12.2.2. A400-LCD-Erratum #4: タッチスクリーンの位置ずれが生じる
atmark-dist-20100916以降では、製品リビジョンBで問題が発生しないようタッチスクリーンのデフォルトの補正値を変更することで、対応済みです。
Atmark Distで作成した標準ユーザーランドの場合、下記の組み合わせで位置ずれが生じます。
表12.1 位置ずれが生じるLCD拡張ボードとAtmark Distの組み合わせ
LCD拡張ボード | Atmark Dist |
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製品リビジョンA | atmark-dist-20100916以降 |
製品リビジョンB | atmark-dist-20100916より前 |
また、ユーザーランドとしてDebianを使用する場合など、標準以外のユーザーランドを使用する場合にも、位置ずれが発生します。位置ずれが発生した場合の対応方法は、「対応」を参照してください。
タッチスクリーンの入力は、タッチパネルから、Linuxのデバイスドライバを通り、タッチパネル用ライブラリ(tslib)経由で、アプリケーションに伝わります。
Armadillo-440用のカーネルは、LCD拡張ボードの製品リビジョンAで正しい位置を示すように調整されています。しかし製品リビジョンBでの修正により、同じタッチパネルの位置でも、カーネルがタッチパネルから読み取る値が変化しました。このため、atmark-dist-20100916以降では、tslibのレイヤーで補正しています。
atmark-dist-20100916以降には、製品リビジョンB用の補正データが入っていますが、それ以前の Atmark DistやDebian、標準以外のユーザーランドには、補正のために必要なtslibや補正用のデータが入っていません。そのため、位置ずれとして現象が発生します。