開発ボードのジャンパピンは、表3.1「ジャンパピンの割り当て」のように割り当てられています。
表3.1 ジャンパピンの割り当て
ジャンパ | 割り当て | デフォルトソフトウェアでの使用状況 |
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JP1 | ユーザ設定 | ブートローダのモード設定に使用 |
JP2 | ユーザ設定 | 未使用 |
JP3 | CPU起動モード設定 | - |
JP4 | CPU起動モード設定 | - |
JP5 | CPU起動モード設定 | - |
JP6 | CPU起動モード設定 | - |
JP7 | CPUモジュール設定 | CPUモジュールの型番識別に使用 |
JP3-6の設定により、CPU起動モードを切り替えることができます。起動モードには、フラッシュメモリブートモードとUARTブートモードがあります。
表3.2 CPU起動モード
JP3 | JP4 | JP5 | JP6 | モード |
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オープン | オープン | オープン | オープン | オンボードフラッシュメモリブート |
ショート | ショート | オープン | ショート | UARTブート |
| ジャンパのオープン、ショートとは |
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「オープン」とはジャンパピンにジャンパソケットを接続していない状態です。
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「ショート」とはジャンパピンにジャンパソケットを接続している状態です。
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このモードでは、リセット時にオンボードフラッシュメモリ内のブートローダが最初に起動します。ブートローダは起動後JP1の設定によって、表3.3「フラッシュメモリブートモード」に示すモードへ移行します。
表3.3 フラッシュメモリブートモード
JP1 | モード | 説明 |
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オープン | オートブート | 電源投入後、カーネルを自動的に起動します。 |
ショート | 保守 | 起動後、保守モードプロンプトが表示されます。 |
このモードでは、CPUのInternal ROM機能のUARTブートが使用できます。
有効にするには、ジャンパを表3.4「UARTブートモードジャンパー設定」のように設定してください。
表3.4 UARTブートモードジャンパー設定
ジャンパ | 設定 |
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JP3 | ショート |
JP4 | ショート |
JP5 | オープン |
JP6 | ショート |
UARTブート機能は、フラッシュメモリのブートローダーが壊れた場合など、システム復旧のために使用します。詳しくは、「ブートローダーを出荷状態に戻す」を参照してください。
モジュールの型番によって、JP7 を下記のように設定してください。
あやまった設定をすると、正常に動作しないことがあります。
表3.5 CPU モジュール設定
CPU モジュール型番 | JP7の状態 |
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A5001-U00-B | ショート |
A5001-U00-B以外 | オープン |