第3章 作業の前に

3.1. 見取り図

各インターフェースの配置場所を図3.1「見取り図」に示します。

見取り図

図3.1 見取り図


[ティップ]

シリアルインターフェース 2 と 3 は +3.3V IO レベルとなっています。開発セットに付属の RS232C レベル変換アダプタを使用することで、RS232C レベルで使用することができます。

RS232C レベル変換アダプタは、シリアルインターフェース 2 に接続する場合は、RS232C レベル変換アダプタの 1 番ピン (黄色または緑に着色されたケーブル)と CON9 1 ピンが合うように、シリアルインターフェース 3 に接続する場合は、RS232C レベル変換アダプタの 1 番ピンと CON9 2 ピンが合うように接続してください。

3.2. 準備するもの

Armadilloを使用する前に、次のものを準備してください。

作業用PCとシリアルクロスケーブル

LinuxまたはWindowsが動作し、1ポート以上のシリアルインターフェースを持つPCとD-Sub9ピン(メス - メス)のクロス接続用ケーブルです。作業用PCにはシリアル通信ソフトウェア[3]をインストールしてください。(Linux用のソフトウェアは付属DVDのtoolディレクトリに収録されています)

ネットワーク環境

Armadilloと作業用PCをネットワーク通信ができるようにしてください。

3.3. 設置方法

安全に設置するために、開発セット付属の金属スペーサをArmadillo-460の四隅に接続します。ネジ山の向きは上下どちらでも構いません。

[警告]

金属スペーサを接続しない場合、Armadillo-460のPC/104拡張バスコネクタのピンが設置場所に直接触れてしまいます。この状態でArmadillo-460に力を加えた場合、PC/104拡張バスコネクタのピンが曲がってしまう場合があります。

3.4. 接続方法

Armadilloと開発PCとの接続例を図3.2「接続図」に示します。

接続図

図3.2 接続図


3.5. ジャンパピンの設定について

本書ではJP2以外は操作することはありません。JP1は常にオープンに設定してください。JP2については、必要に応じて切り替えの指示があります。ここでは、オープンに設定しておきます。

また、ジャンパピンの位置は図3.1「見取り図」で確認することができます。

3.6. シリアル通信ソフトウェアの設定

シリアル通信ソフトウェアを起動し、シリアルの通信設定を、表3.1「シリアル通信設定」のように設定してください。また、シリアル通信ソフトウェアの横幅を80文字以上にしてください。横幅が80文字より小さい場合、コマンド入力中に表示が乱れることがあります。

表3.1 シリアル通信設定

項目設定
転送レート115,200bps
データ長8bit
ストップビット1bit
パリティなし
フロー制御なし



[3] Linuxでは「minicom」、Windowsでは「Tera Term」などです。