linux起動オプションを適切に設定しなければなりません。図8.1「JTAGモード指定」のようにjtagパラメータをonに設定します。

hermit> setenv jtag=on

図8.1 JTAGモード指定


表8.1 JTAGモード

JTAGモード説明
onJTAGでデバッグ可能にします。
etm8

ETMのTRACE機能(8bit)を有効にします。

GPIOポートはアクセスできなくなります。

etm16

ETMのTRACE機能(16bit)を有効にします。

GPIOポートとUSB Host2はアクセスできなくなります。


8.2.1. 設定例

hermit> setenv console=ttymxc0 jtag=on

図8.2 JTAGモード指定例