本章では、Armadillo のソフトウェア開発を行うための開発環境を、作業用 PC に構築する方法について説明します。
Armadillo-400 シリーズのソフトウェア開発には、Debian 系の Linux 環境[]が必要です。
作業用 PC が Windows の場合、Windows 上に仮想的な Linux 環境を構築する必要があります。
Windows 上に Linux 環境を構築する方法としては、「VMware」を推奨しています。アットマークテクノでは、当社製品のソフトウェア開発や動作確認を簡単に行うために、VMware仮想マシンのデータイメージを提供しています。このVMware仮想マシンのデータイメージをATDE(Atmark Techno Development Environment)と呼びます。ATDEの起動には仮想化ソフトウェアであるVMwareを使用します。ATDEのデータは、tar.xz圧縮されています。環境に合わせたツールで展開してください。
ATDE5を使用するためには、作業用PCにVMwareがインストールされている必要があります。VMware社 Webページ(http://www.vmware.com/)を参照し、利用目的に合うVMware製品をインストールしてください。また、ATDE5は tar.xz圧縮されていますので、環境に合せたツールで展開してください。
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VMwareは、非商用利用限定で無償のものから、商用利用可能な有償のものまで複数の製品があります。製品ごとに異なるライセンス、エンドユーザー使用許諾契約書(EULA)が存在するため、十分に確認した上で利用目的に合う製品をご利用ください。 |
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VMwareやATDE5が動作しないことを未然に防ぐため、使用するVMwareのドキュメントから以下の項目についてご確認ください。
ホストシステムのハードウェア要件 ホストシステムのソフトウェア要件 ゲストOSのプロセッサ要件
VMwareのドキュメントは、VMware社 Webページ(http://www.vmware.com/)から取得することができます。 |
表5.1「ATDE5の種類」に示すATDE5のアーカイブのうちいずれか1つを作業用PCにコピーします。ATDE5のアーカイブはArmadilloサイト(http://armadillo.atmark-techno.com)または、開発セット付属のDVDから取得可能です。
表5.1 ATDE5の種類
ATDE5アーカイブ | ベースのDebian GNU/Linux |
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atde5-amd64-[version] .tar.xz | 64-bit PC(「amd64」)アーキテクチャ用 Debian GNU/Linux 7 |
atde5-i386-[version] .tar.xz | 32-bit PC(「i386」)アーキテクチャ用 Debian GNU/Linux 7 |
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本製品に対応しているATDE5 のバージョンは v20151218 以降です。
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作業用PCの動作環境(ハードウェア、VMware、ATDE5の対応アーキテクチャなど)により、ATDE5が正常に動作しない可能性があります。VMware社 Webページ(http://www.vmware.com/)から、使用しているVMwareのドキュメントなどを参照して動作環境を確認してください。
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ATDE5のアーカイブを展開します。ATDE5のアーカイブは、tar.xz形式の圧縮ファイルです。
Windowsでの展開方法を手順5.1「WindowsでATDE5のアーカイブを展開する」に、Linuxでの展開方法を手順5.2「Linuxでtar.xz形式のファイルを展開する」に示します。
手順5.1 WindowsでATDE5のアーカイブを展開する
7-Zipのインストール
7-Zipをインストールします。7-Zipは、圧縮解凍ソフト 7-Zip(http://sevenzip.sourceforge.jp)または、開発セット付属のDVDから取得可能です。
7-Zipの起動
7-Zipを起動します。
xz圧縮ファイルの選択
xz圧縮ファイルを展開して、tar形式のファイルを出力します。tar.xz形式のファイルを選択して、「展開」をクリックします。
xz圧縮ファイルの展開先の指定
「展開先」を指定して、「OK」をクリックします。
xz圧縮ファイルの展開
展開が始まります。
tarアーカイブファイルの選択
xz圧縮ファイルの展開が終了すると、tar形式のファイルが出力されます。
tarアーカイブファイルを出力したのと同様の手順で、tarアーカイブファイルからATDE5のデータイメージを出力します。tar形式のファイルを選択して「展開」をクリックし、「展開先」を指定して、「OK」をクリックします。
展開の完了確認
tarアーカイブファイルの展開が終了すると、ATDE5アーカイブの展開は完了です。「展開先」に指定したフォルダにATDE5のデータイメージが出力されています。
手順5.2 Linuxでtar.xz形式のファイルを展開する
tar.xz圧縮ファイルの展開
tarのJxf
オプション使用してtar.xz圧縮ファイルを展開します。
展開の完了確認
tar.xz圧縮ファイルの展開が終了すると、ATDE5アーカイブの展開は完了です。atde5-i386-[version]
ディレクトリにATDE5のデータイメージが出力されています。
ATDE5のアーカイブを展開したディレクトリに存在する仮想マシン構成(.vmx)ファイルをVMware上で開くと、ATDE5を起動することができます。ATDE5にログイン可能なユーザーを、表5.2「ユーザー名とパスワード」に示します[]。
表5.2 ユーザー名とパスワード
ユーザー名 | パスワード | 権限 |
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atmark | atmark | 一般ユーザー |
root | root | 特権ユーザー |
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ATDEに割り当てるメモリおよびプロセッサ数を増やすことで、ATDEをより快適に使用することができます。仮想マシンのハードウェア設定の変更方法については、VMware社 Webページ(http://www.vmware.com/)から、使用しているVMwareのドキュメントなどを参照してください。
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