第5章 各種インターフェース仕様

5.1. 各種インターフェースの配置

各種インターフェースの配置

図5.1 各種インターフェースの配置


表5.1 各種インターフェースの内容

部品番号インターフェース形状備考
CON1CPLD JTAG

ピンヘッダ(6P)

(2.54mmピッチ)

コネクタ非搭載
CON2LANRJ-45コネクタ 
CON3USB

Type-Aコネクタ

(2ポートスタック)

 
CON4SDSDスロット 
CON5コンパクトフラッシュType I/IIスロット 
CON6,CON7シリアルD-Sub9ピン(オス) 
CON8RTC外部バックアップ用電源入力

ピンヘッダ(2P)

(2.5mmピッチ)

コネクタ非搭載
CON9VGA(アナログRGB)ミニD-Sub15ピン(メス) 
CON10LINE入力

ピンヘッダ(4P)

(2.54mmピッチ)

コネクタ非搭載
CON11LINE出力

ピンヘッダ(4P)

(2.54mmピッチ)

コネクタ非搭載
CON12マイク入力ミニジャック(φ3.5mm) 
CON13ヘッドフォン出力ミニジャック(φ3.5mm) 
CON14i.MX31 JTAG(ETM)Mictorコネクタ(38P) 
CON15i.MX31 JTAG

ピンヘッダ(20ピン)

(2.54mmピッチ)

 
CON16GPIO、I2C、カメラ

ピンヘッダ(40P)

(2.54mmピッチ)

コネクタ非搭載
CON17外部拡張メモリバス

ピンヘッダ(60P)

(2.54mmピッチ)

コネクタ非搭載
CON18電源入力DCジャック 
CON19電源入力

ピンヘッダ(2P)

(2.5mmピッチ)

コネクタ非搭載
CON20SPI

ピンヘッダ(8P)

(2.54mmピッチ)

コネクタ非搭載
J1,J2CPUモジュール/ベースボード

コネクタ(154P)

(0.5mmピッチ)

 
JP1,JP2ユーザージャンパ

ピンヘッダ(2P)

(2.54mmピッチ)

 
JP3~JP6i.MX31起動モード設定ジャンパ

ピンヘッダ(2P)

(2.54mmピッチ)

 
JP7CPU モジュール設定ジャンパ

ピンヘッダ(2P)

(2.54mmピッチ)

 
D1~D4ユーザーLEDLED(緑色,面実装) 
D5ユーザーLEDLED(赤色,φ3mm) 
D10パワーLEDLED(緑色,φ3mm) 
SW1,SW2ユーザースイッチタクトスイッチ 
SW3リセットスイッチタクトスイッチ 
IC5NANDフラッシュメモリIC 

5.2. CON1(CPLD JTAGインターフェース)

CON1はCPLD JTAGインターフェースです。ベースボード上に搭載されているCPLD(IC6)のJTAGピンに接続されています。

表5.2 CON1信号配列

ピン番号信号名I/O機  能
1+1.8VPower電源(+1.8V)
2CPLD_TMSInCPLDのTMSピンに接続
3CPLD_TDOOutCPLDのTDOピンに接続
4CPLD_TDIInCPLDのTDIピンに接続
5CPLD_TCKInCPLDのTCKピンに接続
6GNDPower電源(GND)

5.3. CON2(LANインターフェース)

CON2は10BASE-T/100BASE-TXのLANインターフェースです。カテゴリ5以上のイーサネットケーブルを接続することができます。通常はハブに対してストレートケーブルで接続しますが、クロスケーブルを使用して直接パソコン等の機器と接続することもできます。

i.MX31にはイーサネットコントローラが内蔵されていないため、ベースボード上にイーサネットコントローラ(IC7)を搭載してネットワーク機能を実現しています。イーサネットコントローラはi.MX31のメモリバス(メモリエリア: CS3)に接続されています。

表5.3 CON2信号配列(RJ45)

ピン番号信号名I/O機  能
1TX+Out差動のツイストペア送信出力(+)
2TX-Out差動のツイストペア送信出力(-)
3RX+In差動のツイストペア受信入力(+)
4--75Ω終端、CON2(5ピン)とコネクタ内部で接続
5--75Ω終端、CON2(4ピン)とコネクタ内部で接続
6RX-In差動のツイストペア受信入力(-)
7--75Ω終端、CON2(8ピン)とコネクタ内部で接続
8--75Ω終端、CON2(7ピン)とコネクタ内部で接続
-LEFT_LED-イーサネットコントローラのGPIO1/nLED2ピンに接続
-RIGHT_LED-イーサネットコントローラのGPIO2/nLED3ピンに接続

5.4. CON3(USBインターフェース)

CON3はUSBシリアルインターフェースです。USBトランシーバを経由してi.MX31のUSBコントローラに接続されています。

  • データ転送モード: USB 2.0 High Speed(480Mbps)、Full Speed(12Mbps)、Low Speed(1.5Mbps)

  • 供給電源: 電圧+5V、電流500mA(Max)

  • コネクタ形状: 2ポートスタック型Type-A(上段: USB2、下段: USB1)

  • コントローラ: i.MX31内蔵USBコントローラ(USB1: USBOTGポート、USB2: USBHOST2ポート)

表5.4 CON3信号配列

ピン番号信号名I/O機  能
1+5VPowerUSB1電源(+5V、最大500mAの供給可能)
2USB1-In/OutUSB1のマイナス側信号
3USB1+In/OutUSB1のプラス側信号
4GNDPowerUSB1電源(GND)
5+5VPowerUSB2電源(+5V、最大500mAの供給可能)
6USB2-In/OutUSB2のマイナス側信号
7USB2+In/OutUSB2のプラス側信号
8GNDPowerUSB2電源(GND)

※ Armadilloサイト( http://armadillo.atmark-techno.com/ )にて、動作確認済みUSBデバイス情報を随時更新していますのでご確認ください。

[警告]

USB2コントローラは、CON14(ETM対応38ピンMictorコネクタ)と共通の信号が接続されていますのでCON14を使用する時は注意してください。詳細は「5.11.1 CON14(ETM対応38ピンMictorコネクタ)」を参照してください。

5.5. CON4(SDインターフェース)

CON4はSDインターフェースです。i.MX31のSD/MMCコントローラに接続されています。

表5.5 CON4信号配列

ピン

番号

信号名I/O機  能
1CD/DAT3In/Outデータバス(bit3)、i.MX31のSD1_DATA3ピンに接続
2CMDIn/Outコマンド/レスポンス、i.MX31のSD1_CMDピンに接続
3VSSPower電源(GND)
4VDDPower電源(+3V)
5CLKOutクロック、i.MX31のSD1_CLKピンに接続
6VSSPower電源(GND)
7DAT0In/Outデータバス(bit0)、i.MX31のSD1_DATA0ピンに接続
8DAT1In/Outデータバス(bit1)、i.MX31のSD1_DATA1ピンに接続
9DAT2In/Outデータバス(bit2)、i.MX31のSD1_DATA2ピンに接続
10CD_SWInカード検出(Low: カード挿入、High: カード未挿入)、i.MX31のATA_DMACK(GPIO3_30)ピンに接続
11GNDPower電源(GND)
12WP_SWInライトプロテクト検出(Low: ライトイネーブル、High: ライトプロテクト)、i.MX31のATA_RESET_B(GPIO3_31)ピンに接続

[ティップ]

Armadilloサイト( http://armadillo.atmark-techno.com/ )にて、動作確認済みSD/MMCカード情報を随時更新していますのでご確認ください。

[警告]

突入電流の大きなSDカードの挿抜の際、3V系DC-DCの電流制限機能により、他のデバイス動作に問題が発生する場合があります。詳細は、「Armadillo-500リビジョン情報」の「A500-Erratum#4」を参照してください。

[警告]

ベースボードの基板リビジョン Rev.B及びRev.B1は活線挿抜未対応です。Rev.Cから活線挿抜に対応しております。

5.6. CON5(コンパクトフラッシュインターフェース)

CON5はコンパクトフラッシュのインターフェースです。I/Oモード、メモリモードに対応しており、ATAデバイスやI/Oカードを接続することができます。

  • 接続モード: I/Oモード、メモリモード

  • 対応形状: Type I、Type II

  • +3.3Vカード専用、活線挿抜(ホットプラグ)対応

  • コントローラ: i.MX31内蔵PCMCIAコンローラ

表5.6 CON5信号配列

ピン番号信号名I/O機  能
1GNDPower電源(GND)
2D03In/Outデータバス(bit3)
3D04In/Outデータバス(bit4)
4D05In/Outデータバス(bit5)
5D06In/Outデータバス(bit6)
6D07In/Outデータバス(bit7)
7CE1*Outカードイネーブル1
8A10Outアドレスバス(bit10)
9OE*Out出力イネーブル
10A09Outアドレスバス(bit9)
11A08Outアドレスバス(bit8)
12A07Outアドレスバス(bit7)
13VCCPower電源(+3.3V)[a]
14A06Outアドレスバス(bit6)
15A05Outアドレスバス(bit5)
16A04Outアドレスバス(bit4)
17A03Outアドレスバス(bit3)
18A02Outアドレスバス(bit2)
19A01Outアドレスバス(bit1)
20A00Outアドレスバス(bit0)
21D00In/Outデータバス(bit0)
22D01In/Outデータバス(bit1)
23D02In/Outデータバス(bit2)
24WP/IOIS16*Inメモリモード: ライトプロテクト、I/Oモード: データバス幅応答
25CD2*Inカード検出2
26CD1*Inカード検出1
27D11In/Outデータバス(bit11)
28D12In/Outデータバス(bit12)
29D13In/Outデータバス(bit13)
30D14In/Outデータバス(bit14)
31D15In/Outデータバス(bit15)
32CE2*Outカードイネーブル2
33VS1*In電圧検出1
34IORD*OutI/Oリード
35IOWR*OutI/Oライト
36WE*Outライトイネーブル
37READY/IREQInメモリモード: レディ、I/Oモード: 割り込み要求
38VCCPower電源(+3.3V)[a]
39CSEL*Outケーブルセレクト、電源(GND)に接続
40VS2*In電圧検出2
41RESETOutカードリセット
42WAIT*Inウエイト要求
43-- 
44REG*Outレジスタ選択とI/Oイネーブル
45BVD2/SPKR*In/Outメモリモード: バッテリー電圧検出2
46BVD1/STSCHG*In/Outメモリモード: バッテリー電圧検出1、I/Oモード: カードステータス変更
47D08In/Outデータバス(bit08)
48D09In/Outデータバス(bit09)
49D10In/Outデータバス(bit10)
50GNDPower電源(GND)

[a] 電圧精度±5%


※ Armadilloサイト( http://armadillo.atmark-techno.com/ )にて、動作確認済みコンパクトフラッシュ情報を随時更新していますのでご確認ください。

5.7. CON6,CON7(シリアルインターフェース)

CON6, CON7は非同期(調歩同期)シリアルインターフェースです。RS232Cトランシーバを経由してi.MX31のUARTコントローラに接続されています。

5.7.1. CON6(UART1)

  • 信号入出力レベル: RS232Cレベル

  • 最大データ転送レート: 230.4kbps

  • フロー制御: CTS、RTS

  • コントローラ: i.MX31内蔵UARTコントローラ(ポート1)

表5.7 CON6信号配列

ピン番号信号名I/O機  能
1-- 
2RXD1In受信データ、i.MX31のRXD1ピンに接続
3TXD1Out送信データ、i.MX31のTXD1ピンに接続
4-- 
5GNDPower電源(GND)
6-- 
7RTS1Out送信要求、i.MX31のCTS1ピンに接続
8CTS1In送信可能、i.MX31のRTS1ピンに接続
9-- 

5.7.2. CON7(UART2)

  • 信号入出力レベル: RS232Cレベル

  • 最大データ転送レート: 230.4kbps

  • フロー制御: CTS、RTS、DTR、DSR、DCD、RI

  • コントローラ: i.MX31内蔵UARTコントローラ(ポート2)

表5.8 CON7信号配列

ピン番号信号名I/O機  能
1DCD2Inキャリア検出、i.MX31のDCD_DTE1ピンに接続
2RXD2In受信データ、i.MX31のRXD2ピンに接続
3TXD2Out送信データ、i.MX31のTXD2ピンに接続
4DTR2Outデータ端末レディ、i.MX31のDTR_DTE1ピンに接続
5GNDPower電源(GND)
6DSR2Inデータセットレディ、i.MX31のDSR_DTE1ピンに接続
7RTS2Out送信要求、i.MX31のCTS2ピンに接続
8CTS2In送信可能、i.MX31のRTS2ピンに接続
9RI2In被呼表示、i.MX31のRI_DTE1ピンに接続

5.8. CON8(RTC外部バックアップ用電源入力)

CON8はベースボード上に搭載されているリアルタイムクロック(IC21)の外部バックアップ用電源入力端子です。リアルタイムクロックはポリアセンキャパシタ(PAS)のバックアップにより電源切断後も一定時間動作しますが、長時間電源を切断されても時刻データを保持したい場合に別途外付けバッテリーを接続することができます。(計時可能最低電圧: 約+1.1V、リアルタイムクロック消費電流: 約1uA)

i.MX31にはリアルタイムクロックコントローラを内蔵していますが、バックアップ保持時間改善のためリアルタイムクロック専用ICをベースボード上に搭載しています。リアルタイムクロック専用ICはi.MX31のI2Cコントローラ(ポート2)に接続されています。

外付けバッテリーの接続

図5.2 外付けバッテリーの接続


[警告]

リアルタイムクロックの保持に使用しているポリアセンキャパシタは温度によって寿命/充放電回数が著しく異なります。また、ポリアセンキャパシタは交換不可です。そのため、リアルタイムクロックバックアップが重要なシステムにおいては、別途バックアップ用電池をご使用下さい。バックアップ用電池をご利用になる場合、電圧は3.3Vを越えないように設計してください。

表5.9 CON8信号配列

ピン番号信号名I/O機  能
1BATPowerリアルタイムクロックのバックアップ用電源入力
2GNDPower電源(GND)

[警告]

CON8には+3.3V以上の電圧を加えないでください。内部デバイスが破壊する可能性があります。

5.9. CON9(VGA インターフェース)

CON9は、アナログRGB入力を持つ汎用のCRT・液晶ディスプレイを接続することができるVGAインターフェースです。ビデオDACを経由してi.MX31の同期ディスプレイコントローラに接続されています。

  • 最大解像度: SVGA 800×600(8/16bit)

  • コネクタ形状: ミニD-Sub15ピン

  • コントローラ: i.MX31内蔵同期ディスプレイコントローラ(SDC)

表5.10 CON9信号配列

ピン番号信号名I/O機  能
1REDOutアナログ色信号(赤)
2GREENOutアナログ色信号(緑)
3BLUEOutアナログ色信号(青)
4-- 
5GNDPower信号接地(GND)
6GNDPower信号接地(GND)
7GNDPower信号接地(GND)
8GNDPower信号接地(GND)
9-- 
10GNDPower信号接地(GND)
11-- 
12-- 
13H_SYNCOut水平同期信号
14V_SYNCOut垂直同期信号
15-- 

5.10. CON10~CON13(オーディオインターフェース)

CON10~CON13はオーディオインターフェースです。オーディオCODECを経由してi.MX31のデジタルオーディオマルチプレクサ(ポート5)に接続されています。

5.10.1. CON10(LINE入力)

表5.11 CON10信号配列

ピン番号信号名I/O機  能
1LINE_IN_LInライン入力信号(左チャンネル)
2GNDPower電源(GND)
3GNDPower電源(GND)
4LINE_IN_RInライン入力信号(右チャンネル)

5.10.2. CON11(LINE出力)

表5.12 CON11信号配列

ピン番号信号名I/O機  能
1LINE_OUT_LOutライン出力信号(左チャンネル)
2GNDPower電源(GND)
3GNDPower電源(GND)
4LINE_OUT_ROutライン出力信号(右チャンネル)

5.10.3. CON12(マイク入力)

表5.13 CON12信号配列

ピン番号信号名I/O機  能
TipMIC_INInマイク入力信号
Ring-- 
SleeveGNDPower電源(GND)

5.10.4. CON13(ヘッドフォン出力)

表5.14 CON13信号配列

ピン番号信号名I/O機  能
TipHP_OUT_LOutヘッドフォン出力(左チャンネル)
RingHP_OUT_ROutヘッドフォン出力(右チャンネル)
SleeveGNDPower電源(GND)

5.11. CON14,CON15(i.MX31 JTAGインターフェース)

CON14, CON15は、JTAGデバッガを接続することができるJTAGインターフェースです。i.MX31のJTAGコントローラに接続されています。

5.11.1. CON14(ETM対応38ピンMictorコネクタ)

CON14にはETM機能を持つJTAGデバッガを接続することができます。トレース信号はArmadillo-500開発ボード上のUSB2トランシーバ(IC10)と汎用入出力コネクタ(CON16)の一部にも接続されていますので、これらのインターフェースとは同時に使用することはできません。(トレースデータ幅を変更することで同時に使用することが可能です。 表5.16「ETMトレース信号のマルチプレクス」 参照)

i.MX31のマルチプレクスピンをトレース信号として設定する場合は、i.MX31のSoftware Multiplexor Control Register (SW_MUX_CTL)を「Alternate Mode 4」に設定します。ハードウェア初期化時に実行されるマクロファイル等のJTAGデバッガ機能を使用して変更してください。USB2トランシーバ(IC10)の誤動作を防ぐため、トレースデータ幅を16bitで使用する場合はIC10のCS*ピンに接続されているi.MX31のGPIO1_3をHigh出力に設定してください。

表5.15 CON14信号配列

ピン番号信号名I/O機  能
1-- 
2-- 
3-- 
4-- 
5GNDPower電源(GND)
6TRACECLKOuti.MX31のKEY_ROW4ピンに接続、CON16(3ピン)と共通
7DBGRQInプルダウン(2.2kΩ)
8DBGACKOutプルダウン(2.2kΩ)
9SRST*InリセットIC(IC26)に接続(Low: リセット状態、High: リセット解除)
10EXTTRIGInプルダウン(2.2kΩ)
11TDOOuti.MX31のTDOピンに接続、CON15(13ピン)と共通
12VTrefPower電源(+1.8V)
13RTCKOuti.MX31のRTCKピンに接続、CON15(11ピン)と共通
14VsupPower電源(+1.8V)
15TCKIni.MX31のTCKピンに接続、CON15(9ピン)と共通
16TRACEDATA7Outi.MX31のKEY_COL7ピンに接続、CON16(10ピン)と共通
17TMSIni.MX31のTMSピンに接続、CON15(7ピン)と共通
18TRACEDATA6Outi.MX31のKEY_COL6ピンに接続、CON16(9ピン)と共通
19TDIIni.MX31のTDIピンに接続、CON15(5ピン)と共通
20TRACEDATA5Outi.MX31のKEY_COL5ピンに接続、CON16(8ピン)と共通
21TRST*Ini.MX31のTRSTBピンに接続、CON15(3ピン)と共通
22TRACEDATA4Outi.MX31のKEY_COL4ピンに接続、CON16(7ピン)と共通
23TRACEDATA15Outi.MX31のCSPI1_MOSIピンに接続
24TRACEDATA3Outi.MX31のKEY_COL3ピンに接続
25TRACEDATA14Outi.MX31のSFS6ピンに接続
26TRACEDATA2Outi.MX31のKEY_ROW7ピンに接続、CON16(6ピン)と共通
27TRACEDATA13Outi.MX31のSCK6ピンに接続、IC10(RESET*ピン)と共通
28TRACEDATA1Outi.MX31のKEY_ROW6ピンに接続、CON16(5ピン)と共通
29TRACEDATA12Outi.MX31のSRXD6ピンに接続、IC10(DATA7ピン)と共通
30GNDPower電源(GND)
31TRACEDATA11Outi.MX31のSTXD6ピンに接続、IC10(DATA6ピン)と共通
32GNDPower電源(GND)
33TRACEDATA10Outi.MX31のSFS3ピンに接続、IC10(DATA5ピン)と共通
34VDDPower電源(+1.8V)
35TRACEDATA9Outi.MX31のSCK3ピンに接続、IC10(DATA4ピン)と共通
36TRACECTLOuti.MX31のKEY_ROW3ピンに接続
37TRACEDATA8Outi.MX31のSRXD3ピンに接続、IC10(DATA3ピン)と共通
38TRACEDATA0Outi.MX31のKEY_ROW5ピンに接続、CON16(4ピン)と共通

表5.16 ETMトレース信号のマルチプレクス

ETM信号名i.MX31ピン名Armadillo-500開発ボードのインターフェース名
CON3上段(USB2)CON16(汎用入出力)
TRACECTLKEY_ROW3--
TRACECLKKEY_ROW4-CON16の3ピンに接続(GPIO2_18)
TRACEDATA0KEY_ROW5-CON16の4ピンに接続(GPIO2_19)
TRACEDATA1KEY_ROW6-CON16の5ピンに接続(GPIO2_20)
TRACEDATA2KEY_ROW7-CON16の6ピンに接続(GPIO2_21)
TRACEDATA3KEY_COL3--
TRACEDATA4KEY_COL4-CON16の7ピンに接続(GPIO2_22)
TRACEDATA5KEY_COL5-CON16の8ピンに接続(GPIO2_23)
TRACEDATA6KEY_COL6-CON16の9ピンに接続(GPIO2_24)
TRACEDATA7KEY_COL7-CON16の10ピンに接続(GPIO2_25)
TRACEDATA8SRXD3IC10のDATA3ピンに接続(USBH2_DATA3)-
TRACEDATA9SCK3IC10のDATA4ピンに接続(USBH2_DATA4)-
TRACEDATA10SFS3IC10のDATA5ピンに接続(USBH2_DATA5)-
TRACEDATA11STXD6IC10のDATA6ピンに接続(USBH2_DATA6)-
TRACEDATA12SRXD6IC10のDATA7ピンに接続(USBH2_DATA7)-
TRACEDATA13SCK6IC10のRESET*ピンに接続(GPIO1_25)-
TRACEDATA14SFS6--
TRACEDATA15CSPI1_MOSI--
-GPIO1_3IC10のCS*ピンに接続(GPIO1_3)-

※ トレースデータ幅を16bitに設定する場合、CON3上段およびCON16の3~10ピンが使用できませんが、8bitに設定することでCON3上段(USB2)が使用可能に、4bit設定でさらにCON16の7~10ピンが使用できます。

[警告]

CON14は、CON15(ARM標準20ピンJTAGコネクタ)と共通の信号が接続されていますので、CON15と同時に使用しないでください。接続装置が誤動作または故障する可能性があります。

5.11.2. CON15(ARM標準20ピンJTAGコネクタ)

CON15にはARM標準20ピンJTAGコネクタ対応のJTAGデバッガを接続することができます。

表5.17 CON15信号配列

ピン番号信号名I/O機  能
1VTrefPower電源(+1.8V)
2VsupPower電源(+1.8V)
3TRST*Ini.MX31のTRSTBピンに接続
4GNDPower電源(GND)
5TDIIni.MX31のTDIピンに接続、CON14(19ピン)と共通
6GNDPower電源(GND)
7TMSIni.MX31のTMSピンに接続、CON14(17ピン)と共通
8GNDPower電源(GND)
9TCKIni.MX31のTCKピンに接続、CON14(15ピン)と共通
10GNDPower電源(GND)
11RTCKOuti.MX31のRTCKピンに接続、CON14(13ピン)と共通
12GNDPower電源(GND)
13TDOOuti.MX31のTDOピンに接続、CON14(11ピン)と共通
14GNDPower電源(GND)
15SRST*InリセットIC(IC26)に接続(Low: リセット状態、High: リセット解除)
16GNDPower電源(GND)
17DBGRQIni.MX31のDE_Bピンに接続
18GNDPower電源(GND)
19DBGACKOutプルダウン(2.2kΩ)
20GNDPower電源(GND)

[警告]

CON15は、CON14(ETM対応38ピンMictorコネクタ)と共通の信号が接続されていますので、CON14と同時に使用しないでください。接続装置が誤動作または故障する可能性があります。

5.12. CON16(汎用入出力、I2C、カメラインターフェース)

CON16は汎用入出力(GPIO)とI2Cインターフェースです。それぞれi.MX31のGPIOコントローラとI2Cコントローラ(ポート1)に接続されています。

  • +1.8V対応GPIO: 8bit

  • +3V対応GPIO: 22bit

  • I2C専用端子: 1ポート

i.MX31のマルチプレクス設定により、CON16の信号は+3V対応GPIOをカメラインターフェース(CSI)として使用することができます。また、+1.8V対応GPIOをキーパッドポート(KPP)として使用することができます。

表5.18 CON16信号配列(GPIO設定時)

ピン

番号

信号名I/O

電圧

グループ

機  能
1GNDPower 電源(GND)
2+1.8VPower 電源(+1.8V)
3GPIO0In/Out+1.8Vi.MX31のKEY_ROW4(GPIO2_18)ピンに接続、CON14(6ピン)と共通
4GPIO1In/Out+1.8Vi.MX31のKEY_ROW5(GPIO2_19)ピンに接続、CON14(38ピン)と共通
5GPIO2In/Out+1.8Vi.MX31のKEY_ROW6(GPIO2_20)ピンに接続、CON14(28ピン)と共通
6GPIO3In/Out+1.8Vi.MX31のKEY_ROW7(GPIO2_21)ピンに接続、CON14(26ピン)と共通
7GPIO4In/Out+1.8Vi.MX31のKEY_COL4(GPIO2_22)ピンに接続、CON14(22ピン)と共通
8GPIO5In/Out+1.8Vi.MX31のKEY_COL5(GPIO2_23)ピンに接続、CON14(20ピン)と共通
9GPIO6In/Out+1.8Vi.MX31のKEY_COL6(GPIO2_24)ピンに接続、CON14(18ピン)と共通
10GPIO7In/Out+1.8Vi.MX31のKEY_COL7(GPIO2_25)ピンに接続、CON14(16ピン)と共通
11GNDPower 電源(GND)
12+3VPower 電源(+3V)
13GPIO8In/Out+3Vi.MX31のGPIO3_0ピンに接続
14GPIO9In/Out+3Vi.MX31のGPIO3_1ピンに接続
15I2C1_CLKIn/Out+3Vi.MX31のI2C_CLKピンに接続
16I2C1_DATIn/Out+3Vi.MX31のI2C_DATピンに接続
17GPIO10In/Out+3Vi.MX31のATA_CS0(GPIO3_26)ピンに接続
18GPIO11In/Out+3Vi.MX31のATA_CS1(GPIO3_27)ピンに接続
19GPIO12In/Out+3Vi.MX31のATA_DIOR(GPIO3_28)ピンに接続
20GPIO13In/Out+3Vi.MX31のATA_DIOW(GPIO3_29)ピンに接続
21GPIO14In/Out+3Vi.MX31のCSI_D4(GPIO3_4)ピンに接続
22GPIO15In/Out+3Vi.MX31のCSI_D5(GPIO3_5)ピンに接続
23GPIO16In/Out+3Vi.MX31のCSI_D6(GPIO3_6)ピンに接続
24GPIO17In/Out+3Vi.MX31のCSI_D7(GPIO3_7)ピンに接続
25GPIO18In/Out+3Vi.MX31のCSI_D8(GPIO3_8)ピンに接続
26GPIO19In/Out+3Vi.MX31のCSI_D9(GPIO3_9)ピンに接続
27GPIO20In/Out+3Vi.MX31のCSI_D10(GPIO3_10)ピンに接続
28GPIO21In/Out+3Vi.MX31のCSI_D11(GPIO3_11)ピンに接続
29GPIO22In/Out+3Vi.MX31のCSI_D12(GPIO3_12)ピンに接続
30GPIO23In/Out+3Vi.MX31のCSI_D13(GPIO3_13)ピンに接続
31GPIO24In/Out+3Vi.MX31のCSI_D14(GPIO3_14)ピンに接続
32GPIO26In/Out+3Vi.MX31のCSI_D15(GPIO3_15)ピンに接続
33GPIO27In/Out+3Vi.MX31のCSI_MCLK(GPIO3_16)ピンに接続
34GPIO28In/Out+3Vi.MX31のCSI_VSYNC(GPIO3_17)ピンに接続
35GPIO29In/Out+3Vi.MX31のCSI_HSYNC(GPIO3_18)ピンに接続
36GPIO30In/Out+3Vi.MX31のCSI_PIXCLK(GPIO3_19)ピンに接続
37GNDPower 電源(GND)
38+3VPower 電源(+3V)
39GNDPower 電源(GND)
40+3.3V Power 電源(+3.3V)[a]

[a] 電圧精度±5%


汎用入出力インターフェースの電気的仕様を 表5.19「汎用入出力の電気的仕様」 に示します。i.MX31のSoftware Pad Control Register (SW_PAD_CTL)で出力電流(Std, High, Max)やスルーレート(Slow, Fast)を変更することができます。

表5.19 汎用入出力の電気的仕様

SymbolParameterMinMaxUnitConditions
VIHInput High-Level Voltage0.7×NVCCNVCCVNVCC = +1.8V, +3V
VILInput Low-Level Voltage00.3×NVCCVNVCC = +1.8V, +3V
VOHOutput High-Level VoltageNVCC-0.15 VIOH = -1mA
0.8×NVCC VIOH = Specified Drive
VOLOutput Low-Level Voltage 0.15VIOL = 1mA
 0.2×NVCCVIOL = Specified Drive
IOH_S

High-Level Output Current,

Slow Slew Rate

-2 mAVOH = 0.8×NVCC, Std Drive
-4 mAVOH = 0.8×NVCC, High Drive
-8 mAVOH = 0.8×NVCC, Max Drive
IOH_FHigh-Level Output Current, Fast Slew Rate-4 mAVOH = 0.8×NVCC, Std Drive
-6 mAVOH = 0.8×NVCC, High Drive
-8 mAVOH = 0.8×NVCC, Max Drive
IOL_SLow-Level Output Current, Slow Slew Rate2 mAVOL = 0.2×NVCC, Std Drive
4 mAVOL = 0.2×NVCC, High Drive
8 mAVOL = 0.2×NVCC, Max Drive
IOL_FLow-Level Output Current, Fast Slew Rate4 mAVOL = 0.2×NVCC, Std Drive
6 mAVOL = 0.2×NVCC, High Drive
8 mAVOL = 0.2×NVCC, Max Drive
IINInput Current (No PU/PD) ±1uAVI = NVCC or GND
Input Current (100kΩPU) 25uAVI = GND
 0.1uAVI = NVCC
Input Current (100kΩPD) 0.25uAVI = GND
 28uAVI = NVCC
IOZTri-state Leakage Current ±2uAVI = NVCC or GND, I/O = High Z

[警告]

CON16の3~10ピンは、CON14(ETM対応38ピンMictorコネクタ)と共通の信号が接続されていますので、CON14を使用する時は注意してください。詳細は「5.11.1 CON14(ETM対応38ピンMictorコネクタ)」を参照してください。

表5.20 CON16信号配列(カメラインターフェース設定時)

ピン

番号

信号名I/O

電圧

グループ

機  能
11GNDPower 電源(GND)
12+3VPower 電源(+3V)
13GPIO3_0In/Out+3Vi.MX31のGPIO3_0ピンに接続
14GPIO3_1In/Out+3Vi.MX31のGPIO3_1ピンに接続
15I2C1_CLKOut+3Vi.MX31のI2C_CLKピンに接続
16I2C1_DATIn/Out+3Vi.MX31のI2C_DATピンに接続
17CSI_D0In+3Vi.MX31のATA_CS0(CSI_D0)ピンに接続
18CSI_D1In+3Vi.MX31のATA_CS1(CSI_D1)ピンに接続
19CSI_D2In+3Vi.MX31のATA_DIOR(CSI_D2)ピンに接続
20CSI_D3In+3Vi.MX31のATA_DIOW(CSI_D3)ピンに接続
21CSI_D4In+3Vi.MX31のCSI_D4ピンに接続
22CSI_D5In+3Vi.MX31のCSI_D5ピンに接続
23CSI_D6In+3Vi.MX31のCSI_D6ピンに接続
24CSI_D7In+3Vi.MX31のCSI_D7ピンに接続
25CSI_D8In+3Vi.MX31のCSI_D8ピンに接続
26CSI_D9In+3Vi.MX31のCSI_D9ピンに接続
27CSI_D10In+3Vi.MX31のCSI_D10ピンに接続
28CSI_D11In+3Vi.MX31のCSI_D11ピンに接続
29CSI_D12In+3Vi.MX31のCSI_D12ピンに接続
30CSI_D13In+3Vi.MX31のCSI_D13ピンに接続
31CSI_D14In+3Vi.MX31のCSI_D14ピンに接続
32CSI_D15In+3Vi.MX31のCSI_D15ピンに接続
33CSI_MCLKOUT+3Vi.MX31のCSI_MCLKピンに接続
34CSI_VSYNCIn+3Vi.MX31のCSI_VSYNCピンに接続
35CSI_HSYNCIn+3Vi.MX31のCSI_HSYNCピンに接続
36CSI_PIXCLIn+3Vi.MX31のCSI_PIXCLピンに接続
37GNDPower 電源(GND)
38+3VPower 電源(+3V)
39GNDPower 電源(GND)
40+3.3VPower 電源(+3.3V)[a]

[a] 電圧精度±5%


5.13. CON17(外部拡張メモリバスインターフェース)

CON17は外部拡張メモリバスインターフェースです。Armadillo-500 CPUモジュールのメモリバスは+1.8V対応ですが、ベースボード上の電圧レベル変換バッファ(IC1、IC2、IC3)を経由して+3.3Vに対応しています。電圧レベル変換バッファのイネーブル信号とデータ方向はCPLD(IC6)で生成しています。

CON17のアクセスタイミングは、i.MX31のメモリエリアCS1とCS4に関係するメモリコンローラレジスタを設定することで、接続するデバイスに合わせて変更することができます。

表5.21 CON17信号配列

ピン

番号

信号名I/O

電圧

グループ

機  能
1GNDPower 電源(GND)
2+3.3VPower 電源(+3.3V)[a]
3BLD0In/Out+3.3Vデータバス(bit0)、i.MX31のD0ピンに接続
4BLD1In/Out+3.3Vデータバス(bit1)、i.MX31のD1ピンに接続
5BLD2In/Out+3.3Vデータバス(bit2)、i.MX31のD2ピンに接続
6BLD3In/Out+3.3Vデータバス(bit3)、i.MX31のD3ピンに接続
7BLD4In/Out+3.3Vデータバス(bit4)、i.MX31のD4ピンに接続
8BLD5In/Out+3.3Vデータバス(bit5)、i.MX31のD5ピンに接続
9BLD6In/Out+3.3Vデータバス(bit6)、i.MX31のD6ピンに接続
10BLD7In/Out+3.3Vデータバス(bit7)、i.MX31のD7ピンに接続
11BLD8In/Out+3.3Vデータバス(bit8)、i.MX31のD8ピンに接続
12BLD9In/Out+3.3Vデータバス(bit9)、i.MX31のD9ピンに接続
13BLD10In/Out+3.3Vデータバス(bit10)、i.MX31のD10ピンに接続
14BLD11In/Out+3.3Vデータバス(bit11)、i.MX31のD11ピンに接続
15BLD12In/Out+3.3Vデータバス(bit12)、i.MX31のD12ピンに接続
16BLD13In/Out+3.3Vデータバス(bit13)、i.MX31のD13ピンに接続
17BLD14In/Out+3.3Vデータバス(bit14)、i.MX31のD14ピンに接続
18BLD15In/Out+3.3Vデータバス(bit15)、i.MX31のD15ピンに接続
19RESET*Out+3.3VリセットIC(IC26)のリセット信号
20B_EXT_IRQ*In+3.3V外部割り込み、i.MX31のGPIO1_2ピンに接続
21B_ECB*In+3.3Vエンドカレントバースト、i.MX31のECBピンに接続
22B_BCLKOut+3.3Vバーストクロック、i.MX31のBCLKピンに接続
23B_LBA*Out+3.3Vロードベースアドレス、i.MX31のLBAピンに接続
24B_EB0*Out+3.3Vバイトストローブ(D[7:0])、i.MX31のピンに接続
25B_EB1*Out+3.3Vバイトストローブ(D[15:8])、i.MX31のピンに接続
26B_RW*Out+3.3Vリード/ライト、i.MX31のRWピンに接続
27B_OE*Out+3.3V出力イネーブル、i.MX31のOEピンに接続
28B_CS1*Out+3.3Vチップセレクト1、i.MX31のCS1ピンに接続
29B_CS4*Out+3.3Vチップセレクト4、i.MX31のCS4ピンに接続
30B_CLKOOut+3.3Vクロック出力、i.MX31のCLKOピンに接続
31GNDPower 電源(GND)
32+3.3VPower 電源(+3.3V)[a]
33BLA0Out+3.3Vアドレスバス(bit0)、i.MX31のA0ピンに接続
34BLA1Out+3.3Vアドレスバス(bit1)、i.MX31のA1ピンに接続
35BLA2Out+3.3Vアドレスバス(bit2)、i.MX31のA2ピンに接続
36BLA3Out+3.3Vアドレスバス(bit3)、i.MX31のA3ピンに接続
37BLA4Out+3.3Vアドレスバス(bit4)、i.MX31のA4ピンに接続
38BLA5Out+3.3Vアドレスバス(bit5)、i.MX31のA5ピンに接続
39BLA6Out+3.3Vアドレスバス(bit6)、i.MX31のA6ピンに接続
40BLA7Out+3.3Vアドレスバス(bit7)、i.MX31のA7ピンに接続
41BLA8Out+3.3Vアドレスバス(bit8)、i.MX31のA8ピンに接続
42BLA9Out+3.3Vアドレスバス(bit9)、i.MX31のA9ピンに接続
43BLA10Out+3.3Vアドレスバス(bit10)、i.MX31のA10ピンに接続
44BLA11Out+3.3Vアドレスバス(bit11)、i.MX31のA11ピンに接続
45BLA12Out+3.3Vアドレスバス(bit12)、i.MX31のA12ピンに接続
46BLA13Out+3.3Vアドレスバス(bit13)、i.MX31のA13ピンに接続
47BLA14Out+3.3Vアドレスバス(bit14)、i.MX31のA14ピンに接続
48BLA15Out+3.3Vアドレスバス(bit15)、i.MX31のA15ピンに接続
49BLA16Out+3.3Vアドレスバス(bit16)、i.MX31のA16ピンに接続
50BLA17Out+3.3Vアドレスバス(bit17)、i.MX31のA17ピンに接続
51BLA18Out+3.3Vアドレスバス(bit18)、i.MX31のA18ピンに接続
52BLA19Out+3.3Vアドレスバス(bit19)、i.MX31のA19ピンに接続
53BLA20Out+3.3Vアドレスバス(bit20)、i.MX31のA20ピンに接続
54BLA21Out+3.3Vアドレスバス(bit21)、i.MX31のA21ピンに接続
55BLA22Out+3.3Vアドレスバス(bit22)、i.MX31のA22ピンに接続
56BLA23Out+3.3Vアドレスバス(bit23)、i.MX31のA23ピンに接続
57BLA24Out+3.3Vアドレスバス(bit24)、i.MX31のA24ピンに接続
58BLA25Out+3.3Vアドレスバス(bit25)、i.MX31のA25ピンに接続
59GNDPower 電源(GND)
60+3.3VPower 電源(+3.3V)[a]

[a] 電圧精度±5%


5.14. CON18,CON19(電源入力)

CON18, CON19はArmadillo-500開発ボードに電源を供給するコネクタです。入力電圧範囲はDC+5V±5%です。

[警告]

CON18, CON19には+5.25V以上の電圧を加えないでください。内部デバイスが破壊する可能性があります。

5.14.1. CON18(電源入力)

CON18は、Armadillo-500開発ボードに電源を供給するDCジャックです。コネクタ形状はEIAJ RC-5320A準拠(電圧区分2)です。 図5.3「ACアダプターの極性マーク」 と同じ極性マークが付いたDC+5VのACアダプターを使用してください。

ACアダプターの極性マーク

図5.3 ACアダプターの極性マーク


5.14.2. CON19(電源入力)

CON19はArmadillo-500開発ボードに電源を供給する2ピンコネクタ(2.5mmピッチ)です。

表5.22 CON19信号配列

ピン番号信号名I/O機  能
1GNDPower動作電源入力(GND)
2+5V_INPower動作電源入力(+5V±5%)

5.15. CON20(SPIインターフェース)

CON20はSPIインターフェースです。i.MX31のCSPIコントローラ(ポート3)に接続されています。

i.MX31のマルチプレクス設定により、CON20の信号は+3V I/Oレベルのシリアルインターフェース(ポート3)として使用することができます。

表5.23 CON20信号配列(SPI設定時)

ピン

番号

信号名I/O

電圧

グループ

機  能
1GNDPower 電源(GND)
2+3VPower 電源(+3V)
3CSPI3_MOSIIn/Out+3Vi.MX31のCSPI3_MOSIピンに接続
4CSPI3_MISOIn/Out+3Vi.MX31のCSPI3_MISOピンに接続
5CSPI3_SCLKIn/Out+3Vi.MX31のCSPI3_SCLKピンに接続
6CSPI3_SPI_RDYIn+3Vi.MX31のCSPI3_SPI_RDYピンに接続
7CSPI3_SS0In/Out+3Vi.MX31のCSPI2_SS0(CSPI3_SS0)ピンに接続
8CSPI3_SS1In/Out+3Vi.MX31のCSPI2_SS1(CSPI3_SS1)ピンに接続

表5.24 CON20信号配列(UART設定時)

ピン

番号

信号名I/O

電圧

グループ

機  能
1GNDPower 電源(GND)
2+3VPower 電源(+3V)
3RXD3In+3Vi.MX31のCSPI3_MOSI(RXD3)ピンに接続
4TXD3Out+3Vi.MX31のCSPI3_MISO(TXD3)ピンに接続
5RTS3In+3Vi.MX31のCSPI3_SCLK(RTS3)ピンに接続
6CTS3Out+3Vi.MX31のCSPI3_SPI_RDY(CTS3)ピンに接続
7--+3V未使用、i.MX31のCSPI2_SS0ピンに接続
8--+3V未使用、i.MX31のCSPI2_SS1ピンに接続

5.16. J1,J2(CPUモジュール/ベースボード インターフェース)

J1, J2はArmadillo-500のCPUモジュールとベースボードを接続する基板間コネクタです。ヒロセ電機社製154ピンコネクタ(基板間高さ: 4mm)を採用しています。

J1, J2の信号配列は、「Appendix B CPUモジュールの信号配列」を参照してください。

表5.25 J1,J2のコネクタ型式

コネクタ名コネクタ型式
J1,J2CPUモジュールベースボード
FX10A-140S/14-SVFX10A-140P/14-SV

5.17. JP1,JP2(ユーザージャンパ)

JP1, JP2はユーザー側で自由に利用できるジャンパです。ジャンパに接続されているi.MX31の信号をGPIOの入力モードに設定します。オープン状態でHighレベル、ショート状態でLowレベルになります。

表5.26 JP1,JP2機能

ジャンパ名機  能
JP1i.MX31のCAPTURE(GPIO1_7)ピンに接続(Low: ショート、High: オープン)
JP2i.MX31のCOMPARE(GPIO1_8)ピンに接続(Low: ショート、High: オープン)

5.18. JP3~JP6(i.MX31起動モード設定ジャンパ)

JP3~JP6はi.MX31の起動モードを設定するジャンパです。i.MX31のBOOT_MODE1ピンとBOOT_MODE3ピンは、Armadillo-500 開発ボードでは変更する必要がないため、ベースボード上でプルダウン(1kΩ)しています。

表5.27 JP3~JP6機能

ジャンパ名機  能
JP3i.MX31のBOOT_MODE4ピンに接続(Low: ショート、High: オープン)
JP4i.MX31のBOOT_MODE2ピンに接続(Low: ショート、High: オープン)
JP5i.MX31のBOOT_MODE0ピンに接続(Low: オープン、High: ショート)
JP6i.MX31のCLKSSピンに接続(Low: ショート、High: オープン)

表5.28 Armadillo-500 開発ボードの起動モード

ジャンパ状態起動モード
JP3JP4JP5JP6
オープンオープンオープンオープンCPUモジュール上のフラッシュメモリブート
ショートショートオープンショートUARTブート: UART1(CON6)使用
オープンショートオープンショートNANDフラッシュ(IC5)ブート

5.19. JP7 CPU モジュール設定ジャンパ

モジュールの型番によって、JP7を下記のように設定をしてください。

表5.29 CPU モジュール設定

ジャンパ状態CPUモジュール型番
ショートA5001-U00-B
オープンA5001-U00-B以外

5.20. D1~D5(ユーザーLED)

D1~D5はユーザー側で自由に利用できるLEDです。LEDに接続されているi.MX31の信号をGPIOの出力モードに設定します。Highレベルで点灯、Lowレベルで消灯にできます。

表5.30 D1~D5機能

LED名機  能
D1緑色LED、i.MX31のSVEN0(GPIO2_0)ピンに接続(Low: 消灯、High: 点灯)
D2緑色LED、i.MX31のSTX0(GPIO2_1)ピンに接続(Low: 消灯、High: 点灯)
D3緑色LED、i.MX31のSRX0(GPIO2_2)ピンに接続(Low: 消灯、High: 点灯)
D4緑色LED、i.MX31のSIMPD0(GPIO2_3)ピンに接続(Low: 消灯、High: 点灯)
D5赤色LED、i.MX31のBATT_LINE(GPIO2_17)ピンに接続(Low: 消灯、High: 点灯)

5.21. D10(パワーLED)

D10はArmadillo-500開発ボードの電源状態を示すLEDです。電源投入状態で点灯します。

5.22. SW1,SW2(ユーザースイッチ)

SW1, SW2はユーザー側で自由に利用できるタクトスイッチです。スイッチに接続されているi.MX31の信号をGPIOの入力モードに設定します。押されていない状態でHighレベル、押された状態でLowレベルになります。

表5.31 SW1,SW2機能

スイッチ名機  能
SW1

i.MX31のSCLK0(GPIO3_2)ピンに接続

(Low: 押された状態、High: 押されていない状態)

SW2

i.MX31のSRST0(GPIO3_3)ピンに接続

(Low: 押された状態、High: 押されていない状態)


5.23. SW3(リセットスイッチ)

SW3はArmadillo-500開発ボードのリセットスイッチです。ベースボード上に搭載されているリセットIC(IC26)に接続されています。SW3が押されるとArmaidllo-500 CPUモジュール、イーサネットコントローラ(IC7)、外部拡張メモリバスインターフェース(CON17)のリセット信号がLowになります。

5.24. IC5(NANDフラッシュメモリ)

ベースボード上にNANDフラッシュメモリ(IC5)が搭載されています。i.MX31のNANDフラッシュコントローラに接続されています。